(映画)ハリー・ポッター1/ハリー・ポッターと賢者の石(2001年)の考察と感想とあらすじは?

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「ハリー・ポッター/ハリー・ポッターと賢者の石」の紹介です。

21世紀最初のファンタジー・ブームの火付け役「ハリー・ポッター」シリーズの第1弾です。

本作以降、古典的な名作が続々と映画化されました。代表的な作品が「指輪物語」「ナルニア国物語」です。

こうした古典に限らず、近年出版されたファンタジーも続々と映画化されるようになりました。

そういう意味で、好き嫌いは別として、この映画はエポックメイキングな作品です。

もう一つエポックメイキングなのは、このシリーズが毎年か隔年で映画化されていることです。

いくら人気のあるシリーズでもこれはかなり珍しいでしょう。

もっとも、原作が1年ごとに完結するようになっているため、一度映画化し始めたら、シリーズ最後まで毎年か少なくとも隔年で映画化が必要となるのは分かってはいましたが…。

主人公達は成長期にあるので、短期間で映画化しないと、原作の年齢から大きく隔ててしまう可能性もあります。

途中で主役を交代するという方法もありますが、一度出来上がった主人公たちのイメージを変えるのは無理があります。

最終作までどうなるか分かりませんが、このメンバーのまま撮影が進行してくれるのを祈るのみです。

感想/コメント

監督オーディション

映画化にあたり、前代未聞の「監督オーディション」が行われたそうです。

監督は「ホーム・アローン」「ミセス・ダウト」のクリス・コロンバス。ホームドラマ系統が得意の監督のためか、この映画もそうしたタッチになっています。まぁ、標準的なファンタジーになっている感じです。

あくまでも原作に忠実に映画化することを主張したように、かなり原作に忠実なのは間違いありません。シリーズ最初としては非常に無難な出だしです。

ただ、原作のある種の暗さなどは影を潜めてしまっているのが少々残念なところです。

すべての撮影はイギリスで行い、キャスト全員を英国人にすることにこだわりました。これはいい方に出ているのではないでしょうか。

主人公ハリー

主人公ハリーを演じるのは、11歳のダニエル・ラドクリフ。

3000人の子役をオーディションしても決まらず、途方にくれていた監督とスタッフは、ラドクリフをひと目見て「彼こそハリーだ」と言わしめました。

確かに、イメージに近い配役になったと思います。

映画化されて、何がよかったかというと、原作では今ひとつイメージのつきにくかったクィディッチがわかったことでしょう。

へぇ、こういう遊びなんだl。

いやいや、映像化することで分かることもあるんです。

あと、ホグワーツ魔法魔術学校。

あんなに大きいとは想像していませんでした。

大広間の天井は何とも不思議な感じですが、当然のごとくCGによる視覚効果です。

それにしても、ああいう天井はいいなぁ。そうそう、大広間での食事のシーンなどは実際の食べながら行っていたようです。

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

孤児のハリー・ポッターは、亡くなった母親の妹であるペチュニアおばさんとその夫のバーノンおじさん、息子ダドリーの一家に引き取られていたが、彼らに抑圧されたみじめな生活を送っていた。寝起きは階段の下の物置。額はイナズマ形の傷があった。

しかし11歳の誕生日が近づいたある日、ハリーに手紙が届く。宛名は「サレー州リトル・ウィジング プリベット通り4番地 階段下の物置内 ハリー・ポッター様」。なぜ階段の下で寝ていることまで知っているのだろう。

その手紙は、読む前にバーノンおじさんに取り上げられてしまった。だが、その後も手紙は何度も舞い込んできた。
ダーズリー一家はハリーを連れて海の真ん中の岩場にある小屋に逃げる、ハリーの誕生日きっかりに、大音響とともに小屋の掛け金が壊れ、ハグリッドという巨大な男が手紙を持って出現する。

「ハリー・ポッター殿 ホグワーツ魔法魔術学校への入学を許可します」それは魔法魔術学校の入学許可証だった。

「両親は自動車事故で死んだ」と説明されていたが、ハリーの両親は優れた魔法使いで、悪の魔法使いヴォルデモートとの戦いの際に死んでしまったのだ。その遺児であるハリーは魔法界では超有名人。

ハリーは、9月の最初の日、ロンドンのキングズ・クロス駅から9と3/4番線からホグワーツ特急に乗って学校へ向かった。同じ列車で同級生となる少女ハーマイオニーや少年ロンとさっそく仲良くなった。

ホグワーツに着いた彼らは、立派な魔法使いになるための厳しい勉強と修行の日々を過ごす。

そしてある時、悪者の手に渡れば世界を混乱に陥れかねない「賢者の石」が学校の中に隠される。

賢者の石は、どんな金属も黄金に変え、飲めば不老不死になる「命の水」を作り出すという。

小ネタ

ホグワーツの動く肖像画のモデル

ホグワーツの動く肖像画のモデルは映画製作に関わった作成者たちの肖像画です。

チェスの駒

映画で使われたチェスの駒はルイス島のチェス駒のレプリカです。

スコットランド北西部アウター・ヘブリディーズのルイス島で1831年に発見された78個のチェスの駒のことで、12世紀頃に作られたと考えられているそうです。

クィディッチのトロフィー

クィディッチのトロフィーには、ジェームズ・ポッターのすぐ隣にマクゴナガルの名前が刻まれています。

そして、クィディッチのトロフィーのすぐ後ろにはトム・リドルが受賞した「特別功労賞」が映り込んでいます。

みぞの鏡

「みぞの鏡(Mirror of Erised)」の「みぞの(Erised)」が逆から読むと「desire(のぞみ)」になります。

そして、鏡の上の部分には次のように書かれています。

「Erised stra ehru oyt ube cafru oyt on wohsi」

逆から読むと「I show not your face but your heart’s desire(わたしはお前の顔でなく、心の願望を映す)」になります。

ニコラス・フラメル

賢者の石は、ダンブルドアとニコラス・フラメルによって作られたとされますが、ニコラス・フラメルは、実在したフランスの錬金術師・ニコラ・フラメル(1330〜1418)がモデルとなっています。

ニコラ・フラメルは、金の生成や賢者の石の製造に成功し、不老不死になったという伝説がある歴史上の人物です。

エンドロール

ヴォルデモートを演じたのはリチャード・ブレマーでしたが、エンドロールでは「ヴォルデモート」ではなく、「名前を呼んではいけないあの人」となっていました。

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

映画情報(題名・監督・俳優など)

ハリー・ポッターと賢者の石
(2001年)

監督:クリス・コロンバス
製作総指揮:マイケル・バーナサン
原作:J・K・ローリング
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演:
ハリー・ポッター/ダニエル・ラドクリフ
ロン・ウィーズリー/ルパート・グリント
ハーマイオニー・グレンジャー/エマ・ワトソン
ネビル・ロングボトム/マシュー・ルイス
アルバス・ダンブルドア/リチャード・ハリス
ルビウス・ハグリッド/ロビー・コルトレーン
セブルス・スネイプ/アラン・リックマン
ミネルバ・マクゴナガル/マギー・スミス
クィレル/イアン・ハート
シビル・トレローニー/エマ・トンプソン
アーサー・ウィーズリー/マーク・ウィリアムズ
ウィーズリー夫人/ジュリー・ウォルターズ
ドラコ・マルフォイ/トム・フェルトン
バーノン・ダーズリー/リチャード・グリフィス
ペチュニア・ダーズリー/フィオナ・ショウ
ダドリー・ダーズリー/ハリー・メリング

2001年前後の興行収入ランキング

歴代の興行収入ランキング

  1. 日本歴代興行収入ランキング(Top100)
  2. 世界歴代興行収入ランキング(Top200)

2001年公開の映画

(映画)ポワゾン(2001年)の考察と感想とあらすじは

原題「Original Sin」。つまり「原罪」。「原罪」とはキリスト教の用語で、人類が最初に犯した罪をいう。最初に犯した罪は、イブが蛇にそそのかされ、次にアダムがイブにそそのかされて禁断の木の実を口にし、神の命令に背いた罪である。

(映画)陰陽師(2001年)の考察と感想とあらすじは

平安時代の実在の陰陽師・安倍晴明を主人公としている。陰陽師ブームの火付け役となった作品であり、これ以後、陰陽師ものの小説が数多く出たり再注目されたりした。

(映画)ロード・オブ・ザ・リング1(2001年)の考察と感想とあらすじは?

闇の冥王サウロンは、世界を滅ぼす魔力を秘めたひとつの「指輪」を作り出した。残忍さ、邪悪さ、すべてを支配すつという欲望を、指輪に注ぎ込んだ。そして、中つ国は指輪の力をふるうサウロンの手に落ちていった

(映画)オーシャンズ11(2001年)の考察と感想とあらすじは?

この映画は、シナトラ・ファミリー総出演の1960年作「オーシャンと11人の仲間」のリメイク。シナトラ・ファミリーにちなんでなのか、出演陣が超豪華。だが、単なる豪華メンバーによる映画にあらず。相当面白い。

(映画)ビューティフル・マインド(2001年)の考察と感想とあらすじは

ノーベル経済賞を受賞したジョン・フォーブス・ナッシュ・ジュニアをモデルとした映画。ラッセル・クロウの、おどおどした神経質な演技が秀逸である。

(映画)女王フアナ(2001年)の考察と感想とあらすじは?

本国スペインで記録的大ヒットとなった史劇ロマン。女の嫉妬をひたすら描いた映画であるはずなのに、意外と時間を長く感じることがなく終わった。テンポが良いのか、役者の演技が良いのか...ストーリー以上に飽きの来ない内容だった。

(映画)ジュラシック・パーク 3(2001年)の考察と感想とあらすじは

第1作の登場人物が再び登場。第2作ではイアン・マルコム博士が巻き込まれてしまうが、この第3作ではグラント博士が巻き込まれてしまう。第1作目に登場したエリー・サトラー博士も登場。

(映画)WATARIDORI(2001年)の考察と感想とあらすじは?

渡り鳥の飛行している様をすぐそばから撮影し、背景には都会の風景が映し出されているシーンなどは圧巻である。また、様々な鳥が登場している点も楽しい映画である。

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実在の人物ヴァシリ・ザイツェフを主人公としている。ヴァシリ・ザイツェフはソビエト連邦の狙撃兵として活躍し、英雄となった。舞台は当時のスターリングラード(現ヴォルゴグラード)での激戦(スターリングラード攻防戦)である。

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