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(映画)プラトーン(1986年)の感想とあらすじは?

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感想/コメント

初めて本当のベトナム戦争を描いた映画、として公開時に称賛されました。

第59回アカデミー賞を初めとして数多くの作品賞を受賞しました。

膝をつき、両手を上げて天を仰ぐシーンは、そのまま映画のポスターにも使用され、とても印象的なものとなっています。

また、映画の中で流れる「弦楽のためのアダージョ」が映画のイメージを強く印象づけました。

アダージョはアメリカの作曲家サミュエル・バーバーによるものです。

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あらすじ/ストーリー/ネタバレ

話しはチャーリー・シーン演じるクリス・テイラーの目線で進む。彼は小隊(プラトーン)の中で起きる出来事の目撃者であり、観察者であり、報告者である。

その彼が主として捉えるのがトム・ベレンジャー演じるバーンズ軍曹とウィレム・デフォー演じるエリアス軍曹の確執。

徐々に溝の広がっていく二人の確執は小隊自体を危機に陥れることになる。そして、その先に待ち受けていたものは…。

監督のオリヴァー・ストーンの実体験に基づいた映画。オリヴァー・ストーンはベトナム帰還兵で、ベトナム戦争当時はアメリカ軍の歩兵であった。

当時評判となったのは、それまで隠され続けられてきた、アメリカ軍による民間人虐殺、軍の腐敗、上官の殺人などがリアルに描かれたためである。

題名の「プラトーン」とは、軍隊の編成単位の一つで30名から60名程度で構成される小隊を意味する。

この題名のように、追いつめられていく、アメリカ小隊の中に潜む狂気や恐怖をリアルに描き出している。

戦争が戦士達に与える影響の恐ろしさを描いているといってもいいだろう。

従軍帰還兵達が、帰還後かかえる精神的な悩みや葛藤というものがクローズアップされることがあるが、この映画を見れば、その原因というのが少しは実感できるかもしれない。

撮影はフィリピンのルソン島で行われた。

そりゃそうだ。当時のベトナムは今日ほど開放的ではなかったことを思えば、ベトナムでこんな映画は撮影できるはずもない。当時は共産色がとても強かったのだから。

また、映画に出演した俳優は当時まだ無名に近い者が殆どを占めた。そのおかげもあって、というのは変ないい方だが、予算も600万ドルと少なく済んだ。

だが、興行収入という面では予算の20倍を超える1億3800万ドルを記録した。

この作品に先んずる代表的な作品として「地獄の黙示録」があるが、色合いが大分異なる。

合わせて見るのもいいかもしれないが、気持ちがドンヨリとするのは請け合う。それでもよければ、どうぞ。

映画情報(題名・監督・俳優など)

プラトーン
(1986年)

監督: オリヴァー・ストーン
製作: アーノルド・コペルソン
製作総指揮: ジョン・デイリー、デレク・ギブソン
脚本: オリヴァー・ストーン
撮影: ロバート・リチャードソン
音楽: ジョルジュ・ドルリュー

出演:
クリス・テイラー / チャーリー・シーン
バーンズ軍曹 / トム・ベレンジャー
エリアス軍曹 / ウィレム・デフォー
バニー / ケヴィン・ディロン
ビッグ・ハロルド / フォレスト・ウィッテカー
ラー / フランチェスコ・クイン
オニール軍曹 / ジョン・C・マッギンレー
ハリス大尉 / デイル・ダイ
ラーナー / ジョニー・デップ

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