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Buddha Bar 1の鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)(超おススメアルバム)

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このアルバム

Buddha Bar(ブッダ・バー)の第1弾。ミックスCDはあまり好きではない。それは、聴き方が制限されてしまうからである。また、フランス系というのもあまり好きではない。フランスの音楽に心引かれたことがないからである。

だが、このミックスはこれらのネガティブ要素を払拭してくれる。1枚目と2枚目のコンセプトがしっかりしている店、そして、幅広い選曲。

本当に幅広い選曲である。これだけの音楽の幅を持っているDJは少ないだろう。そしてミックスのテクニックも素晴らしい。とどのつまりClaude Challeが素晴らしいのである。

Disc1

Buddha’s Dinnerと銘打っている1枚目。

1曲目:誰かが使うだろうと思っていた曲である。そして、こういう使い方をしてもらいたかった曲でもある。始まりに重めの曲を持ってくる辺り、非常に好みである。この曲はMassive Attack(マッシブ・アタック)との共作であり、Massive Attackのアルバム「Protection」にも収録されている。同曲は「The Space Between Us」から。

2曲目:1曲目からの流れで聞くと、雨上がりの静けさを感じる曲。意外と長い曲で、エスニックな方向に流れて行く前半の印象を上手く決めてくれる一曲である。

3曲目、4曲目:クロスオーバー的なエスノ・ミュージック。こういう曲が、いわゆるラウンジ系統のアルバムの中に収録されるというのは面白い。このシリーズ独特のものであろう。また、このBuddha Barが新たなラウンジの世界を押し広げているのは、こういう選曲ゆえであろう。

5曲目:Gipsy Kingが作曲に絡んでいる。その割には、中東の香しかしない曲である。

6曲目:”慈悲深きもの”と題される曲。Conjure OneやBalligomingoの系統の曲、メジャーなところではEnigmaやDelerium系統と言うところか。より前2者の方に近い。

7曲目:ガラッと印象が変わる。クラシカルなピアノの旋律から、ムーディな音楽へと。昔のラウンジ・テイストがたっぷり。まるで60年代くらいの曲調だが、1998年の曲。

8曲目:クラシックをリミックスしたもの。編曲はPaul Schwartz。同曲はCafe del Mar のARIA1から。

9曲目から、ラウンジミュージックへと移行。

13曲目で再びエスニックテイストへ。
前半でエスニックテイスト、中盤でクラシックをはさみ、後半はラウンジミュージック、最後にエスニックテイストという流れになっている。たっぷりフルコースの食事である♪

Disc2

Buddha’s Partyと銘打っている2枚目。食事も終わり、レッツパーティといったところか。

1曲目:ゆっくりと始まる。

2曲目:イスラムテイストたっぷりの曲。アラビア音階や、インド音階がリズミカルな曲にマッチするのはよく知られているが、こういうハウステイストもなかなかよろしいです。

4曲目:間違いなく前半のハイライト。極めつけに美しいピアノの旋律に、キックが入ってくると背筋にゾクッとしたものがはしる。Faithlessの曲としてはボーカルも入っていないし、オリジナルは地味であるが、もっともリミックスに適した一曲。名曲。

5曲目~7曲目:いったんピークに持って行ったものを、少しダウンさせている。中休み的な感じ。やっぱり、アッパーなだけではDJ失格だねぇ。

8曲目:ここで再びハイライト。Eric Carmenのヒット曲ALL BY MYSELF。1972年に全米2位。1996年にはセリーヌ・ディオンがカヴァー。有名な曲がかかると、盛り上がるよねぇ。

9曲目:再びの小休止だが、音楽の傾向を変えている。ラテン系へと移行。このドラスティックな変更がClaude Challeの特徴の一つかもしれない。

10曲目からオリエンタルな風景が繰り広げられる。うーん、目の前にベリーダンスが見えてくるようだ…。

14曲目:灼熱の南米ラテンへ。

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※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。

曲目

BuddhaBar1
Buddha Bar
1999
Buddha Bar 1
compiled by : Claude Challe
label : Wagram

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DISC1
Artist / titile
1 Craig Armstrong / Weather Storm
2 Sina Vodjani / Straight To The Heart
3 Deepak Ram / Kitu
4 Tulku / Anni Rose
5 Zeava Ben / What Will Be?
6 Zohar / The Merciful One
7 Pink Martini / La Soledad
8 Aria / Un Bel Di
9 Zen Men / Une Table A Trois
10 Zen Men / El Fuego (Trote King Mix)
11 Anima Sound System / Shalom
12 Jai Uttal / Guru Bramha
13 Tulku / Meena Devi (Goddess)
14 Armen Chakmakian / Gypsy Rain

DISC2
Artist / titile
1 Anima Sound System / 68 (Original Mix)
2 Le Duc / Touareg
3 MKL vs. Soy Sos / Skin (Original Abstract Mix)
4 Faithless / Drifting Away (Paradiso Mix)
5 Intro / Psique
6 Kevin Yost / Two Wrongs Making It Right
7 Huff & Herb / Feeling Good (Epic Mix)
8 So Emotional / All By Myself
9 Byron Stingily / Flying High (Masters At Work Brazilian Vocal Mix)
10 Nusrat Fateh Ali Khan / Piya Re Piya Re (Remix)
11 Etti Ankry / Eshebo
12 Malik Adouane / Shaft
13 Metin Arolat / Elveda
14 Willy De Ville / Demasiado Corazon (Live Version)

アルバムの評価

★★★★★★★★★☆
【評価の内訳】4.6
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.6
Aランク:
 Disc1:1曲目
 Disc2:4曲目、8曲目
Bランク:
 Disc1:2曲目、3曲目、4曲目、5曲目、6曲目、10曲目
 Disc2:2曲目、6曲目、9曲目、10曲目、11曲目、12曲目

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