Cafe del Mar 20th Anniversary (2000年)の紹介と感想

この記事は約5分で読めます。
記事内に広告が含まれています

このアルバム

ベスト版ではありません。

あくまでもカフェ・デル・マー(Cafe del Mar)の20周年を記念してのアルバムです。

なお、CDの中に入っているライナーノーツには簡単なCafe del Marの歴史がスペイン語と英語で書かれています。

20周年を記念したパーティは大々的に行われました。その様子はこのCDの中の様々な写真を見れば分かります。

DISC1

こちらは、レジデントDJのBRUNOが担当。

1曲目:天上の歌声は、さながら天使がささやくようであり、それに地上のリズムが交わって、天地一体となった曲が奏でられる様です。

曲の中で語られる男性の声は、どこか教会での告白をしているようであり、曲の神聖さにさらにもうひとつ深みを持たせています。

西洋音楽がそもそも教会音楽から始まったことを考えれば、この20周年記念のアルバムの1曲目が、この曲から始まっているのは暗示的ですらあります。

6曲目:Serve Chilled 2にも収録。

12曲目:静謐な印象の出だし。やがて、重厚な曲へと変化していきます。この島の神はきっと厳めしい顔をしているにちがいないです。

13曲目:エレキギター(普通こうはいわんよな…)の音色が海を連想させます(ベンチャーズのファンでもないですし、その世代でもないです)。

DISC2

全体的に叙情的な感じでコンパイルされています。

1曲目:波の音。そして、夜明けを感じさせるような始まり。きっとこれは、海から見たCafe del Marをイメージしているに違いないです。

2曲目:1976年の曲。フランスを代表するシンセサイザー奏者で、映画音楽の巨匠、モ-リス・ジャールの長男。幼少期より対位法、フーガ、和声といった音楽理論を学び、現代音楽への関心から電子音響音楽の方法論研究に移行。『Oxygene』(1977年)、『Equinoxe』(1978年)、『Magnetic Fields』(1981年)といったアルバムにより、確固たる地位を獲得しました。

4曲目:1975年の曲。イエスのヴォーカリスト、ジョン・アンダーソンとシンセサイザー奏者ヴァンゲリスによるので、ある意味プログレッシブ・ロックの王道をいっている部分があります。

6曲目:電子音的なつくりは、少し時代を感じさせる部分がありますが、このメカニカルな感じが結構よかったりします。

11曲目:1978年の曲。泣きたくなるような悲しいバイオリンの音。この恋は狂おしいほどセツナイものだったのでしょうか。

シリーズ一覧へ

※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。
※この年にリリースされたアルバムを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

曲目

Cafe del Mar 20th Anniversary
2000年
compiled by
disc1 BRUNO
disc2 Ramon
label : Cafe del Mar music

DISC1
Artist / titile
1 Nimbus / Subconscious Mind
2 Deep & Wide / Seven Seas
3 Envers Du Plan / I Want Your Love
4 Truby Trio / Prima Vera
5 Fluff / Mums
6 Afterlife / Falling
7 The Horns Of Plenty / Altogether Blue
8 Almagamation Of Soundz / Enchant Me (Original Version)
9 Single Cell Orchestra / Transmit Liberation
10 Ypey / Behind The Screen
11 Moodorama / Jazz Tip
12 La Rocca / Island Of God
13 Solaris Heights / Elementis

DISC2
Artist / titile
1 Mental Generation / Cafe del Mar
2 Jean Michel Jarre / Oxygene
3 Dave A. Stewart feat. Candy Dulfer / Lily Was Here
4 Jon & Vangelis / So Long Ago, So Clear
5 Foundland / Cloud Pattern
6 Brightlight / Feeling Weird (Original Cafe del Mar Mix)
7 Tony Stevens / Good Night The Sun
8 Andreas Vollenweider / Behind The Gardens- Behind The Wall- Under The Tree
9 Cafe del Mar / Irish Women (Traditional Irish)
10 Christian Alvad / Rite
11 Garland Dr. L. Subrahaniam feat. Svend Asmussen / Offering Of Love

2000年の他のアルバム

Cafe del Mar DREAMS 2 (2000年)の紹介と感想
Cafe del Mar DREAMS 2からコンセプトがはっきりしてきた。アルバムのカバーに「no big names, future talents」となっているので、文字通り新人の発掘アルバムといったところか。
Cafe del Mar DREAMS (2000年)の紹介と感想
Cafe del Mar(カフェ・デル・マー)の中で唯一コンセプトが分からないアルバムである。ほとんど全ての曲が以前に収録済である。
the Corrs / In Blue(2000年)の紹介と感想
このアルバム 商業ベースが鮮明になったアルバムです。それに伴って、ビッグバンドになる先駆けとなったアルバムでもあります。個人的にはこれ以降に興味がなくなってしまったアルバムになりました。 出来が悪いとは思わないですが、ポップスとしての面白さ...
Calm / shadow of the earthe(2000年)の紹介と感想
このアルバム タイトルのCalm featuring Spiritual African Novaの通り、アフリカ色の強いアルバムです。 ですが、ジャズの香りもするアルバムでもあります。 このことはCalmの作品全体的にいえるのですが、ジャ...
Cafe del Mar 7 (2000年)の紹介と感想
レジデントDJがJose PadillaからBRUNOに替わっての第1作。Jose Padillaの音とBRUNOの音は若干違うので、違和感があったためだろう。聞き直すと決して出来が悪いわけではない。
REAL IBIZA 3の鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)(超おススメアルバム)
REAL IBIZA(リアル・イビサ)の第3弾。副題がChilling you softly。コンパイラーがChris Coco, Phil Mison, James Horrocks & Thomas Foleyに替わった。
タイトルとURLをコピーしました