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Cafe del Mar ARIA の鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)

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このアルバム

カフェ・デル・マー(Cafe del Mar)によるクラシック・シリーズ。

このアルバムに収録されている曲は全てが、クラシックの名曲であり、かつオペラ作品である。そのオペラ作品も有名なオペラ作品が多く、耳にした事がある曲も多いはずである。

曲の全てがチルアウト風にリミックスされているので、堅苦しいクラシックのイメージは持たなくて良いと思う。むしろ、軽めのムードミュージック、または映画音楽として考えて聞いて頂きたい。

ただし、全体を通じて、リミックスが中途半端なところが惜しい。Paul Schwartzというアーティストに可能性を感じさせるだけに、残念である。

Cafe del Mar Aria (カフェ・デル・マー アリア)とCafe del Mar classic (カフェ・デル・マー クラシック)はCafe del Marシリーズの中のクラシックシリーズ。

クラシックの名曲をチル・アウト風にアレンジしたもの。ひと味違うクラシックの世界を堪能できる。

チル・アウトはもともとクラブ系の音楽なので、違和感を感じる人もいるようである。しかし、チル・アウト自体はジャンルを選ばないので、DJがチル・アウトにあうと考えれば、ポップスでも映画音楽でも使用することを考えれば、クラシックを使用しても問題がない。

それに、このシリーズはチル・アウト用にアレンジされているので、チル・アウトにあわないはずがない。是非おためしあれ。

クラシックの名曲のなかでチルなものを集めたコンピもある。

1曲目 Willow、5曲目 Pace Pace、8曲目 Home:ジョゼッペ・ヴェルディ。19世紀の中期から後期にかけて活躍したイタリアの作曲家。特にオペラ作品が有名。初期の作品にはオーストリアからの独立運動を反映した愛国的題材のものが多い。この時期に相当するオペラが「ナブッコ」。後期の作品としてオペラの「アイーダ」「オテロ」などが生み出された。

収録されている5曲目 Pace Paceの出だしは、レコードからのサンプリングと思われる。リズムを入れる事によって曲に変化を持たしているが、歌声を最大限生かそうという処理を施している。そして、シンセをフルに使ったオーケストラは曲に壮大感を与え、感動的である。

2曲目 Un Bel Di:ジャコモ・プッチーニ。イタリア・ロマン派のオペラで、ヴェルディの次の世代の作曲家。日本を舞台にした「蝶々夫人」、中国の王女を主人公とする「トゥーランドット」など、東洋を舞台にしたオペラが有名。収録されているのは「蝶々夫人」の中でも、有名な部分をリミックスしたものである。この曲は”Buddha Bar 1“に収録されている。

3曲目 Secret Tear:ガエターノ・ドニゼッティ。ロッシーニ、ベッリーニと共に、19世紀初頭のイタリア・オペラを代表する作曲家。初期の作品はそれほど高く評価されていないが、後期の作品は評価が高い。

4曲目 Dido:ヘンリー・パーセル。17世紀後半に活躍したイギリスの作曲家でオルガン奏者。作風はイギリス・ルネサンス期の伝統を残しながら新しいイタリアの影響を受けたものになっている。収録されているのは、彼のオペラである「ディドーとエネアス」。古代ローマの詩人・ヴェルギリウスの建国叙事詩「アエーネアス」から、ギリシャに滅ぼされ、新たな故郷を求めさまようトロイアの名将エネアスと、カルタゴの女王ディドの悲恋の逸話を描いたもの。

6曲目 Pamina Blue:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。最も有名な作曲家の一人。オーストリアのザルツブルク生まれ。収録曲はオペラ「魔笛」から。原題は”Die Zauberflote”

7曲目 Habanera:ジョルジュ・ビゼー。収録されているのは、ジョルジュ・ビゼーの最も有名なオペラ「カルメン」から。

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※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。
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曲目

Cafe del Mar ARIA
1999
Paul Schwartz & Mario Grigorov
label : Cafe del Mar music

TITLE / BASED ON
1 Willow / “Ottelo” by Giuseppe Verdi
2 Un Bel Di / “Madama Butterfly” by Giacomo Puccini
3 Secret Tear / “L’Elisir D’Amore” by Gaetano Donizetti
4 Dido / “Dido and Aeneas” by Henry Purcell
5 Pace Pace / “La Forza Del Destino” by Giuseppe Verdi
6 Pamina Blue / “The Magic Flute” by W. A. Mozart
7 Habanera / “Carmen” by Georges Bizet
8 Home / “Nabucco” by Giuseppe Verdi

アルバムの評価

★★★★★★★☆☆☆
【評価の内訳】3.6
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】C=1
【曲の好み】Av.0.6
Aランク:-
Bランク:1曲目、3曲目、4曲目、6曲目、7曲目

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