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(映画)スター・ウォーズ6 ジェダイの帰還(1983年)の考察と感想とあらすじは?

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「スター・ウォーズ/ジェダイの帰還」の紹介です。

2004年までの旧題は「ジェダイの復讐」でした。

ですが、崇高なジェダイが復讐という概念を持つはずがないということで、「ジェダイの帰還」に変更になりました。

というよりは、この「ジェダイの帰還」が元々考えられていたタイトルだったようです。

スター・ウォーズ(=スカイウォーカー・サーガ)は正史(カノン)の順番通りに見るのがおススメです。

千の顔をもつ英雄」で分析されましたように、サーガは3段階を経ます。

ミクロの視点での初代アナキン・スカイウォーカーの3段階、2代目ルークとレイアの3段階、3代目レイとカイロ・レンの3段階、そして、マクロの視点ではスカイウォーカー一族としての3段階です。

映画「スター・ウォーズ」シリーズ

Disney+(ディズニー・プラス)の会員になれば、常時見ることができます。

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

感想/コメント

リターンとしてのエピソード6

帰還には、いくつかの意味が含まれているように思います。

文字通り、ジェダイの復活を意味する「帰還」です。

これは英雄譚に見られる旅立ち(セパレーション)、通過儀礼(イニシエーション)、帰還(リターン)という構造の最後を迎えるということです。

この場合の英雄はルーク・スカイウォーカーです。

また、同じ「帰還」でも、ダーク・サイドのシスからライト・サイドのジェダイに「帰還」するという意味もあるでしょう。

これには、ダーク・サイドに引きずり込まれそうになったルークがライト・サイドに踏みとどまったということもあるでしょう。

ですが、なによりも、ダース・ベイダーの中にあった善なる魂を呼び起こしてライト・サイドに戻ったことが大きいのではないでしょう。

つまりは、ダース・ベイダーがジェダイであったアナキン・スカイウォーカーに「帰還」したという意味もあるでしょう。

これによって、アナキン・スカイウォーカーの物語は終了します。

ダース・ベイダーがアナキン・スカイウォーカーに戻ったことによって、ダーク・サイドが支配する帝国からジェダイが守り神たる共和国へ戻ったというのもタイトルの象徴であるかもしれません。

三船敏郎

このエピソード6でダース・ベイダーのマスクが外れます。マスクが外れるということは、ダース・ベイダーにとっては死を意味します。なぜなら、あの前身鎧のような姿が生命維持装置そのものだからです。

ここで始めてその素顔が見られるわけですが、もしかしたら、その顔は三船敏郎だったかもしれないとしたら、驚くでしょうか?

三船敏郎にスター・ウォーズへの出演依頼があったというのは有名な逸話です。

キャストとしてはオビ=ワン・ケノービかダース・ベイダーということだったようです。

ですが、これを三船側が断った。というのは、三船はハリウッド進出で手痛い思いをしており、このスター・ウォーズでその同じことをを演じたくなかったという思いがあったからのようです。

ですが…。今となっては詮方ないですが、世界の映画史上名を残すチャンスを逸したというべきでしょう。

雑談

さて、初期の構想では、オビ=ワン・ケノービがルークとレイアの誕生直後の出来事について説明するシーンがあったそうです。

パドメが出産後も生き延び、レイアを密かに育てていたというもののようです。パドメの死は出産の三、四年後とされていました。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

オープニング・クロール

遠い昔、遥か彼方の銀河系…

ルーク・スカイウォーカーは卑劣な悪党ジャバ・ザ・ハットにとらわれているハン・ソロを救出するために故郷のタトゥイーンに戻ってきた。

ルークの知らないうちに銀河帝国は最初のデス・スターをしのぐ新しい宇宙要塞の建設を始めていた。

この要塞が完成してしまうと、銀河に自由を回復するために戦い続けている反乱軍はひとたまりもないだろう…。

ジャバ・ザ・ハットの宮殿

森林衛星エンドア。

側には建造中の第2デス・スターがある。そこをダース・ベイダーが現れた。デス・スターの早期完成のため指揮に来たのだ。

その頃、タトゥイーンではC-3POとR2-D2がルーク・スカイウォーカーの使いとしてジャバ・ザ・ハットの宮殿へと向かっていた。

ジャバ・ザ・ハットと面会し、ルークから預かったホロ・メッセージを再生する。

ルークはハン・ソロを返してもらうことを前提に取引をしたいと主張、その証としてこのドロイドたちを贈ると申し出た。

ジャバ・ザ・ハットは取引に応じるつもりはない。ソロはカーボナイト凍結されたままの姿で壁飾りとなっていた。

謎の賞金稼ぎ

宴が開かれている中、賞金稼ぎがチューバッカを連れて入ってきた。賞金稼ぎは懸賞金を求めるが、金額を巡って対立し、ジャバを脅迫する。

チューバッカは牢獄へと連行される。衛兵の中に、変装したランド・カルリジアンが潜んでいることに誰も気づかなかった。

皆が寝静まった夜、賞金稼ぎは壁飾りとなったソロを復活させた。賞金稼ぎの正体はレイア姫だった。

だが、この救出はジャバ・ザ・ハットに筒抜けだった。一部始終を目撃されていたのだ。

ソロは返済の遅れを必死に弁明するが、ジャバ・ザ・ハットにとってはどうでもよく、ソロを投獄し、レイアを奴隷として鎖で繋いだ。

ルークの登場

宮殿へジェダイの正装に身を包んだルーク・スカイウォーカーが乗り込んできた。

ルークはジャバ・ザ・ハットの前で仲間の引渡しを要求する。ジャバ・ザ・ハットはそれを拒否する。彼にはフォーつは通じない。

ジャバ・ザ・ハットはルークをトラップ・ピットに落とした。地下には巨大なランコアが待ち構えている。

ルークがこれを撃退すると、ジャバ・ザ・ハットはソロとチューバッカらと共にカークーンの大穴で処刑すると告げた。大穴には、餌食となった者が1,000年の苦痛を味わうというサーラックがいる。

ルークとソロとチューバッカは再会を喜ぶ暇もなく、大砂丘海へと運ばれた。

処刑の開始。ルークはR2-D2からライトセイバーを受け取り、反撃を開始する。最強の賞金稼ぎボバ・フェットもサーラックに飲み込まれた。

船内ではレイアがジャバ・ザ・ハットを絞め殺していた。

仲間の再会

ソロの救出に成功した一行は本体への合流のために集合地点に向かった。

ルークは一人別れ、師であるヨーダとの約束を果たすため、R2-D2を連れて惑星ダゴバへと向かった。

第2デス・スターにパルパティーン皇帝が到着した。

皇帝はダース・ベイダーに言う。ルークは父親を目指して現れる。そのときこそ自分たちの手でルークをダークサイドへ転向させるのだ。

ヨーダの死

ヨーダは900歳を迎えていた。体力の衰えが激しい、病も患っている。

修業を再開したいルークにヨーダはもう教えることはないという言った。修行の最後の仕上げはダース・ベイダーとの対決だけだった。

ルークはヨーダに聞く。彼が自分の父なのか。ヨーダはそれを認めた。

ヨーダは最期にルークに対して皇帝を侮るなと忠告した。

そして、お前の家系はフォースが強い。もう一人のスカイウォーカーにも学んだことを伝えよと言い残した。

ヨーダはフォースと一体となった…。

ルークの前にフォースと一体となったオビ=ワン・ケノービが現れた。

なぜ嘘をついたのだと聞く。オビ=ワンは見方の違いだという。

アナキン・スカイウォーカーがアナキン・スカイウォーカーで亡くなったということは、ダース・ベイダーに殺されたも同然だからである。

もう一人のスカイウォーカー、それはレイアであることをルークは直感する。

森の惑星エンドア

サラスト星に同盟軍艦隊が集結していた。第2デス・スター攻撃に向けての作戦会議だ。

アクバー提督とクリックス・メイディーン将軍によって作戦が立案された。

ソロが率いる部隊がエンドアにある第2デス・スターの偏向シールド発生装置を破壊する。ランド・カルリジアンの戦闘機部隊がデス・スター内部に侵入して破壊するというものだ。

ソロはルーク、レイア、チューバッカ、R2-D2、C-3POらとエンドアへと向かう。

ソロ達はシールド発生装置を目指す途中で帝国軍のパトロール隊に発見されてしまう。本隊に報告する前に、パトロール隊を撃退しておく必要がある。

ルークとレイアがパトロール隊を追いかけるが、この中でレイアがはぐれてしまう。

レイアが気づくと、原住民イウォーク族のウィケットが側にいた。パトロール隊を撃退したレイアは村へ招かれた。

ソロ達もチューバッカが罠に引っかかったため、イウォーク族に捕えられてしまう。

イウォーク族は金色に輝くC-3POを神と勘違いした。ご馳走として丸焼きにされかけたソロ達だが、ルークがフォースを使って、C-3POを宙に浮かべイウォーク族を畏怖させた。

C-3POがイウォーク族にこれまでの物語を語り、イウォーク族はソロ達を仲間として迎えた。

兄妹の告白

ルークはレイアに母親のことを覚えているかと聞く。

レイアにはかすかな記憶がある。だが、ルークには母に関する記憶がない。

ルークはレイアに真実を打ち明けた。レイアは分かっていた。

ルークはベイダーが自分たちの父であることつげ、父を改心させると約束して村を出た。

シールド発生基地で、ルークは帝国軍に投降した。

ダース・ベイダーとおよそ1年ぶりの再会だ。

ルークはダース・ベイダーに改心を迫る。だが、ダース・ベイダーは皇帝への忠誠をいい、ルークを皇帝のもとへと連れて行った。

皇帝がルークと対面した。

ダーク・サイドへの誘惑

エンドアではソロ達がイウォーク族の案内で、守りの手薄なバンカーの裏口に到着していた。

その頃、ソロ達の作戦に望みを託したランド達がエンドアへ向けてハイパースペースに突入した。

シールドを破壊できないソロ達だったが、森の中から無数のイウォーク族の戦士たちが出現して帝国軍への反撃が開始された。

上空には同盟軍艦隊が到着するが、シールドはまだ消えていない。待ち構えていたのは、スター・デストロイヤーの大艦隊だった。罠だった。

皇帝は第2デス・スターの情報を同盟軍に与えたのは罠であると告げた。

目の前で同盟軍がやられていく。その姿をみてルークは怒りにかられる。それこそが皇帝の狙いだ。ルークをダーク・サイドへ引きずり込むための誘惑だった。

ルークが皇帝に襲いかかろうとするところを、ダース・ベイダーが割り込んだ。そして、ルークとダース・ベイダーの死闘が始まった。

エンドアの戦い

チューバッカとイウォーク族がAT-STを1機奪い取った。これを機に形勢が逆転する。

ソロははついにシールド発生装置の爆破に成功した。

同時にアクバー提督も戦闘機部隊にデス・スターへの突入を命じた。

第2デス・スターではルークとダース・ベイダーの戦いが続いていた。

ルークはダース・ベイダーを改心させたいと考えていたが、ダース・ベイダーはフォースを通じてもう一人のスカイウォーカーの存在を知る。

そして、ルークがダーク・サイドを受け入れなければ妹を誘うと告げた。

ルークは激怒してダース・ベイダーに襲いかかった。そして、ダース・ベイダーの右腕を切り落とすと、我に返った。

ルークは決して皇帝に屈しない。自分はジェダイだと告げた。

皇帝はそれなら殺すしかないと、ルークをフォースの電撃を放った。

ルークは父に助けを求めた。その声に、ダース・ベイダーの奥底に眠っていた善の心が反応して、皇帝を抱えて反応炉へと放り込んだ。

戦いの終結

善の心を取り戻した父を引きずり、ルークはデス・スターからの脱出を急いだ。

その父は、最期を悟り、マスクを外して成長した息子の姿を確かめたいと言った。マスクを外すことは死を意味する。

ランド・カルリジアンが操るミレニアム・ファルコンと、ウェッジ・アンティリーズのXウィングがデス・スターの心臓部を破壊した。

第2デス・スターが破壊された。

祝杯

同盟軍の勝利は各星で祝われた。

祝宴の傍らには、ヨーダとオビ=ワンがいた。

そしてアナキン・スカイウォーカーの姿もあった…。

ルークはそれを見て微笑んだ。

映画情報(題名・監督・俳優など)

スター・ウォーズ6/ジェダイの帰還
(1983年)

監督: リチャード・マーカンド
製作総指揮: ジョージ・ルーカス
脚本: ジョージ・ルーカス、ローレンス・カスダン
音楽: ジョン・ウィリアムズ

出演:
ルーク・スカイウォーカー / マーク・ハミル
ハン・ソロ / ハリソン・フォード
レイア / キャリー・フィッシャー
C-3PO / アンソニー・ダニエルズ
R2-D2 / ケニー・ベイカー
チューバッカ / ピーター・メイヒュー
オビ=ワン・ケノービ / アレック・ギネス
ヨーダ / フランク・オズ
ダース・ベイダー / デヴィッド・プラウズ
ランド・カルリシアン / ビリー・ディー・ウィリアムズ
ウィケット / ワーウィック・デイヴィス
皇帝 / イアン・マクディアミッド
アナキン・スカイウォーカー /セバスチャン・ショウ
声の出演:
ダース・ベイダー / ジェームズ・アール・ジョーンズ

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