(映画)大統領の料理人(2012年)の感想とあらすじは?

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2012年のフランスの伝記映画です。

「エリゼ宮殿」(フランス大統領官邸)に史上初の女性料理人として1980年代に2年間働いていたダニエル・デルプシュをモデルとしています。

当時の大統領はフランソワ・ミッテラン仏大統領でした。

コメント

大統領役

ミッテラン大統領を演じたのは哲学者のジャン・ドルメッソン。当然、映画初出演です。

ですが、雰囲気といい、しゃべり方といい、表情といい、とてもいい配役でした。

彼の言葉として知られるのに「人生を越えた何かがあるとき、人生は美しくなる。」というのがあります。

ジャン・ドルメッソンが配役されることは、すなわちこの言葉が付いて回ることになります。

映画は、この言葉を念頭に観ると、観え方が違ってきます。

すばらしい料理の数々

素朴な家庭料理だということですが、いやいやどうして、すてきな料理ばかりです。

技巧に走っていないが、凝った料理です。

そして、料理は美味しそうに撮られています。

同じく料理人を扱った映画

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

あらすじ/ストーリー

南極

フランスの南極観測隊の船。
基地の料理人の交代で新たに着任する男性をオーストラリアの女性ジャーナリストが取材していた。

南極に到着して、女性ジャーナリストは一人の女性に目が留まった。彼女がアルフレッド・フォール科学基地の料理人オルタンス・ラボリだった。

オルタンスは、南極での仕事の最後の日を迎えていた。
彼女が大統領の専属料理人として大統領官邸で働いていた過去を持っていたことを知ると、女性ジャーナリストはがぜん興味を持った。
なぜ大統領の料理人を辞め、南極に来たのか。

4年前

田舎道を1台の車が疾走している。古い田舎の家でオルタンスが車の到着を待っていた。

オルタンスは車で駅まで送られ、列車に乗せられてパリへ向かった。じつはオルタンスはどこへ行くことになっているのかを知らない。
突然電話があって、迎えに行くからと言われたのだ。オルタンスに電話してきたのがフランス料理組合会長だった。

オルタンスが連れていかれたのは「エリゼ宮」、つまり大統領官邸だった。
オルタンスは大統領の料理人になるように言われる。大統領は素朴な家庭料理を求めていたのだった。

オルタンスはあまりの大役に断ったが、大統領にオルタンスを紹介したのがジョエル・ロブションだと聞いて引き受けることにした。

大統領の料理人

オルタンスにはパティシエの二コラ・ボヴォワが助手としてついた。そして、大統領の執事のダヴィッド・アズレも協力してくれた。

だが、主厨房はオルタンスの登場を快く思っていなかった。自分たちの仕事を取られたと思っていたからだ。

オルタンスはさっそく大統領の好みを聞き出し始めた。
何が好みで、何が嫌いなのかが分からないと料理が作れないからだ。だが、明確な答えが戻ってこない。

オルタンスは試行錯誤しながら大統領の好みを探っていくしかなかった。
食事のあと下げられてくる大統領の皿の様子を見て判断していった。

大統領

ある日のエリゼ宮。いつもの扉が開いておらず、別の扉から入ることになった。

オルタンスは建物の中で迷ってしまい、ある部屋で偶然大統領と出会った。大統領は別の日に時間をとってオルタンスと話すと約束してくれた。

そして、その日。
オルタンスは、それまでどういうものを作ったらいいのか迷いがあったが、大統領がオルタンスが作るシンプルな料理が好きだと聞いて、迷いが吹っ切れた。
わずか10分程度の時間だったはずだった。だが、大統領が料理好きであることなどから話が弾んで、大幅に時間が過ぎた。オルタンスは食材を主厨房を通さず取り寄せる許可を取り付けた。

窮屈

大統領はオルタンスの料理が気に入っていた。だが、官邸からの指導が強くなってきた。
大統領の健康状態が良くないことから栄養士にはメニューに厳しく注文をつけられるようになった。また、食材にかかる経費をおさえるように言われる。

夜。一人厨房で悩んでいたオルタンスを大統領が訪ねてきた。
大統領はオルタンスが逆境に立っていることを理解していた。そのうえで、ここが正念場だと勇気づけた。

だが、疲れ始めたオルタンスは2年間務めた大統領の料理人を辞めた。

南極最後の日

オルタンスはトリュフ畑に適した土地をニュージーランドに見つけた。

その土地を購入するために1年間南極の料理人として働く決心をしたのだ。

基地の隊員達はオルタンスとの別れを惜しんだ。そして、1年間の礼を述べた。

映画情報(題名・監督・俳優など)

監督 / クリスチャン・ヴァンサン
製作 / エチエンヌ・コマール、フィリップ・ルスレ
原案 / ダニエル・マゼ=デルプシュ
脚本 / クリスチャン・ヴァンサン、エチエンヌ・コマール
撮影 / ローラン・ダイヤン
美術 / パトリック・デュラン
衣装 / ファビアンヌ・カタニー
編集 / モニカ・コールマン
音楽 / ガブリエル・ヤーレ

出演:
オルタンス・ラボリ / カトリーヌ・フロ
ミッテラン大統領 / ジャン・ドルメッソン
ダヴィッド・アズレ / イポリット・ジラルド
ニコラ・ボヴォワ / アルチュール・デュポン
ジャン=マルク・ルシェ / ジャン=マルク・ルロ

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