Cafe del Mar 8 (2001年)の紹介と感想

この記事は約4分で読めます。
記事内に広告が含まれています

このアルバム

カフェ・デル・マー(Cafe del Mar)の第8弾。

本作は”本当の意味”でのCafe del Marではありません。

というのも、コンパイラーがMANIFESTOのA&Rの2人だからです。

レジデントDJのBRUNOがコンパイルしたわけではないのです。

どういう事情かは定かではありませんが、どうもCafe del Marの人間はあまり係わっていないような感じです。

それでも、Cafe del Marの名を汚すようなできではないので、苦心の跡が見られる作品になっています。

1曲目:悲しい感じの笛の音。これが南の島々を想起させます。ヨーロッパの人間にとってユートピアは暖かい地域にあるに違いないです。

2曲目:ピアノ曲。映画 “American Beauty”から。このようにChill Outでは映画音楽も取り入れ、ジャンルが非常に広いことを示しています。

3曲目:別バージョンがBuddha Bar 6に収録。リミキサーは同じでも曲調が異なります。

4曲目:プロデューサーにDidoの兄Rolloとハウス界で有名なSister Bliss

8曲目:カーニバルが始まるぞぉ!!!。そうだ、掛け声とともにリズムを取り始めて踊り始めよう!!!。忘れたのかい?今は夏だ!!!

11曲目:この曲はチル・アウトのボーカルものとしては五指に入る名曲です。Trip Hopに入れられることの多いLamb。この系統のアーティストよろしく、内省的で暗い感じがします。この曲もそういう一面がありますが、そのことがかえって大天使ガブリエルを心から慕う感じを引き出しています。この曲は様々なコンピレーションに収録されています。個人的に大好きな一曲。

シリーズ一覧へ

※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。
※この年にリリースされたアルバムを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

曲目

Cafe del mar ocho
2001年
compiled by Luke Neville & Ben Cherrill
label : MANIFESTO

Artist / titile
1 Goldfrapp / Utopia (New Ears Mix)
2 Thomas Newman / Any Other Name (Original)
3 Afterlife / Sunrise (DJ Thunda & The K-20 Allstars Remix)
4 Dido / Worthless (Original)
5 Mari Boine / Gula Gula (Chilluminati Mix)
6 Mark De Clive-Lowe / Day By Day (DJ Spinna Remix Edit)
7 Ben Onono / Tatouage Bleu (Avec Chet)
8 Illumination / Cookie Raver (Original)
9 Digby Jones / Pina Colada (Jazz Mix)
10 Scripture / Apache (Original)
11 Lamb / Gabriel (Original)

〔参考〕
同年にCafe del MarでDJをしているPhil Mison, James Horrocks & Thomas Foleyらが、”REAL IBIZA 4″を発表している。これを合わせて聞くと、この年のCafe del Marの音がより多く聞ける。あわせて聞いておきたい。

シリーズの前・後、同年

Café del Mar 7 前≪|≫次 Café del Mar 9

同じ年の別シリーズ

  1. Café del Mar Chillhouse Mix 2

2001年の他のアルバム

REAL IBIZA 4(2001年)の紹介と感想
REAL IBIZA(リアル・イビサ)の第4弾。超おススメアルバムです。コンパイラーがPhil Mison, James Horrocks & Thomas Foleyに変更しました。
Traveler 1の鑑賞録(2001年)の紹介と感想
このアルバム 1枚のアルバムで世界各国の音楽を新しく解釈した音楽に出会えます。 題名の通りTravelerの名にふさわしいコンピレーションです。 3曲目:スーコ・ワンオースリーと読みます。オランダを拠点に活動するエレクトロニック・ブラジリア...
Lighthouse Family / Whatever Gets You Through The Day(2001年)の紹介と感想
このアルバム ファーストアルバムから一貫した作り込みが丁寧なアルバムです。職人的な気質すら感じます。 こういう作り込みをするアーティストはクラブ系のアーティストに見られる傾向ですが、やはりある程度の影響を受けているようです。 クレジットの作...
Jose Padilla / Navigator(2001年)の紹介と感想
前作と比べると曲調のバリエーションが広がっている感じです。前作同様のもあれば、より軽やかな曲、深い印象を与える曲...。バラエティに富んでいる分、Chill Outになじみのなかった人にも聞きやすくなった感じです。
タイトルとURLをコピーしました