記事内に広告が含まれています

(映画)そして父になる(2013年)の考察と感想とあらすじは?

この記事は約3分で読めます。

もっと物悲しい話になるのかと思っていました。

きっと、野々宮家の話だけならそうだったのでしょう。

ですが、斎木家というもう一つの家族が交わることで、物悲しさがなくなっています。

この斎木家の存在によって、映画が客観的な要素を帯びた気がしました。

是枝裕和監督による長編映画

  • 幻の光(1995年)
  • ワンダフルライフ(1999年)
  • DISTANCE(2001年)
  • 誰も知らない(2004年)
  • 花よりもなほ(2006年)
  • 歩いても 歩いても(2008年)
  • 大丈夫であるように -Cocco 終らない旅-(2008年)
  • 空気人形(2009年)
  • 奇跡(2011年)
  • そして父になる(2013年)本作
  • 海街diary(2015年)
  • 海よりもまだ深く(2016年)
  • 三度目の殺人(2017年)
  • 万引き家族(2018年)
  • 真実(2019年)
この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

11月。

再開発プロジェクトを進める建築家の野々宮良多と妻みどりには6歳の一人息子・慶多がいる。
小学校受験で、慶多は学習塾で教わった通り答えて合格した。

慶多を出産した病院から「重要なお知らせがある」と呼び出される。
出生時に子どもの取り違えが起きたというのだ。

実の息子は慶多ではなく、斎木家の琉晴だという。
ショックを受ける良多とみどり。

取り違えられたもう一組の家族は小さな電気店を営んでいる。斎木雄大、ゆかりの夫婦は3人の子持ちだ。
良多とみどりは、「子どもの将来のために結論を急いだ方がいい」という病院の提案で斎木家と交流を始める。

良多は二人とも引き取る手段を探る。
交換で泊まらせることにする。

良多は二人とも引取りたいと提案するが、斎木雄大から「負けたことのない奴は本当に人の気持ちが分からないんだな」と激怒される。

裁判が始まった。
取り違えた看護婦は、事故ではなくて、継子の子育てでイライラして「野々宮さんの家族が幸せそうだったのでわざとやった」と証言した。
しかも時効になっている。
やりきれない二つの家族の思い。

6年間愛してきた他人の子どもと、血の繋がった実の息子。
子どもを交換するべきか、このまま育てていくべきか。

良多は葛藤の中で、それまで知らなかった慶多の思いに気づく。
父の日のプレゼントを両方の父に手作りの花を作る。

8月

良多は「裁判を抱えているから」といって宇都宮に異動を打診される。
裁判には勝ったが…。

良多は人工林で「蝉が自然に羽化するようになるまで15年かかった」という話を聞かされる。

琉晴が一人で斎木家に帰った。「パパとママのところに帰りたい」
妻みどりも「慶多を裏切っているみたいで」と涙を流す。
良多も慶多がこっそり撮っていた写真を見て涙する。

映画情報(題名・監督・俳優など)

そして父になる
(2013年)

監督:是枝裕和
製作:亀山千広,畠中達郎,依田巽
脚本:是枝裕和

出演:
野々宮良多/福山雅治
野々宮みどり/尾野真千子
斎木ゆかり/真木よう子
斎木雄大/リリー・フランキー
野々宮慶多/二宮慶多
斎木琉晴/黄升げん
野々宮のぶ子/風吹ジュン
上山一至/國村隼
石関里子/樹木希林
野々宮良輔/夏八木勲

2013年前後の興行収入ランキング

歴代の興行収入ランキング

  1. 日本歴代興行収入ランキング(Top100)
  2. 世界歴代興行収入ランキング(Top200)

2013年公開の映画・ドラマ

(映画)ヘンゼル & グレーテル(2013年)の考察と感想とあらすじは?

ダークファンタジー映画。アクションも多い。ヘンゼルとグレーテルの話は1315年から1317年の大飢饉など、長く続いた飢饉の時代の子供捨てによる口減らしが下敷きにある。

(ドラマ)ゲーム・オブ・スローンズ シーズン3全10話の考察と感想とあらすじは?

これまで辺境に置かれていたデナーリス・ターガリエンが飛躍のための力をつけるシーズン。とはいえ、キングズランディングを中心とした政争には、まだまだ影響を与えることはない。さて、ドスラク語は当然のことながら想像の言語だが、そのドスラク語を創作したデイビッド・J・ピーターソンが、ヴァリリア語も創作したそうだ。ヴァリリア語は古代ヴァリリア帝国の言語であり、ラテン語とロマンス諸語の関係のように、学問や洗練された会話で使われる高ヴァリリア語と、奴隷商人湾一帯で話されるクレオール言語のような低ヴァリリア語があるという設定だ。

(映画)探偵はBARにいる2ススキノ大交差点(2013年)の考察と感想とあらすじは?
今回は人の優しさを描いた哀しい物語である。そして、人のエゴの醜さも同時に描いている。その二つを心の底に飲み込む「俺」…。
(映画)オズ はじまりの戦い(2013年)の考察と感想とあらすじは?

L・フランク・ボームの児童文学「オズの魔法使い」を下敷きに、「偉大なる魔法使いオズ」誕生の物語を描く。「オズの魔法使い」では、西の魔女と東の魔女の姉妹は最初から悪い魔女だが、本作では悪い西の魔女の誕生も描いている。

(映画)オブリビオン(2013年)の考察と感想とあらすじは?

Oblivionとは「忘却」を意味するが、忘れてしまっている状態と言い換えた方がよい。なぜOblivionなのかは、映画を見ればすぐにわかることであるが、

(映画)利休にたずねよ(2013年)の考察と感想とあらすじは?

市川海老蔵を筆頭に俳優陣の演技はよかった。特に前半で描いている、茶人としての千利休は、いい演技だったと思う。原作者・山本兼一が市川海老蔵を指名したそうだ。この映画を決定的にダメにしたのは、演出と脚本である。

(映画)図書館戦争(2013年)の考察と感想とあらすじは?

映画に登場する「日野の悪夢」のシーンは、焚書坑儒という歴史的事件を想起させる。なにも焚書坑儒は紀元前の中国・秦王朝で行われた思想弾圧事件だけを指すわけではない。

(映画)はじまりのうた(2013年)の考察と感想とあらすじは?
「はじまりのうた」の紹介です。タイトルは原題の方が良いです。原題は「Begin Again」。やり直し、再開、出直しといったニュアンスになるでしょう。原題のビギン・アゲインを映画タイトルにしたほうが良かったと思います。その方がこの映画の意味...
(映画)武士の献立(2013年)の考察と感想とあらすじは?

「武士の家計簿」に続き、加賀藩を舞台に料理方の「包丁侍」を描いた時代劇。時代設定は加賀騒動のころである。江戸の三大お家騒動の一つで、他は伊達騒動、黒田騒動(または仙石騒動)である。

(映画)ワールド・ウォーZ(2013年)の考察と感想とあらすじは?

タイトルから、てっきり第○次世界大戦を想像してしまった。「Z」がアルファベットの最後であるから、最後の世界大戦を意味しているのだと思った。だが、違う・・・。

(映画)アナと雪の女王(2013年)の考察と感想とあらすじは?

ある理由から自分に抑制的な姉。対して、自由奔放で明るい妹。ディズニーのお姫様ものだが、シンデレラに代表されるお姫様と王子様の愛の物語ではない。最後は、家族愛の素晴らしさを伝えて終わるところはディズニーらしい。

(映画)清須会議(2013年)の考察と感想とあらすじは?

固い部分と、軽い部分が入り時混じっているので、コメディタッチと言えばそうなのだが、見る前は三谷映画ということのありコメディ色が強いのかと思いきや、想像していたよりは真面目な作りの映画。

(映画)風立ちぬ(2013年)の考察と感想とあらすじは?
湖面に一筋の波もたっていないような静かで淡々とした雰囲気が映画全体に流れます。この映画は実在の堀越二郎をモデルに、堀辰雄の同名小説からのアイデアを織り交ぜた作品です。堀越二郎は零戦の設計者として有名です。感想/コメント戦争へ突き進む日本の様...
(映画)かぐや姫の物語(2013年)の考察と感想とあらすじは?

アニメーションなのだが、見ているうちに、ふと思ったのが、「これって動く絵本だよなぁ」というものだった。絵本の世界がそこに映し出されている感じがしたのだ。

(映画)ゼロ・グラビティ(2013年)の考察と感想とあらすじは?

宇宙を舞台にした映画で、ここまで「無重力(zero gravity)」をリアルに表現できた映画はないのではないか。久しぶりの映像革命といっていい。

(映画)言の葉の庭(2013年)の考察と感想とあらすじは?
映像美の映画である。この映像美を際立たせるために、梅雨の時期が舞台に選ばれているとしか思えない。光り輝く場所の映像が極めて綺麗。特に水辺の映像などは、リアルな映像よりも遥かに美しい仕上がりになっている。水辺のシーンを見るためだけに、この映画を見てもいいと思う。むしろ、この水辺のシーンだけ編集したものだけでも十分成立するように思った。
(映画)華麗なるギャツビー(2013年)の考察と感想とあらすじは?

作品自体は、後年になって評価が高まった。「イノセンス」をテーマにしたアメリカ文学の系譜のなかで評価は高い。村上春樹が最も影響を受けた作品の一つ。映画では、いくつかカットされたシーンがある。

(映画)グランド・イリュージョン(2013年)の考察と感想とあらすじは?

最初のダニエル・アトラスのカードマジックに見事に引っかかってしまった私です。それぞれの得意とする技を披露しながら、フォー・ホースメンとなる4人を紹介するあたりは、なんとなくオーシャンズ11を思い出した。この映画での大きなイリュージョンンは3つ。

(映画)ホビット2竜に奪われた王国(2013年)の考察と感想とあらすじは?

2時間を超す映画であるが、1作目よりも長さは感じない。アクションシーンというか、動きのある場面が多いせいだと思う。 本作で新登場するのが「ロード・オブ・ザ・リング」でお馴染みのレゴラスである。

タイトルとURLをコピーしました