(映画)ブレードランナー(1982年)の感想とあらすじは?

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今となってはSFの名作と言われる作品ですが、公開当初はひどい興行成績でした。日本では極端な不入りで早々に上映が打ち切られてしまったそうです。

この映画の持つ暗い雰囲気というものが、当時は受け入れられなかったのでしょう。何せ当時の日本は好景気のさなか、金を払ってまで暗い雰囲気の映画なぞ見たくもないでしょうから。

結局、カルト・ムービーのような感じになり、やがてそこから熱狂的なファンが現れ、評価が一変してSF映画の傑作のひとつということになっていきます。

そして、この映画が提示した退廃した近未来世界像は、小説、映画、アニメ、マンガ、ゲームなどさまざまなメディア作品に影響を与えていくことになるのです。

ですが、個人的には、あまり好みではありません。映画の持つテーマに対して共感が持てないことと、この時代のSF特有のあまりにも無機質な風景が嫌いだからです。

映画の中に現れる環境汚染にまみれた退廃的な近未来都市像が嫌いという意味ではありません。あまりにも生命を排除した風景に違和感を覚えるのです。

ただ、音楽だけはいいです。

なお、本作には5つの異なるバージョンが存在します。

監督が再編集した1992年の「ディレクターズ・カット」では、作品の解釈を変えるような意味深長なシーンが追加され、ファンの間に議論を招いたそうです。

この映画も独特の世界観

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

2019年。

この頃、地球環境の悪化により人類の大半は宇宙に移住し、残された人々は人口過密の高層ビル群が立ち並ぶ都市部での生活を強いられていた。

休みなく雨が降っているロサンゼルスでは東洋系を始めとして、さまざまな人々がうごめいていた。

デッカードは、ガフと名乗る男に本署へ連れてこられる。そこで彼は元上司のブライアントに、レプリカント4名が地球に侵入したので、彼らを見つけ出せと命じられる。

宇宙開拓の前線では遺伝子工学により開発されたレプリカントと呼ばれる人造人間が、奴隷として過酷な作業に従事していた。彼らにはあらかじめ死期もセットされている。

肉体を超人的に強化されたレプリカントは、外見上は本物の人間と全く見分けがつかないが、唯一違うのは「感情移入」する能力がなかった。

ところが製造から数年経つと彼らにも感情が芽生え、人間に反旗を翻すレプリカントも現れるようになった。

しばしば反乱を起こし人間社会に紛れ込む彼等を「処刑」するために結成されたのが専任捜査官「ブレードランナー」である。デッカードはなかでも一流だった。

人間そっくりなレプリカントを「処刑」するという自らの職に疑問を抱き、ブレードランナーをリタイアしていたデッカードだったが、その優秀な能力ゆえに元上司ブライアントから現場復帰を強要されたのだった。

彼はレプカリント製造の最大手タイレル社に行き、そこでタイレル博士と謎の美女レイチェルに出合う。彼はレイチェルをテストし、彼女がレプカリントであることを知る。だが、彼女自身はそれを知らなかった。

デッカードはスネーク・ダンスを踊っていたレプリカントの1人ゾーラを射殺。レプリカントのレオンに襲われるが、危ういところをレイチェルに救われた。その後、2人はアパートで結ばれる。レプリカントのリーダーであるバッティは、自分の死期を知ろうとしてタイレル社長と対面し、タイレルを惨殺。デッカードは、レプリカントのプリスを倒した。

そして、デッカードとバッティが対決。デッカードを追いつめながら、死期を悟ったバッティは彼を見逃すのだった。デッカードはレイチェルを連れて、都市から脱出する。

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

映画情報(題名・監督・俳優など)

ブレードランナー
(1982年)

監督:リドリー・スコット
製作:マイケル・ディーリー
製作総指揮:ハンプトン・ファンチャー、ブライアン・ケリー
原作:フィリップ・K・ディック
脚本:ハンプトン・ファンチャー、デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
特撮:ダグラス・トランブル
音楽:ヴァンゲリス

出演:
デッカード / ハリソン・フォード
ロイ / ルトガー・ハウアー
レイチェル / ショーン・ヤング
ガフィ / エドワード・ジェームズ・オルモス
プリス / ダリル・ハンナ
レオン / ブライオン・ジェームズ
ゾーラ / ジョアンナ・キャシディ
ブライアント / M・エメット・ウォルシュ
J・F・セバスチャン / ウィリアム・サンダーソン
エルドン・タイレル / ジョセフ・ターケル
眼球製作者 / ジェームズ・ホン

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