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(映画)カッコーの巣の上で(1975年)の感想とあらすじは?

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これまで見た映画の中で「最も後味が悪く」、それでいて「しっかり印象に残ってしまっている」映画です。

ロボトミー手術を受けさせられ、廃人となって戻ってきたマクマーフィーの姿。

噴水台を持ち上げ、窓に投げつけて鉄格子を破って逃げるチーフの姿。

このラストの2シーンは忘れようにも忘れられません。

後味は悪い。とても悪いです。

もう一度みたいかといわれれば、見たいとは思いません。

だが、記憶には残ってしまう映画です。

名作映画の基準はわかりませんが、後味が悪くても、記憶に残る印象的な映画が名作の基準だというなら、本作はそれに該当すると思います。

ですが、映画は楽しむもの、娯楽だと思うなら、本作はそうした基準には当てはまりません。

私は、映画は楽しむもの、娯楽だと思っています。

本作が名作かどうかと聞かれれば、自分の価値観の中ではそうではないと思うと答えると思います。

原作はケン・キージーの小説「One Flew Over the Cuckoo’s Nest」

カッコーは「頭のおかしい奴」というスラング。転じて「カッコーの巣」は精神病院という意味だそうです。

この映画も後味が悪いです…

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あらすじ/ストーリー/ネタバレ

淫行罪で刑務所へ収監されていたマクマーフィー。

刑務所行きを免れるため、症状を偽り、精神病院へ送られ、精神鑑定をするために入院措置となる。

精神病棟は、看護婦長ラチェッドの厳しい規律によって支配される病棟で、入院患者の行動は日程によって決められていた。

しかし、マクマーフィーは看護婦長ラチェッドの決めたルールには従わない。婦長の決めたルールに反抗的な態度をとっていく。

野球のワールドシリーズの野球観戦をさせてくれなど意見を出し、多数決をほかの患者から求めたりするが、最初は賛同がなかった。

マクマーフィーは、「俺は町へ出て野球を見る」と言う。バスルームにある噴水台で窓を破壊し、外に出るつもりだ。

これが切っ掛けで、婦長に従順だった患者は、次第にマクマーフィーに感化されていく。

マクマーフィーは耳の聞こえないインディアンのチーフと一緒にバスケットボールをしたり、タバコをかけてトランプ賭博をしたりして、ほかの患者と仲良くなっていく。

精神病院の院長は、「4週間、観察したが、君に精神障害の兆候は見られない」とマクマーフィーに告げた。

マクマーフィーは、このままでは刑務所に送り返されると思った。

看守からバスを奪い、患者をつれて外の世界へ逃げ出す。船を借り、女を連れ一緒に釣りに向かう。

無事に戻ってきたが、警察が出動する騒ぎになっており、警察や精神病院の院長がマクマーフィーの処置について話しあった。

こうしたマクマーフィーの行動は管理主義的な婦長の逆鱗に触れ、マクマーフィーは病院から出られなくなってしまう。

刑期の68日間が終われば退院できると思っていたが、看護婦長ラチェッドから、入院期間を決めるのは看護婦長ラチェッドであり、看護婦長ラチェッドが許可するまで退院できないことを教えられる。

ほかの患者が暴れてしまいその患者を止めようとしたマクマーフィーも一緒におしおきを受けなければならなくなった。

電気けいれん療法の順番を待っている際、チーフと一緒に順番を待っていた。

しゃべることが出来ないはずの彼が話すことが出来ることがわかり、マクマーフィーは一緒に脱走をしないかと提案をする。

クリスマスの日。

マクマーフィーは女を連れ込み、酒を持ち込ませ、ドンちゃん騒ぎをした。

コレでこの病院ともおさらばだと最後の宴を楽しんでいたマクマーフィーだったが、患者のビリーが女友達キャンディーの事を気にしていたので、マクマーフィーはキャンディーにビリーの相手をしてくれないかと頼み、2人を個室に入れてやった。

ビリーが部屋から出てくるのを待っている間に寝込んでしまい、気が付けば朝。脱走の計画は無駄になってしまった。

翌朝、荒れ果てた病棟を見た婦長は激怒した。

女性とベッドで裸で寝ていたビリーは婦長に激しく糾弾され、母親につげ口をしなければならないと脅される。

ビリーは母親にトラウマを持っており、母親を異常に恐れていた。護婦の目を盗んで刃物で自分を傷つけ自殺してしまう。

怒ったマクマーフィーは婦長に襲いかかり、看護婦長ラチェッドの首を絞めて殺そうとした。

そして、マクマーフィーは病棟から姿を消した。

チーフはこの場所を逃げ出す覚悟を決めてマクマーフィーが元に戻ってくるのを待っていた。

戻ってきたマクマーフィーはロボトミー手術を受けさせられ、もはや廃人同然の形となってしまっていた。

チーフは悲しんだ。

マクマーフィーに枕を押し付けて窒息死させた。

バスルームへ行くと、以前にマクマーフィーが持ち上げられなかった噴水台を持ち上げ、窓に投げつけて鉄格子を破って病院の外へ逃げた・・・

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映画情報(題名・監督・俳優など)

監督:ミロス・フォアマン
原作:ケン・キージー
脚本:ローレンス・ホーベン、ボー・ゴールドマン
音楽:ジャック・ニッチェ

出演:
ランドル・パトリック・マクマーフィー/ジャック・ニコルソン
看護婦長ラチェッド/ルイーズ・フレッチャー
エリス/マイケル・ベリーマン
ハーディング/ウィリアム・レッドフィールド
ビリー・ビビット/ブラッド・ドゥーリフ
テイバー/クリストファー・ロイド
マティーニ/ダニー・デヴィート
フレドリクソン/ヴィンセント・スキャヴェリ
タークル/スキャットマン・クローザース
チャーリー・チェズウィック/シドニー・ラシック
チーフ・ブロムデン/ウィル・サンプソン
キャンディ/マーヤ・スモール

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