映画「トップガン」(1987年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)

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とにかく、カッコいい映画です。この一言に尽きます。

ストーリーを楽しむ映画ではなく、音楽と迫力あるドッグファイトを見る映画です。

映画はアメリカ海軍が全面協力し、本物のF-14戦闘機を使って撮影されました。

この映画で、F-14の愛称が「トムキャット」であることを覚えた人が少なからずいたと思います。

今でもこの映画にあこがれて戦闘機パイロットになる人がいるそうです。

それだけカッコいいと感じさせる映画です。

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感想/コメント

久しぶりに見ましたが、映画の冒頭からシビレました。

トップガン・アンセムの出だし部分が流れてきたからです。

あまりにも久しぶりでしたので、ストーリーをほとんど忘れているだろうと思っていましたが、存外に覚えていたことに我ながら驚きました。

それだけ自分の中では印象に残る映画だったようです。

2022年には36年ぶりの続編「トップガン マーヴェリック」が公開されました。

海軍の映画です(空軍の映画ではありません)

戦闘機によるドッグファイトがメインであり、トップガンの訓練が陸上で行われるため勘違いしそうですが、海軍の映画です。

映画の冒頭は、空母から飛び立つF14のシーンから始まるのですが、ストーリーの中心となるトップガンでの訓練シーンが陸上ですので忘れがちの設定です…。

音楽

この映画を成り立たせている一つが音楽です。音楽とドッグファイトがカッコいいだけの映画と言ってもいいです。

この時期の映画はフットルースもそうですが、映画と音楽の親和性が高いけれども、ストーリーは平凡という作品がヒットしました。

印象的な曲はいくつかありますが、代表的な3曲を挙げます。

1.ケニー・ロギンス/デンジャー・ゾーン〜TOP GUN THEME

この時期のケニー・ロギンスは映画とともにありました。

「フットルース」「トップガン」「オーバー・ザ・トップ」です。

2.ベルリン/愛は吐息のように~TOP GUN LOVE THEME

ビルボードのNo.1になる大ヒット曲になりました。

バラードの名曲としても知られます。

なお、ベルリンはこの1曲だけに終わりました。

3.ハロルド・フォルターメイヤー&スティーヴ・スティーヴンス/トップガン〜賛美の世界〜

この映画のカッコよさは、この曲のおかげです!

出演俳優

この映画には後にトップスターになった若手俳優が多く出演していました。

もちろん、筆頭はトム・クルーズです。

「卒業白書」で注目を浴びていましたが、トップスターの仲間入りをしたのは本作からです。

トム・クルーズ演じるマーベリックの相棒・グースの妻をメグ・ライアンが演じていました。

久しぶりに映画を観て、えっ、出てたの?と驚いたキャスティングでした。

久しぶりに見ると、新たな発見があって面白いです。

グースを演じたアンソニー・エドワーズは1994年に始まったテレビシリーズ「ER緊急救命室」のマーク・グリーン役として有名です。

クーガーの相棒・マーリン役のティム・ロビンスは「ショーシャンクの空に」で主演を演じました。

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映画公開時の時代背景

映画は1986年公開ですので、まだ東西冷戦の最中です。

ベルリンの壁が崩壊するのは1989年11月9日のことですので、映画の撮影時、公開時においてはソビエト連邦はアメリカの仮想敵国でした。

映画公開の直前の1985年にミハイル・ゴルバチョフ氏がソ連共産党書記長に就任します。

ゴルバチョフ氏は改革(ペレストロイカ)を掲げ、西側との関係改善にも乗り出しましたが、1986年時点ではペレストロイカがどうなっていくのかが分かっていない時期でした。

引き続き緊張関係が続いていた時期でもありました。

そうした状況下で、ソ連の戦闘機と考えられる敵機とのドッグファイトを描いた本作は、政治的にもチャレンジングな作品だったろうと思います。

なぜなら、アメリカ海軍が全面協力しており、アメリカ政府公認だからです。

そして、敵機として登場するMiG-28こそ架空の戦闘機ですが、MiGはソ連の戦闘機を明確に示唆していますので、ソ連を想起させるような設定にしています。

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映画情報(題名・監督・俳優など)

監督/トニー・スコット
製作/ドン・シンプソン、ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮/ビル・バダラート
脚本/ジム・キャッシュ、ジャック・エップス・Jr
撮影/ジェフリー・キンボール
編集/クリス・レベンゾン、ビリー・ウェバー
作詞/トム・ホイットロック
音楽/ハロルド・フォルターメイヤー、ジョルジオ・モロダー

出演
マーヴェリック/トム・クルーズ
チャーリー/ケリー・マクギリス
アイスマン/ヴァル・キルマー
グース/アンソニー・エドワーズ
ヴァイパー/トム・スケリット
ジェスター/マイケル・アイアンサイド
クーガー/ジョン・ストックウェル
ウルフマン/バリー・タブ
スライダー/リック・ロソヴィッチ
マーリン/ティム・ロビンス
スティンガー/ジェームズ・トルカン
キャロル/メグ・ライアン
チッパー/エイドリアン・パスダー
サンダウン/クラレンス・ギルヤード・Jr
ハリウッド/ウィップ・ヒューブリー

同年に公開された映画

1987年に公開された主な映画は次の通りです。1986年末公開を含みます。日本国内映画興行収入の10億以上。

  1. トップガン  39億円 本作
  2. ハチ公物語  20億円
  3. プラトーン  18億円
  4. アンタッチャブル  17.5億円
  5. ドラえもん のび太と竜の騎士/プロゴルファー猿 甲賀秘境!影の忍法ゴルファー参上!/オバケのQ太郎 進め!1/100大作戦  15億円
  6. 竹取物語  14.5億円
  7. ビバリーヒルズ・コップ2  14.2億円
  8. マルサの女  12.5億円
  9. 男はつらいよ 知床慕情/塀の中の懲りない面々  12.4億円
  10. 次郎物語  12.3億円
  11. オーバー・ザ・トップ  12億円
  12. プロジェクトA2 史上最大の標的  10.5億円
  13. 男はつらいよ 幸福の青い鳥/愛しのチィパッパ  10.3億円
  14. ビーバップ・ハイスクール高校与太郎行進曲/本場ぢょしこうマニュアル初恋微熱篇  10.1億円
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