(映画)ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記(2007年)の考察と感想とあらすじは?

この記事は約5分で読めます。
記事内に広告が含まれています

テンプル騎士団が残した宝の謎を描いたアクション・アドベンチャーの第2弾です。

前作(ナショナル・トレジャー1(2004年))とほぼ同様のスピード感とアクションがあり、単純に楽しめる映画となっています。

個人的にはこうした歴史ミステリーや都市伝説に絡んだアドベンチャーものというのは好きです。

こうしたアドベンチャー映画があまり好きでない人が、世界史を揺るがすようなお宝がアメリカに沢山埋まっていることになってしまう設定に苦笑するでしょう。

そして皮肉屋であれば、歴史のない国にもかかわらず、歴史的な陰謀などが大好きな人は、舞台をアメリカに設定しないと気が済まないのね、と思ってしまうでしょう。

その通りなので、否定しません。

いくつか矛盾点があります。

矛盾点というよりは、映画のストーリー構成が破綻している箇所といった方が正確かもしれません。

それはウィルキンソンの「真の目的」です。

最後の最後で語られるのですが、語っている時に、頭の中が「???」となりました。

えっ、これが真の目的なら、前半部分のストーリーがおかしくない?

というより、前半の流れになる必要がないよね。つまり全否定ということでしょうか?

…ま、いいです。

へぇって思ったのは、ラシュモア山の場面です。

ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーンの四人の大統領の顔が彫られている場所です。

映画では都市伝説的に重要な意味を持つ場所として描かれていますが、そんなことにへぇって思ったのではありません。

行ったことのない場所なので、標高1745メートルの高い場所にあるというのを知らなかったのです。

さて、ディズニーは続きを作る気満々のようです。

大統領だけが保有できる秘密の本の47ページに書かれていたこと。ベンはそれに協力すると約束しました。

この47ページには一体何が書かれていたのでしょうか?

本作品はDisney+であれば常時見ることができます。

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

ベン・ゲイツが講演を行っている時に、ウィルキンソンと男がリンカーン大統領を暗殺した人物の日記の一部を持っていると言って現われた。

犯人による日記で消失されていた一部が発見され、そこには暗殺の真犯人としてベンの祖先トーマス・ゲイツの名が記されていたというものだった。

ベンの祖先が首謀者だというのだ。大統領暗殺者の末裔という汚名を着せられてしまったベンは何としても祖先の無実を晴らすべく動き出す。

ベンは祖先の無実を証明するため、天才ハッカーのライリーと再びタッグを組む。父親のパトリックの協力を得て、先祖の汚名を晴らすため、日記に秘められた謎に挑む。

リンカーン暗殺者の日記から消えた18ページ。そこには歴史を変える謎が隠されている。その謎は過去の偉大なる財宝につながるはずのものだった。

最初の鍵は自由の女神だ。

ベンとライリーはパリの自由の女神にあるはずの鍵を探すためにフランスへ向かった。そして、その鍵から得られた答えから導き出されたのがロンドンのバッキンガム宮殿だった。

そこには破局寸前の恋人アビゲイル・チェイスも来ていた。女王の書斎に忍び込み、ベンとアビゲイルは手を組み、女王の書斎にある机を隈無く調べた。そこで古い木片を発見した。

宮殿を後にすると、ベンたちの前にウィルキンソンが姿を見せた。ウィルキンソンも財宝を狙っていたのだ。ベンが手に入れた手がかりを奪うため、ウィルキンソンが追いかけてきた。

何とか逃げ切ったベン達は、木片の謎を解くためにベンの母親で言語学教授のエミリー・アップルトン博士を訪ねた。

暗号の解読結果、それは幻の黄金都市へのヒントを示していた。

だが、木片は半分であり、完全ではなかった。半分も木片は、バッキンガム宮殿の女王の書斎にある机と双子に当たるもう一つの机にあるはずだ。それがあるのは、アメリカ大統領執務室だった。

だが、木片はすでになかった。代わりに「鷲」の印があった。

それはライリーによると、歴代大統領が保有し続けてきた文書の存在を意味するという。そして、その文書の在処を知っているのは大統領本人だけであった。ベンは大統領を誘拐するしかないと考える。そして、その方法とは…。

映画情報(題名・監督・俳優など)

ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記
(2007年)

監督:ジョン・タートルトーブ
製作:ジェリー・ブラッカイマー、ジョン・タートルトーブ
製作総指揮:マイク・ステンソン、チャド・オマン、バリー・ウォルドマン、オーレン・アヴィヴ、チャールズ・シーガース
音楽:トレヴァー・ラビン

出演:
ベン・ゲイツ/ニコラス・ケイジ
アビゲイル・チェイス博士/ダイアン・クルーガー
ライリー・プール/ジャスティン・バーサ
パトリック・ゲイツ/ジョン・ヴォイト
セダスキー/ハーヴェイ・カイテル
ウィルキンソン/エド・ハリス
エミリー・アップルトン博士/ヘレン・ミレン
大統領/ブルース・グリーンウッド

2007年前後の興行収入ランキング

歴代の興行収入ランキング

  1. 日本歴代興行収入ランキング(Top100)
  2. 世界歴代興行収入ランキング(Top200)

2007年公開の映画

(映画)憑神(つきがみ)(2007年)の考察と感想とあらすじは?

後半に行くにしたがって、段々とつまらなくなる。原作を読んだ時から、こうなる可能性があるなぁとは思っていた。ビンゴ!!!原作はそれなりに楽しめるのだが、映像化にはチト無理があるストーリー展開をしているのだ。

(映画)パイレーツ・オブ・カリビアン3/ワールド・エンド(2007年)の考察と感想とあらすじは?

このシリーズお約束の、エンドクレジットが終了した後に、ちょっとした映像が流れる。前作までは、動物が登場したが、今回は?

(映画)あかね空(2007年)の考察と感想とあらすじは?

山本一力の直木賞受賞作「あかね空」の映画化。江戸の深川を舞台にし、京からやってきた豆腐職人とそれを支える妻の波瀾万丈の人生、そして子供たちとの家族愛を綴る映画である。

(映画)蟲師(2007年)の考察と感想とあらすじは?

早くてスピーディな展開でもなく、オカルトチックでホラー要素もない。題名から想像するに、「陰陽師」のような派手な演出があるのかと思いきやそれもない。そうしたものを期待してみると、がっかりするだろう。

(映画)蒼き狼 地果て海尽きるまで(2007年)の考察と感想とあらすじは?

大規模な合戦シーンは、昨今の映画には珍しく人を使って撮影している。馬もサラ系の長身ではなく、サラ系に比べて小さなモンゴルの馬を使っているのは良心的といえる。

(映画)椿三十郎(2007年)の考察と感想とあらすじは?

オリジナルの脚本を使ったリメイクのため、内容もストーリー進行もオリジナルと一緒。一番違うのは、映像がカラーであること、そして俳優やスタッフであり、多少違うのは、風景くらいなものだろうか。

(映画)どろろ(2007年)の考察と感想とあらすじは?

どんな映画でも、映画は基本的に楽しむものだと思っているので、良いところを探そうとするのだが、良いところがない。あっ、ひとつだけあったかも。それは原作が手塚治虫というところ。

(映画)エリザベス:ゴールデン・エイジ(2007年)の感想とあらすじは?
イングランド女王エリザベス一世を描いた映画です。前作「エリザベス」(1998年)の続編になります。 今回は1585年から始まり、1588年のアルマダの海戦までの期間が描かれます。 前作で描かれたのが即位した時期の1558年周辺でしたので、ザ...
(映画)墨攻(2007年)の考察と感想とあらすじは?

主人公・革離の属する墨家は中国戦国時代の諸子百家の一つで兼愛、非攻、尚賢、尚同、節用、節葬、非命、非楽、天志、明鬼を主にした思想集団である。

(映画)ハリー・ポッター5/ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年)の考察と感想とあらすじは?

今回の目玉は「魔法省」の登場だろう。魔法省はロンドンの地下にあるという設定。そのため、スタッフはロンドン最古の地下鉄の駅を研究したそうだ。

(映画)オーシャンズ13(2007年)の考察と感想とあらすじは?

こまかい笑いが散りばめられているのはいつもの通り。ニヤニヤしながら楽しめる娯楽作品になっている。特にニヤニヤしたのが、イカサマ・ダイスを作るためにオーシャンの仲間がメキシコの工場に潜入した場面。

(映画)300(スリーハンドレッド)(2007年)の考察と感想とあらすじは?

映像表現に大きな影響を与えそうな映画である。「マトリックス」が与えたのと同じくらいのインパクトがあるかもしれない。レオニダスが敵を葬り去っていく剣戟シーン。スローモーションから一転クイックモーションに移行する手法などは流行りそうだ。

(映画)ベオウルフ 呪われし勇者(2007年)の考察と感想とあらすじは?

パフォーマンス・キャプチャーという技術が用いられているのだが、これは役者の動きをコンピュータに取り込むモーションキャプチャー技術を、より精密緻密にしたもののようだ。

タイトルとURLをコピーしました