映画に登場するチョーサーは14世紀にイングランドで活躍した詩人ジェフリー・チョーサーです。
『カンタベリー物語』(The Canterbury Tales)で知られます。
映画の舞台となっている1370年頃はチョーサーが何をしていたか不明とされている時期です。
『カンタベリー物語』の一番最初が「騎士の話(The Knight’s Tale)」です。
この映画の原題は「A Knight’s Tale」であることから、意識して作成されているのが分かります。
ですが、「The」と「A」の違いがあるので、全く別物として考える必要があります。
ちなみに、「The」の方は次のような話です。
セーセウス公によって捕虜としてアテネに連れて来られたアルシータとパラムンはテーベの王族で従兄弟同士でした。
最初は励まし合っていた二人ですが、牢獄の窓から偶然見た美女エメリー(セーセウスの妃イポリタの妹)にともに恋をし、不和になります。
アルシータは国外追放になるがアテネに戻り、パラムンは脱獄します。
偶然再会して争っているところをセーセウス公に見つかり、100対100の大がかりな決闘を提案されます。そして、戦闘がはじまるのですが—-。
ボッカッチョの叙事詩『Teseida delle nozze di Emilia』に基づいているが、『Teseida』が9000行なのに対して『騎士の話』は2000行ちょっとしかなく、さらに内容も「騎士道物語」に変更されている。プロットの一部が失われているが、以前チョーサーが翻訳したことのあるボエティウスの『哲学の慰め』に主に想を得た哲学的な伏線が加えられている。
この物語はウィリアム・シェイクスピアとジョン・フレッチャー共作の戯曲『二人の貴公子』の原作となった他、1700年にはジョン・ドライデンによってとして当時の英語に翻訳された(『パラモンとアルシット(Palamon and Arcite)』)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC%E7%89%A9%E8%AA%9E#%E9%A8%8E%E5%A3%AB%E3%81%AE%E8%A9%B1%EF%BC%88The_Knight’s_Tale%EF%BC%89
本来は「ある騎士の話」となる題名ですが、映画の最初に流れるのがQueenのWe Will Rock Youが強烈過ぎて、この題名にしたのでしょう。
あらすじ/ストーリー/ネタバレ
14世紀、フランス。
貴族だけが参加を許される馬上試合会場。
平民の若者ウィリアムはジュースティングをして諸国を巡る騎士エクスター卿の従者をしていた。
主人が馬上試合の休憩中、不慮に死亡してしまった。棄権したら自分達がオマンマ食い上げになってしまう。ほとんど勝利が確定している試合だ。
ウィリアムは、甲冑で顔が見えないのを良いことに、死んだ主人になりすまして馬上試合に参加した。
主人の練習相手になっていたこともあるだけに、試合に勝利した。
ウィリアム達はその後も貴族になりすまし試合に参加していく。試合に出るためには自己流の稽古を重ねた。
ウイリアムはウルリック・フォン・リキテンスタインと名乗り、貴族であると身分を偽って武術大会に参加していく。
順調に勝ち進み、優勝候補筆頭のアダマーと対戦する。
アダマーに惜敗したウィリアムは彼をライバルと定め、彼を倒すために日々修行する。
ウィリアムは平民でありながら、貴族の娘・ジョスリンに恋をした。
そして、アダマーが戦争に行っているうちに試合に連続出場してメキメキ実力をつけていった。
ウィリアムは母国イングランドでのワールドカップに参加するため、帰国した。
そして、実父と再会した。だが、アダマーの策略で、平民であることがバレてしまった。
拘束されたウィリアムは処刑台に繋がれてしまう。
映画情報(題名・監督・俳優など)
ROCK YOU! [ロック・ユー]
(2001年)
監督:ブライアン・ヘルゲランド
脚本:ブライアン・ヘルゲランド
音楽:カーター・バーウェル
出演:
ウィリアム/ヒース・レジャー
ローランド/マーク・アディ
アダマー伯爵/ルーファス・シーウェル
ジョスリン/シャニン・ソサモン
チョーサー/ポール・ベタニー
ワット/アラン・テュディック
ケイト/ローラ・フレイザー
ジョン・サッチャー/クリストファー・カザノフ
クリスティアーナ/ベレニス・ベジョ
トーマス/ジェームズ・ピュアフォイ
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