(映画)007 カジノ・ロワイヤル(2006年)の考察と感想とあらすじは?

この記事は約5分で読めます。
記事内に広告が含まれています

「遂に明かされる、007への危険で過酷な道のり─これは、若きジェームズ・ボンドが”007″になるまでの物語」…という副題。ですが、00(ダブル・オー)になるまでの道のりは……短かった…。

007シリーズ第21作。そして初のリブート作品。ダニエル・クレイグ版の第1作目。

この若き日のジェームズ・ボンドはよく走る!とにかく走る!!いっぱい走る!!!

それ以上に、最初のマダガスカルでの追いかけっこはすごかったです。

何がですって、そりゃジェームズ・ボンドが追いかけている爆弾男。あっけにとられるほどスゴイ身体能力です。

爆弾男は壁のわずかな隙間を新体操選手よろしくすり抜けます。一方のボンドは壁を突き破る。うん、今回のボンドは肉体派です。

賛否両論あるようですが、スパイものらしくて良いじゃないですか!

個人的には、思っていた以上に面白かったです。二転三転するストーリーも驚きです。

否定的な感想を持つだろうことは、昔の007が好きな人や熱心なファンだと思います。こうしたファンには、今回のボンドに相当の違和感があるだろうなというのはわかります。

ですが、熱心な007ファンでなければ、”新しい007″は新鮮に映ったのではないでしょうか?

今回のボンドのテーマの一つは最初で最後の”運命の女”ヴェスパーとの、切なくも悲しい”愛”です。今までのように優男でキザな感じより、ワイルドでクールな面が強いボンドのほうが、このテーマにはよかったです。

もちろん、ヴェスパー・リンド役のエヴァ・グリーンがボンドガールです。

プラトニックな面があるのですが、これが優男でキザな印象を与える俳優だと、白けてしまったかもしれません。

この愛の相手となるボンドガールは、ボンドが利用するというよりは、ボンドと対等な存在という点も面白いです。

撮影シーンも世界を股にかけ、映像シーンもきれいでした。

“カジノ・ロワイヤル”のあるモンテネグロのシーンは、モンテネグロで撮影していないという裏話がありますが、このモンテネグロのシーンをとったイタリアのコモ湖などの風景は美しかったです。

アクションシーンはCGを使わなかったといいますから、最初の場面での高所での撮影などは、本当にそのまま撮影したのでしょうか。想像するだけで、背中に鳥肌が立ちます。

それと、ヴェニスでのシーン。建物の崩壊は、そうした物件を捜しだしたのでしょうかね?

そうそう、最初に出てくるアストン・マーチンは、昔のボンドカーだったことがあるのでしょうか?

あとで出てくる新しいアストン・マーチンとの対比の為に、わざと古い型を出したのでしょうから、お茶目な監督です。

ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンド

  1. 007 カジノ・ロワイヤル 本作
  2. 007 慰めの報酬
  3. 007 スカイフォール
  4. 007 スペクター
  5. 007 ノー・タイム・トゥ・ダイ
007シリーズ一覧
「007」シリーズ。「ダブル・オー・セブン (Double O Seven)」。 イギリスの諜報機関MI6に所属するジェームズ・ボンドを主人公としたシリーズ。 ジェームズ・ボンドは、原作者イアン・フレミングのMI6時代の経験が基になっていま...
この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

殺しのライセンス”00(ダブル・オー)”の取得条件、その昇格最後の条件である暗殺の仕事を2度成功させたジェームズ・ボンドは”00(ダブルオー)”の地位に昇格する。

マダガスカルで爆弾所有の男を追い、バハマ、マイアミでは武器売人と航空機爆破の阻止に奔走し、やがて世界中のテロリストの資金源となっている”死の商人”ル・シッフルの存在を突き止める。

テロリストへの資金源を絶つにはル・シッフルを破滅させることが必要だ。

ル・シッフルがモンテネグロの”カジノ・ロワイヤル”で大勝負に出ることが明らかとなり、ボンドは更なる陰謀を阻止せんと現地へ向かうのだった。

国家予算1500万ドルの監視役として財務省から送り込まれた美貌の女性ヴェスパー・リンドが現れる。

全財産を賭けた白熱の戦いを繰り広げた末、ボンドに惨敗したル・シッフルはヴェスパーを拉致、追いかけるボンドにさらなる罠と危険が降りかかる。

しかし、ボンドに一生消えない刻印を残した真の衝撃は、もっと先に予想もしない恐るべき姿で待ち受けていた……。

映画情報(題名・監督・俳優など)

007 カジノ・ロワイヤル
(2006)

監督:マーティン・キャンベル
原作:イアン・フレミング 「007 カジノ・ロワイヤル」(東京創元社刊)
音楽:デヴィッド・アーノルド
テーマ曲:モンティ・ノーマン (ジェームズ・ボンドのテーマ)
主題歌:クリス・コーネル

出演:
ジェームズ・ボンド / ダニエル・クレイグ
ヴェスパー・リンド / エヴァ・グリーン
ル・シッフル / マッツ・ミケルセン
M / ジュディ・デンチ
フェリックス・レイター / ジェフリー・ライト
マティス / ジャンカルロ・ジャンニーニ
アレックス・ディミトリオス / サイモン・アブカリアン
ソランジュ / カテリーナ・ムリーノ
ヴァレンカ / イワナ・ミルセヴィッチ
モロカ / セバスチャン・フォーカン
ミスター・ホワイト / イェスパー・クリステンセン

2006年前後の興行収入ランキング

歴代の興行収入ランキング

  1. 日本歴代興行収入ランキング(Top100)
  2. 世界歴代興行収入ランキング(Top200)

2006年公開の映画

(映画)ゲド戦記(2006年)の考察と感想とあらすじは?

映画の流れが悪すぎる。15分単位くらいで、オットットとつまずく感じで映画を観る感じだ。ぶつ切りの短編をつなげて観させられている、もしくは、長編を短編にぶつ切りにしたようでもあり、流れが悪くなった瞬間に興ざめになったことがどれほどあったことか。

(映画)かもめ食堂(2006年)の考察と感想とあらすじは?

ゆる~い映画。ぼんや~りと見るのに丁度良い感じである。肩肘を張らずに、リラックスして見られる映画である。配役も良く、三人がそれぞれにいい味を出している。

(映画)THE 有頂天ホテル(2006年)の考察と感想とあらすじは?

都内の高級ホテル「ホテルアバンティ」の中ですべてが展開します。大晦日、年をまたいだ2時間のリアルタイムのドラマ。つまり24(Twenty Four)と同じですね。

(映画)エラゴン 遺志を継ぐ者(2006年)の考察と感想とあらすじは?

「ドラゴンはオスである」という先入観がある私は、サフィラがメスというのもビックリしてしまった。だから、最初、何でsheとかherって言っているのかがわからなかった。先入観って怖い...。

(映画)ガーディアン ハンニバル戦記(2006年)の考察と感想とあらすじは?

カエサルが登場する前の古代ローマ。そのローマを恐怖のどん底に落し、ローマ最大の悪夢として記憶された男ハンニバルを描いた作品。映画としての上映ではないが、かなり大規模な撮影が行われている。

(映画)博士の愛した数式(2006年)の考察と感想とあらすじは?

数学は芸術だという風にいう人もいる。映画の中でも語られているが、数学の証明には美しいものと、そうでないものがあるのだという。そうしたところから芸術だという風にいうのかもしれない。

(映画)ナイトミュージアム(2006年)の考察と感想とあらすじは?

博物館の展示物が動き出すという発想、きっと監督は幼いころに博物館の展示物は夜になると動き出すんだよ、と祖父か祖母に言われたのだろう。

(映画)寝ずの番(2006年)の考察と感想とあらすじは?

笑えます。とにかく笑えます。そして、ちょいと泣けます。それは、上方落語の重鎮が死ぬ間際からのドタバタ騒ぎ。そして、通夜での出来事。本来はこうした通夜を笑いにするのは不謹慎な話です。

(映画)女帝(エンペラー)(2006年)の考察と感想とあらすじは?

唐の後の五代十国時代。絢爛豪華な中国の宮廷で、シェイクスピアの「ハムレット」をベースにして、愛と欲望の交錯する復讐劇が繰り広げられる歴史ドラマ。

(映画)トリスタンとイゾルデ(2006年)の考察と感想とあらすじは?

「トリスタンとイゾルデ」は、1500年前にケルトの伝説として誕生、吟遊詩人らによってヨーロッパ中に広められ、宮廷詩やアーサー王伝説の一部として語り継がれていった悲恋物語。

(映画)バベル(2006年)の考察と感想とあらすじは?

旧約聖書の「創世記」中に登場する巨大な塔「バベルの塔」をモチーフにした映画。異なる言葉・文化、つまりはバベルの塔の世界のように、言葉が通じない、心が通じない世界をテーマとしている。

(映画)マリー・アントワネット(2006年)の考察と感想とあらすじは?

スタイリッシュでポップな映画である。マリー・アントワネットの衣装が頻繁に替わるので、この当時の衣装が好きな人にはたまらない映画だろうと思う。

(映画)クリムト(2006年)の考察と感想とあらすじは?

ユーゲンシュティール。フランスではアールヌーヴォーと呼ばれる芸術運動。その代表的な画家の一人で、19世紀末から20世紀初頭にウィーンで活躍したグスタフ・クリムト。そのクリムトを題材にした映画であり、クリムトの「伝記映画」ではない。

(映画)X-MEN3 ファイナル ディシジョン(2006年)の考察と感想とあらすじは?

今回スポットが当るのが前作で命を懸けて仲間を守り、絶命したと思われていたジーン・グレイ。20年前、マグニートーとプロフェッサーXが訪ねたころから想起される。

(映画)パイレーツ・オブ・カリビアン2/デッドマンズ・チェスト(2006年)の考察と感想とあらすじは?

エンディングロールが終わっても席を立ってはいけない。前作同様のお楽しみがあるのだ。前作でこれに気がつかなかった人は再度見直すべし。相変わらずふざけているのか、まじめなのかが分からないジャック・スパロウ

(映画)フラガール(2006年)の考察と感想とあらすじは?

常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)の誕生を支えた人々の実話を映画化。この映画はTV局や出版社が主体となって製作された映画ではない。が、知っての通り、各賞を総なめにした。

(映画)武士の一分(2006年)の考察と感想とあらすじは?
山田洋次監督による藤沢周平の作品を原作とする、「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続く第3弾です。前2作に比べると、小ぶりな印象を否めませんし、泣けませんが、原作にはかなり忠実に描かれているように思います。
(映画)時をかける少女(アニメ)(2006年)の考察と感想とあらすじは?

1983年実写版の映画「時をかける少女」の20年後の世界が舞台となっているそうで、実写版の主人公「和子」が成長した姿でアニメ版に登場している。

(映画)花よりもなほ(2006年)の考察と感想とあらすじは?

岡田准一主演による、剣の腕がからきしダメな侍の仇討ちを描いたコメディタッチの時代劇。なんと言っても、この映画はラスト・シーンにすべてが凝縮されていると思う。

タイトルとURLをコピーしました