Faithless / Forever Faithless The Greatest Hitsの鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)(おススメアルバム)

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このアルバム

まさにチルやラウンジ!という曲はない。が、ヨーロッパ最大のダンス・アクトといわれるだけあり、クラブ系の音楽を聴かない人にとっても聞きやすく、メロディラインが綺麗なものが多い。

リミックスすることによって、チルアウトになるものは多い。もっとも、コアなクラブ・ミュージックを聞き慣れている人には、ポップと感じるだろう。

このアルバムにDrifting Away(Buddha Bar vol.1に収録)が収録されていないのが個人的には残念。このグループの曲の中でもっともチルアウトな一曲だからだ。

トランス系統の曲が多い(人によってはトランスといわないかもしれない。が、ここはわかりやすさを優先して)。もともとヨーロッパはテクノが強い。

その派生であるトランス(ハウスを起源とする人もいるので、言い切るのはどうかという気がしないでもないが、リズムのピッチやメロディラインを考えると、ブラック色の強いハウスから派生したというより、クラシックの伝統のあるヨーロッパで成熟したテクノ起源の方が自然だと思う。)が人気を集めるのに時間はかからなかった。

このトランスが爆発的な人気を呼ぶようになったのは、綺麗なメロディラインを主体としたエピック系(プログレッシブ系)が出現してからだろう。

ポップで聴きやすいメロディラインは一般へも浸透することになる。一方、同じトランスでもゴア系統やサイケデリック系統はコア層のものにとどまることになる。

アメリカよりも早くトランスが一大潮流になったヨーロッパにおいて、ポップで一般向けのトランスの出現が、ダンス・アクトの出現を生む要素となったのは間違いないところだろう。

さて、このアルバムに収録されているのは、純粋なダンス・ミュージックだけでなく、ロックテイストのもの、ブラックの影響のあるものもあり、かなり幅広い。こうした点も、ヨーロッパ最大のダンス・アクトたらしめた要因なのかもしれない。

4曲目のDon’t Leaveはゴスペル・アンセム。聞いたことがある人もいるのではないか。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。
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曲目

ForeverFaithless

Faithless
Forever Faithless: The Greatest Hits
2005
label : Cheeky

Faithless

1 Insomnia
2 Mass Destruction
3 God Is A DJ
4 Don’t Leave
5 Muhammad Ali
6 We Come 1
7 Reverence
8 Salva Mea
9 One Step Too Far featuring Dido
10 Bring My Family Back
11 Miss U Less, See U More
12 Tarantula
13 Reasons (Saturday Night)
14 Why Go? (Featuring Estelle)
15 I Want More
16 Fatty Boo

アルバムの評価

★★★★★★★★☆☆
【評価の内訳】4.4
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.4
Aランク:-
Bランク:1曲目、3曲目、4曲目、6曲目、8曲目、9曲目、12曲目

Faithless:
ヨーロッパ最大のダンス・アクトのひとつ。プロデューサーのロロ(Rollo Armstrong)とシスター・ブリス(Sister Bliss)ラッパーのマキシ・ジャズ(Maxi Jazz)の3人のユニット。Rolloは表に出ることはない。Sister Blissは女性DJのパイオニアとしても有名。Rolloの妹はDido。結成当時はヴォーカルをつとめていた。
アルバム「Reverence(リヴァレンス)」(1996年)や「Sunday 8pm(サンデイ 8pm)」(1998年)などは、いずれも100万枚以上を売り上げるビッグ・セールスを記録。
「楽器を弾けない、リズムに合わせて踊れない、メロディーを覚えられない」と告白したロロはライヴでステージに上がりプレイすることはない。マキシ・ジャズはフェイスレスに参加する前からラッパー、海賊ラジオのDJ、レコードレーベルの経営者として活躍。熱心な仏教徒で、ライヴの際のフロントマン。シスター・ブリスはクラシック音楽の素養のあるピアニストでハウス・ミュージックのプロデューサー。彼女はフェイスレスの新曲を実際にクラブでプレイする役目も担っている。

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