(映画)テルマエ・ロマエ(2012年)の感想とあらすじは?

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五賢帝のハドリアヌス帝の時代が舞台。

ハドリアヌス帝とは、プブリウス・アエリウス・トラヤヌス・ハドリアヌスで、第14代ローマ皇帝、ネルウァ=アントニヌス朝の第3代目皇帝です。

帝国各地を視察して、先代のトラヤヌス帝による帝国拡大路線を放棄して、国境安定化路線へと転換しました。

ハドリアヌス帝の頃から古代ローマの領域は拡大から現状維持・縮小に転じており、ローマ帝国の衰亡の兆しが始まっています。

また、元老院とは仲が悪く、対立していました。

五賢帝はローマ皇帝のもっとも偉大な5人を指しているわけではありません。

名称は18世紀英国の歴史家ギボンが、著書『ローマ帝国衰亡史』の中で、この時代を「人類が最も幸福であった時代」と評したことに由来するだけです。

「人類が最も幸福であった時代」の皇帝5人を単に「五賢帝」と称しただけで、ギボン自身も5人をもっとも偉大な皇帝たちとは評していません。

そもそも(よくあることですが)「五賢帝」という翻訳自体に誤解を生む原因があるように思います。

五賢帝の時代は、紀元96年のドミティアヌスの死から、紀元180年のコンモドゥスの登位に至る時期を指します。

ネルウァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス、マルクス・アウレリウスの5人の皇帝をいい、トラヤヌスの統治時代がローマ帝国の領土最大期でした。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

ハドリアヌス帝時代。

浴場を専門とする設計技師ルシウス・モデストゥスは生真面目な性格が災いし、革新的な建造物が次々に誕生する世相に反し、昔ながらの浴場の建設を提案する。結局は流行に乗り遅れて職場をクビになってしまう。

落ち込む彼の気を紛らわせようとする友人マルクスと共に公衆浴場(テルマエ)やってきたものの、周囲の雑音を遮るため湯中に身を沈めたルシウスは、壁の一角に奇妙な排水口が開いているのを見つける。

仕組みを調べようと近づいたところ、足を取られて吸い込まれてしまう。

がきながらも水面に顔を出すと、彼はローマ人とは違う「平たい顔」の民族がくつろぐ、見たこともない様式の浴場に移動していた。そこは現代日本だった。

漫画家志望の山越真実ら、見たこともない平たい顔ばかりを前に途方に暮れるルシウスは、ローマよりも遥かに進んだ風呂文化を目の当たりにして愕然とする。

ルシウスは自分の意志とは無関係に度々古代ローマと現代日本の世界を行き来するようになる。
現代日本で得た知識をローマの浴場設計・運用考案に活かし、設計技師としての名声を勝ち得ていく。

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

映画情報(題名・監督・俳優など)

テルマエ・ロマエ
(2012)

監督:武内英樹
製作:亀山千広、市川南、寺田篤、浜村弘一
脚本:武藤将吾
原作:ヤマザキマリ
音楽:住友紀人
テーマ曲:ラッセル・ワトソン『誰も寝てはならぬ』
出演:
ルシウス / 阿部寛
山越真実 / 上戸彩
ケイオニウス / 北村一輝
館野 / 竹内力
アントニヌス / 宍戸開
マルクス / 勝矢
山越由美 / キムラ緑子
山越修造 / 笹野高史
ハドリアヌス / 市村正親

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