記事内に広告が含まれています

(映画)ミッション・インポッシブル5 ローグ・ネイション(2015年)の考察と感想とあらすじは?

この記事は約8分で読めます。

前作まで毎回少しずつストーリーが単純化していっていた流れが、本作で止まったような感じがあります。

このミッション・インポッシブルは、アクションではありますが、同時に謎解き・ミステリーの要素を入れることによって、重厚なストーリー立てにすることができています。こうした流れは個人的に歓迎です。

近年の007が、アクション中心から、伏線を張ったミステリーや謎解きの要素を入れて、面白くなってきているように感じていましたので、似た感じの展開ということになるでしょう。

ストーリーを単純化すると、アクション中心になり(それはそれで面白いのですが)、浅薄な感じになるのでもったいないと思っていたところでした。

さて、「ローグ・ネイション」は、「ならず者国家」「悪党の組織」「無法国家」ということ意味です。

ミッション:インポッシブル シリーズ

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

ベラルーシのミンスク。

神経ガスを積んだ軍事用飛行機が飛び立とうとしていた。

IMF(インポッシブルミッションフォース)のベンジー・ダンがルーサー・スティッケルの助けを借り、飛行機のシステムを乗っ取ろうとしたができなかった。指揮をしているウィリアム・ブラントは事態に焦った。

イーサン・ハントが飛行機に飛び乗り、ベンジー・ダンがドアのハッチを開けて、中に侵入した。そして、神経ガスの奪取に成功した。

ロンドン。

犯罪組織「シンジケート」の正体を探るため調査を進めていた。

イーサンは指令を受けるためにIMFのロンドン支部であるレコード店を訪れた。

イーサンは店員に注意されるが、店員との会話をして、店員からコルトレーンのジャズの初回プレス盤を渡された。
そして奥の試聴室に行くように促された。

レコードからは、ベラルーシの件が語られた。

搭乗員はダマスカスに到着後、死体で発見されたことや、イーサンが追っている「シンジケート」のことを。

そして、レコード盤から新たな指示が出てくる、はずだった。

「我々がその「シンジケート」なのだ」。

レコード盤は再生後に白い煙を吐き、その催眠ガスでイーサンは眠らされた。

薄れゆく意識の中、イーサンは店員を殺す眼鏡の男性を目撃した。

拘束されたイーサンが目を覚まし、拷問が始まろうとしていた。

記録の上では3年前に死んだとされるヤニクという男性に拷問を受けそうになった。

そこを、「シンジケート」の構成員である謎の女によって手錠の鍵を渡され脱出する。

アメリカ。ワシントンD.C.

上院委員会でCIA長官アラン・ハンリーはIMFの捜査方針を問題視していた。

CIAは「シンジケート」をIMFが自らの存在意義を作るために創った実体のない組織だとみなしていた。

「シンジケート」の極秘調査を名目に召還に応じないイーサンを反逆者として国際手配した。

委員会はアラン・ハンリーの訴えを承認した。IMFは解体されCIAに吸収されてしまう。

ブラントに連絡を取ったイーサンは、IMFが解体したことを知り、姿を消した…。

6か月後。

CIAがイーサンの足取りをつかんだ。そして、部隊をキューバのハバナに派遣していた。

だが、そこにイーサンの姿はなく、彼が残した「シンジケート」の情報が残されていた。

「シンジケート」が、死亡や行方不明したことになっている各国のスパイ達が集まってできた、ならずもの国家であると突きとめていた。
イーサンはパリにいた。

一方で、IMFの元メンバーはアランの監視を受けながら、それぞれCIA職員として任務をこなしていた。

ウィーン

ある日、ベンジーにウィーンでのオペラ鑑賞の当選券が届いた。

休暇を利用してオーストリアのウィーンに着いたベンジー。

そこに早速イーサンからの接触があった。イーサンがベンジーを呼び出したのだった。

地下鉄のホームで、ベンジーは封筒を押しつけられた。中には「トゥーランドット」のパンフレットと眼鏡が入っていた。眼鏡をかけると、イーサンから指示が入った、

イーサンはベンジーにある男の似顔絵データを渡した。今日のオペラの会場に現れるはずだ。それをいっしょにみつけてほしいというのだ。

オペラ「トゥーランドット」の上演中、オーストリア首相を狙う女と男の姿を発見したイーサンとベンジー。

イーサンの機転により、最小限の被害で窮地を脱した。

謎の女

女はロンドンでイーサンを助けた女・イルサだった。

イルサが「シンジケート」に潜入中のイギリスの諜報員だと見破ったイーサンだったが、「シンジケート」はオーストリア首相の車に爆薬を仕掛けていた。暗殺は結局阻止できなかった。

イルサとの別れ際、私を捜せるはずよ、と言い残した。

イーサンはベンジーに帰国したら自分のことをチクれと言ったが、ベンジーは残って協力すると言う。

イルサの口紅の形をしたUSBの中身を解析した。

モロッコ

イーサンとベンジーはモロッコのカサブランカに移動し、イルサと再会した。

モロッコの発電所の地下に、極秘情報が入力されたデータファイルがある。

イーサンは、イルサとベンジーらと組んで、敵よりも早く入手するためにミッションに挑むことにした。

データのあるサーバーには、3つのロック、高感度センサーがあり、侵入は困難だった。

ベンジーは、「シンジケート」のメンバー情報を盗む担当となり、サーバーへと向かった。イーサンは、水中に潜り、データを書き換える役割だ。だが、酸素ボンベの使用は不可能で、息が持つ時間がリミットだ。

ミッションは成功した。だが、イルサが裏切り、データ入りのUSBメモリを奪われる。

イルサを追うバイクの男たち。

イーサンとベンジー、さらに合流したルーサーとブラントも合流してイルサを追うが、イルサに逃げられてしまう。

だが、ベンジーはぬかりなくデータのコピーを取っていた。

データ

データは「レッドボックス」という、イギリス首相にしか暗号を解除できない極秘データであることがわかった。

だが、これでは解読できないため「シンジケート」の存在証明には繋がらない。

しかも、データのファイルを開くには3段階の認証が必要だ。イギリス首相の指紋、網膜スキャン、生の朗読音声だ

MI6長官

イルサは上司であるアトリーMI6局長にデータを渡し潜入任務の完了と復職を願うも却下される。

イルサはレーンの下に戻るが、アトリーはデータを密かに消去しており、レーンの怒りを買ってイルサは窮地に立たされる。

データを餌にレーンを捕まえるためイルサに接触するイーサンらだったが、レーンによってベンジーが捕まってしまう。

レーンはベンジーを人質に解読したデータを寄越すようイーサンに要求する。

イーサンはベンジーを救うために、罠にかかることにした。

イーサンらはベンジーの救出とレーンの逮捕のため、イギリス首相の拉致計画を実行する。

首相拉致

会場にはCIA長官アラン・ハンリーを呼び出していた。

その目の前で、イーサンらは首相の身柄を拘束し、3段階認証の解除に成功した。

そして、MI6のアトリー長官にも自白剤を打ち込み、「シンジケート」の正体がMI6の極秘作戦に端を発して実在することを証明した。レーンが反乱を起こしたことも判明した。

データの中身はMI6が「シンジケート」計画用に用意した24億ポンド分の秘密資金の口座番号だった。

ベンジー救出

ベンジーとデータの交換場所。

レーンは、ベンジーに爆弾を付けた上にイルサを使ってイーサンとの交渉に臨んできた。

ベンジーの目には網膜カメラが付けられ、ベンジーはイヤホン経由でレーンの言葉を話した。

だが、イーサンは24億ポンドの口座リストを全部記憶し、USBをドリルで破棄していた。

イーサンは記憶していることを証明するために、一つの口座情報をレーンに示した。そして、それが確かであることをレーンが確認した。

イーサンを殺せば、口座情報が二度と手に入らない。レーンは爆弾の解除番号を教えた。

レーンは部下たちにイルサを殺害してイーサンを確保するよう命令するが、2人は逃走に成功した。

レーンは自らの手で決着を付けるべく、単身でイーサンの前に現われ、イーサンを工事中の建物の中へと追い込んだ。

だが、それはイーサンの罠であり、レーンは防弾ガラスの檻に捕まった。

イーサンはガラス室に催眠ガスを送り込み、最初にレーンがイーサンを陥れた同じ手口で、レーンを捕まえたのだ。

後日

CIA長官アラン・ハンリーは、IMFの解体提案は実は「シンジケート」捜査のためであったと上院委員会で証言した。

そしてIMFの再建を願い出た。CIA・ハンリー長官が新たなIMF長官に任命される。

映画情報(題名・監督・俳優など)

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション
(2015)

監督:クリストファー・マッカリー
製作:トム・クルーズ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク、デヴィッド・エリソン、デイナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャー
原作:ブルース・ゲラー
原案:クリストファー・マッカリー、ドリュー・ピアース
脚本:クリストファー・マッカリー
音楽:ジョー・クレイマー

出演:
イーサン・ハント/トム・クルーズ
ウィリアム・ブラント/ジェレミー・レナー
ベンジー・ダン/サイモン・ペッグ
イルサ・ファウスト/レベッカ・ファーガソン
ルーサー・スティッケル/ヴィング・レイムス
ソロモン・レーン/ショーン・ハリス
アラン・ハンリー/アレック・ボールドウィン
アトリー/サイモン・マクバーニー
ヴィンター/イェンス・フルテン

2015年前後の興行収入ランキング

歴代の興行収入ランキング

  1. 日本歴代興行収入ランキング(Top100)
  2. 世界歴代興行収入ランキング(Top200)

2015年公開の映画

(映画)バケモノの子(2015年)の考察と感想とあらすじは?

細田守監督の作品は現実の場所を丁寧に作品に描いている。この作品では渋谷。場所もかなり特定できるように描かれている。現実をその時そのままに描ききるのは、逆説的だがファンタジーなのだと思う。リアリティがあるだけに、現実からのかい離がはっきりするのではないだろうか。

(映画)ミニオンズ(2015年)の考察と感想とあらすじは?

舞台は1968年。怪盗グルーに仕える黄色い人気キャラクター「ミニオンズ」を主人公とした「怪盗グルー」シリーズのスピンオフ作品。

(映画)ジュラシック・ワールド(2015年)の考察と感想とあらすじは?

時の移り変わりを感じた。こうしたシリーズもので、時が経て映像化されると、その映像技術の進化を感じざるを得ない。本作品は、いろんなところに第1弾「ジュラシック・パーク」へのオマージュがちりばめられている。

(映画)スター・ウォーズ7 フォースの覚醒(2015年)の考察と感想とあらすじは?

トリロジー×トリロジー(=3×3)の合計9作で成り立つスター・ウォーズ。最初のトリロジーはアナキン・スカイウォーカーが主人公。次のトリロジーはアナキンの子どもたち(ルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナ)が主人公だった。今回は?

(映画)007 スペクター(2015年)の考察と感想とあらすじは?

本作で登場する「スペクター」が、ボンド本来の敵なのだそうだ。諸事情により、映画から消えてしまったそうで、かれこれ30年以上経ってしまっているという。007シリーズ24作目。ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの4作目。

(映画)海街diary(2015年)の考察と感想とあらすじは?

この女優陣の年齢・タイミングが合ってこそ成立しえたものだと感じた。本作のようにタイミングがマッチして成立する映画というはめったにないだろうと思う。稀有な作品である。

(映画)駆込み女と駆出し男(2015年)の考察と感想とあらすじは?
久々に面白い時代劇を見ました。原作は短編小説ですが、それを組み合わせて上手に構成しています。なによりも俳優陣がよかったです。演出・脚本の中途半端感があるなか、俳優陣に助けられた映画です。感想/コメントべったべった、だんだん涙なしに見られない...
タイトルとURLをコピーしました