
ジャンゴ 繋がれざる者(2012年)の考察と感想とあらすじは?
「ジャンゴ 繋がれざる者」は、クエンティン・タランティーノ監督が、スパゲッティ・ウェスタン様式を大胆に借用し、暴力的復讐を通じて奴隷制度への批判を行った映画です。タランティーノ特有の、過激な暴力描写とスタイリッシュな演出が特徴の映画で、物語...
2016年最高の映画だと思う。脚本も良く、音楽も良かった、俳優のキャスティングは素敵だったし、何よりも見ることで希望を感じる映画だった。「観てよかった」と思える映画だった。アカデミー賞作品賞の最有力候補だったが、残念なことに、栄冠に輝かなかった。ミュージカル映画の「主役」は音楽なので、オリジナル曲で勝負するということは極めて冒険である。
戦争に翻弄された、一人の繊細な人間の物語である。実際のロレンスがどのような人物であったかはわからないが、ピーター・オトゥール演じるロレンスは学者肌だ。
この年の日本アカデミー賞を総なめの作品だが、そこまでのモノだろうか?松竹誕生100周年記念作品ということもあるので、松竹への敬意を含めた受賞のようにしか思えなかった。
東映が威信をかけて制作し、大ヒットとなった映画。文字通り銀幕スターがいた時代の映画で、豪華な顔ぶれとなっている。だが、こうした映画は何度も作れるものでもないし、何度も作るものでもない。そして、何度も見るものでもないように思う。