記事内に広告が含まれています

(映画)ノウイング(2009年)の考察と感想とあらすじは?

この記事は約4分で読めます。

旧約聖書の「創世記」に書かれている「ノアの方舟」をモチーフとした映画です。

希望があまり見えない映画で、一種の虚しさを感じさせる映画です。

想像を凌駕する災害の前には、人間はひたすら無力です。

確かにそうかもしれませんが、そうだとしても希望の光が小さくてもいいからあってほしかったです。

そして、「ノアの方舟」から感じられるのは、選民思想です。

映画で描かれるのは、本人の努力に無関係な「選民」です。

それゆえ、選ばれなかった者の絶望は計り知れません。

ここでも同じく、希望のない世界観が描かれています。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

1959年、マサチューセッツ州レキシントンのウィリアム・ドウズ小学校では、ひとつのタイムカプセルが埋設されようとしていた。

それは、ルシンダ・エンブリーという少女の発案だった。そのルシンダが描いたのは画用紙を埋めつくすデタラメな数字の羅列だった…。

2009年。ジョン・ケストラーはMITの宇宙物理学者。

あるとき、息子のケイレブが通う学校で、タイムカプセルを掘り出す記念行事が行われた。

カプセルからは50年前の生徒たちが作った未来想像図が収められていた。

生徒一人一人にその中身が配られるが、ケイレブが手にしたのは一見不規則に数字が羅列された一枚の紙だった。

子どもが書いたとは思えないその内容に興味を持ったジョンは、数列には意味があるではないかと、検証を行う。

そして、彼が目に止めたのは「299691101」という数字。それは、米国に同時多発テロが起きた日付、そして2996人という犠牲者の数と一致していた。

慌てて他の数列も確認すると、過去に起きたあらゆる大惨事の日付、犠牲者数と一致していることが判明。

その中には、ジョンが妻を亡くした2年前のホテル火災も含まれていた。

愕然とするジョンだったが、そこには過去だけでなく、未来の大惨事も予告されていた。それらを未然に防げないかと、81人が死亡すると予告されている場所へ向かう。

そこでは、既に自動車による玉突き事故が発生していたが、死者はゼロ。自分の思い過ごしかと安心したその瞬間。頭上を通過した旅客機がすぐそばに墜落する。

ケイレブはオーヴァーを着た不思議な人物の訪問を受けるようになる。彼らがやってくるたび、ケイレブは耳にはテレパシーのような錯綜した囁きが聞こえるのだった。

ジョン・ケストラーは一見不規則に数字が羅列された一枚の紙を書いた少女を探し始めた。

そして、ルシンダを教えた元教師を探し出し、ルシンダが用務室に隠れた事件のこと、そして彼女が薬物中毒でその後他界したことを知る。

さらにルシンダの娘であるダイアナ・ウェイランドと面会するが、ダイアナはジョンがルシンダの絵に触れた途端にジョンを拒絶して去ってしまう。

ダイアナはマンハッタンで起きた事故をきっかけにジョンの家に向い、ルシンダが住んでいた人里離れたトレーラーハウスをジョンとともに調査する決心をする。

二人は数字の最後の組み合わせが犠牲者数・緯度経度としては不自然なことに気がついていた。彼らは「33」と記されていた最後の犠牲者数は、鏡文字で書かれた「EE」、すなわち「Everyone Else」=「その他の全員」であることを知った。

ジョンは同僚ベックマン教授の協力を得つつ、巨大な太陽フレアが間もなく地球に逹するという見込みを導出し、ルシンダの数字が示す最後の惨事はまさしく全地球的な大災害になるということを確信する。

ジョンはルシンダが50年前に隠れていた小学校の用務室の扉を詳しく調べ、そこに彼女がもうひとつの緯度経度座標を刻み込んでいるのを発見した。

ジョンは災厄を避ける何らかの手掛りになるはずだと判断して向かおうとした。ところがダイアナはジョンの推論を知らないままにアビーとケイレブを連れ出してしまう。

太陽フレアの直撃を警告する政府の緊急警報が全土に放送され、ニュースを聞いた人々はパニックに陥っていた。

ジョンはルシンダの家で4人の「訪問者」とともにいる子供たちを発見した。

そして真実を知った…。

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

映画情報(題名・監督・俳優など)

ノウイング
(2009年)

監督:アレックス・プロヤス
原案:ライン・ダグラス・ピアソン
脚本:ライン・ダグラス・ピアソン、ジュリエット・スノードン、スタイルズ・ホワイト
音楽:マルコ・ベルトラミ

出演:
ジョン・ケストラー/ニコラス・ケイジ
ダイアナ・ウェイランド/ローズ・バーン
ケイレブ・ケストラー/チャンドラー・カンタベリー
ルシンダ・エンブリーとアビー・ウェイランド/ララ・ロビンソン
フィル・ベックマン/ベン・メンデルソーン
グレース・ケストラー/ナディア・タウンゼンド

2009年前後の興行収入ランキング

歴代の興行収入ランキング

  1. 日本歴代興行収入ランキング(Top100)
  2. 世界歴代興行収入ランキング(Top200)

2009年公開の映画

(映画)ハリー・ポッター6/ハリー・ポッターと謎のプリンス(2009年)の考察と感想とあらすじは?

思春期を迎えたホグワーツ魔法学校の生徒たちは恋愛ムードで浮き立っている。ロン、ハーマイオニー、そしてハリーも。だが、最終決戦が近いことを知っているハリーはヴォルデモートの知られざる過去に迫る冒険に臨んだ。

(映画)レッドクリフ PartII -未来への最終決戦-(2009年)の考察と感想とあらすじは?

「赤壁の戦い」の「せ」の字も感じないままに、中途半端に終わった前作とは異なり、本作はまさに「赤壁の戦い」一色の映画となっている。...まぁ、当たり前と言えば当たり前。

(映画)シャッター アイランド(2009年)の考察と感想とあらすじは?

見ている映像が主人公の記憶なのか?幻想なのか?事実なのか?虚構なのか?様々なシチュエーションの映像が複雑に入り乱れ、見ている方を錯乱に陥れていく。

(大河ドラマ)天地人の考察と感想とあらすじは?(主人公:直江兼続)
戦国時代から江戸時代前期にかけて活躍した直江兼続が主人公。あらすじ/ネタバレ/雑学ここから下はドラマのネタバレがあります第1回第1回の視聴率は良かったようだ。前年の「篤姫」の第1回と比べての話しである。そりゃそうだ。なにせ主人公を演じるのが...
(映画)火天の城(2009年)の考察と感想とあらすじは?

築城わずか三年で焼失してしまったゆえに「幻の城」といわれる安土城。その建設秘話を書いた山本兼一氏の小説「火天の城」を映画化。安土城はその図面が残っていないがゆえに、どのような城だったのかが今なお不明な点が多い。

(映画)アバター(2009年)の考察と感想とあらすじは?

アバター(Avatar)の語源はサンスクリット語のアヴァターラにあるそうで、化身を意味する。つまりは「分身」である。「分身」であるのか「自身」であるのか...

(映画)トワイライト・サーガ2ニュームーン(2009年)の考察と感想とあらすじは?

シリーズ2作目。今回はヴァンパイアの宿敵である狼族が登場。これでこのシリーズの恋模様に関係する主要人物は出そろうことになる。10代の女性に人気があるというだけあって、突っ込みどころ満載の恋愛模様となるのだが、まぁ、そこはおいておいて...。

(映画)カムイ外伝(2009年)の考察と感想とあらすじは?

「カムイ伝」は扱っているテーマが重く、社会思想が色濃く出ている。江戸時代の都市生活者である武家や町人といった者たちではなく、それ以外の人々を描いている点や、当時の社会風俗を上手く描いている点でも評価の高い作品である。

(映画)20世紀少年3 ぼくらの旗(2009年)の考察と感想とあらすじは?

エンドロールが終わってからの10分で本当の「ともだち」の正体が明かされる。「ともだち」の正体は半分当たって、半分は見当外れだった。

(スペシャル大河ドラマ)坂の上の雲-第1部の考察と感想とあらすじは?
ここから下はドラマのネタバレがあります第1回いよいよ始まりました。明治時代の日露戦争を舞台にしたスペシャル大河ドラマです。原作がしっかりしていることもあり、期待通りの第1回でした。「坂の上の雲」という題名は「あとがき」書かれています。『のぼ...
(映画)第9地区(2009年)の考察と感想とあらすじは?

新しい発想のSF映画であるが、いかんせん後味が良くない...。従来のSFで描かれる異星人は、侵略者であるか、平和の大使、といったお決まりのパターンでしかなかった。

(映画)シャーロック・ホームズ(2009年)の考察と感想とあらすじは?

知性よりも肉体派である。それはシャーロック・ホームズだけでなく、相棒のジョン・ワトソンもそうである。従来の人物像が「静的」であるとしたら、今回のは「動的」といえよう。

(映画)獄(ひとや)に咲く花(2009年)の考察と感想とあらすじは?

秀逸なのが、家族、弟子たちとの別れの晩の場面。「人には、それぞれふさわしい四季、春夏秋冬というものがある。今まさに四季が備わり、花を咲かせ、実をつけるその時が来たのだと思っている。」

(映画)GOEMON(2009年)の考察と感想とあらすじは?

ゲームの信長の野望とロード・オブ・ザ・リングとスター・ウォーズを足して3で割ったような感じ。独特の映像は面白いが、CGなどはゲームの信長の野望を見ている感じだった。まぁ、そういう印象だった。

タイトルとURLをコピーしました