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Cafe del Mar 5 (1998年)の紹介と感想

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このアルバム

カフェ・デル・マー(Cafe del Mar)の第5弾。

シリーズの中で、最も飽きがこない1枚。全体的なバランスがとてもよく、突出して耳に残る曲がないのが逆にいいのかも知れません。

Chill Outのアルバムとしてはできが非常によいです。Jose PadillaのDJとしてのセンスが申し分なく発揮されている1枚といえます。

1曲目 A.R.Rahman / Mumbai Theme Tune:ムンバイ(旧ボンベイ)をイメージしている曲。そのため、インドの悠久の大地を感じる曲です(ゴアっぽいといっても良いです)。ちなみに、ムンバイという名前は、ヒンドゥーのパールヴァティー女神の化身ムンバデヴィに由来しているそうです。

3曲目 Jelly & Fish / Appreciation:このカチャカチャと若干にぎやかなのは何の楽器でしょうか。この楽器が非常にインパクトのあるアクセントになっています。そして女性ボーカルで「アプリーーーーシエイション」と繰り返すのも印象的です。

4曲目 Nookie featuring Larry Heard / Paradise:やはり楽園というのは、のんびりとゆったりとしていなければなりません。楽園と名の付くところでであわただしかったら、どうしようもありません。この曲はまさに楽園を体現しています。

9曲目 Les Negresses Vertes / Face a La Mer:Massive Attackがリミックスを担当。キックの重さなど、そこかしこにMassive Attackっぽさがでています。

12曲目 Lamb / Transfatty Acid:扉を開けた向こうに待つ観客。そして歓声とともに迎えられます。ですが、これから流れるのは観客を盛り上げるための曲と言うよりは、内省的な方向に向かわせる曲です。

13曲目 Salt Tank / Angels Landing:このアルバムの中では間違いなく最も壮麗!!!で優雅!!!な曲。ピアノシンセとストリングスが絶妙のバランス。Jose Padillaがリミックスを担当。

15曲目 Wim Mertens / Close Cover:ピアノで奏でられる、クラシカルな感じの名曲。Wim Mertensはベルギーの作曲・演奏家で、一般的にはミニマル・ミュージックの現代音楽家として知られます。この曲は映画「建築家の腹」(1987年、イギリス)で使われた曲。サントラもうまく取り入れるのがchilloutの奥深いところです。

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※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。
※この年にリリースされたアルバムを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

曲目

Cafe del mar cinco
1998年
compiled by Jose Padilla
label : MANIFESTO

Artist / titile

1 A.R.Rahman / Mumbai Theme Tune

2 Levitation / More Than Ever People

3 Jelly & Fish / Appreciation (Radio Mix)

4 Nookie featuring Larry Heard / Paradise (Tease Mix)

5 4 Wings / Penelope (Radio Edit)

6 Ame Strong / Tout Est Bleu (Original Ame Storng S.A. Remix)

7 The Ballistic Brothers / Uschi’s Groove

8 A New Funky Generation featuring Marika / Lubumba ’98

9 Les Negresses Vertes / Face a La Mer (Massive Attack Remix full version)

10 Electribe 101 / Talking With Myself ’98 (Canny Remix)

11 Cyberfit / Pojo Pojo

12 Lamb / Transfatty Acid (Kruder & Dorfmeister Remix Edit)

13 Salt Tank / Angels Landing (Jose Padilla & Sunchild Remix)

14 Paco Fernandez / Mani

15 Wim Mertens / Close Cover

〔参考〕
同年にCafe del MarでDJをしているA Man Called Adam, Chris Coco & Bruno Lepretreらが、REAL IBIZAを発表している。これを合わせて聞くと、この年のCafe del Marの音がより多く聞ける。あわせて聞いておきたい。

REAL IBIZA 1の鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)(超おススメアルバム)
コンパイルを手がけるのは人気のA Man Called AdamとベテランDJ Chris Cocoとcafe del mar 7以降のレジデントDJのBRUNO。ジャケットもシンプルだが、いかにもIBIZAらしい。

アーティストの紹介

José Padilla(ホセ・パディーヤ)

José Padilla(ホセ・パディーヤ):Chill out(チルアウト)を広めたCafe Del Marの伝説のDJ
言わずと知れた、Chill Out(チル・アウト)の神様で伝説的DJ。ホセ・パディーヤ(またはホセ・パディージャ)と読む。1955年スペインのバルセロナ生まれ。若い頃からDJとしてバルセロナで活躍をしていたが、都会の喧騒から離れるため、20才頃にイビサに渡る。

シリーズの前・後、同年

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同じ年の別シリーズ

・なし

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Jose Padilla / Souvenir(1998年)の紹介と感想
収録されている曲は、Cafe del Mar等には収録されていない曲ばかり。友人にChill Outを聞き始めるのなら、どれがいいかと聞かれたら、薦めるアルバムの一枚。
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