記事内に広告が含まれています

(映画)エアベンダー(2010年)の考察と感想とあらすじは?

この記事は約4分で読めます。

米ニコロデオンの人気TVアニメ「アバター 伝説の少年アン」をM・ナイト・シャマラン監督が実写映画化。

全部で3部作のようですが、果たしてすべてが公開できるのでしょうか…?

氣・水・土・火というエレメントが支配する世界。それをベンダーはカンフーさながらの舞であやつります。

なんとなく、中国の五行思想に近いです。映画の雰囲気もそうです。

五行とは、万物は木・火・土・金・水からなるという思想で、本作と違うのは、木と金です。まぁ、五行からら何らかの影響はあるのだろうと思います。

東洋テイストをアニメでは旨く取り入れ、テンポよく進んでいるのでしょうが、どうも実写はテンポが悪い気がしてなりません。

プロットは面白いのですが、その処理がよろしくありません。

さて、最初に登場するのは、ベンダーとして目覚めたばかりの少女・カタラです。南の水の国唯一のウォーターベンダーです。目覚めたばかりゆえに、水の扱いはまだ拙いです。

その前に現れた少年がアン。氣(=空気)を操るエアベンダーで、伝説のアバターです。

このアンを追いかけるのが火の国の王子・ズーコです。ズーコ自身ファイアベンダーですが、実の妹に比べると才能がありません。そして、ある事件をきっかけに国を追い出され、アバター探しを命じられるのです。

それを助けているのが、伯父で国王の兄であるアイロ将軍です。

このアイロ将軍、実はかなりの使い手です。ベンダーはそのエレメントがそばにないと能力を発揮できませんが、アイロ将軍は火のない場所でも火を発生させることができます。

そんな彼が何故国王になれなかったのか?次回以降明かされるのでしょう。

アンが修行のために向かった北の水の国。そこは精霊の住む場所であり、精霊によって生き返ったユエ王女が住む国です。

ユエは中国語の月が由来だといいます。これは月の精霊との関係を直接的に示しています。

あらすじ/ストーリー/ネタバレ

氣・水・土・火の4つの王国によって均衡が保たれていた世界。

各王国には、それぞれ国の「エレメント」を操るベンダーがいた。そして4つ全てのエレメントを操ることができる者は「アバター」と呼ばれ、世界に調和をもたらす唯一の存在といわれていた。

だが、そのアバターが行方不明となって久しい…。

南の水の国に住む少女・カタラと兄・サカが狩りに出た時、氷に閉じ込められた一人の少年を助け出した。

少年は氣の国の民で「エアベンダー」の少年アン。そして、彼こそが100年も行方不明になっていた「アバター」だった。

アンはアバターの持つ宿命に耐えきれず、修行から逃げ出してしまったのだという。アバターは輪廻転生により各国順番に現われる。

100年の間に世界の均衡が崩れ、火の国が他の国を侵略していた。そして、侵略とともに行方不明となっているアバターを探し求めていた。

アンは途中で終ってしまっていた修業をやり直すために氣の国に戻ったが、そこは火の国に侵略され誰もいなくなった世界となっていた。

悲しみにくれるアンだが、アバターの修業を始めなければならない。修行には順番がある。それは生まれ変わる順番のエレメントを修行しなければならないのだ。そのために、アンとカタラ、サカは北の水の国をめざした。

途中では火の国に侵略された村々を解放していった。土の国では火の国の兵士たちによって囚われの身となっていたアースベンダーたちに、自らのパワーを信じて立ち上がることを訴えた。

この一行を執拗に追っているのが、火の国の王子・ズーコである。彼は火の国から追放された身である。アバターをとらえなければ国に戻ることができない。そのズーコを守っているのが、伯父のアイロ将軍である。火の国の国王の兄だ。

水の国についたアン一行は修業を始めるが、それは同時に火の国の侵略が間近であることを知らせるものでもあった。

この年に公開された映画やドラマを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

映画情報(題名・監督・俳優など)

エアベンダー
(2010年)

監督: M・ナイト・シャマラン
脚本: M・ナイト・シャマラン
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演:
アン / ノア・リンガー
ズーコ / デヴ・パテル
カタラ / ニコラ・ペルツ
サカ / ジャクソン・ラスボーン
アイロ伯父 / ショーン・トーブ
ジャオ司令官 / アーシフ・マンドヴィ
オザイ王 / クリフ・カーティス
ユエ王女 / セイチェル・ガブリエル

2010年前後の興行収入ランキング

歴代の興行収入ランキング

  1. 日本歴代興行収入ランキング(Top100)
  2. 世界歴代興行収入ランキング(Top200)

2010年公開の映画・ドラマ

(映画)雷桜(2010年)の考察と感想とあらすじは?

最初に一言。原作と全然違うし、原作の方がはるかに面白い。原作のプロットを改編して見事にぶち壊した映画というのも珍しい。監督の意向なのか、プロデュース側の意向なのか、脚本能力が低いのか、はたまたその全てなのか。音楽もひどい...。

(ドラマ)SHERLOCK/シャーロック第1話 ピンク色の研究 (シリーズ1第1話)の考察と感想とあらすじは?

緋色の研究 "A Study in Scarlet"を下敷きとしている。シャーロック・ホームズものだということはわかっていたが、見始めた時は、あれっ!?別物か?と思うくらい、イメージと異なっていた。

(映画)花のあと(2010年)の考察と感想とあらすじは?
「花」というと、女性の青春を指すこともあります。女性の最も美しい年ごろを意味する「花盛り」という言葉もあります。題名の「花のあと」には、桜の季節の後、そして、女性の青春を終えた後、の両方の意味を含んでいます。
(大河ドラマ)龍馬伝の考察と感想とあらすじは?(主人公:坂本龍馬)
2010年の大河ドラマは「龍馬伝」2010年の大河ドラマが発表された。幕末の江戸時代を舞台に坂本龍馬の生涯を描く。脚本は「HERO」「ガリレオ」「CHANGE」などを手がける福田靖氏。三菱財閥の礎を築く岩崎弥太郎の視点から描いたオリジナル作...
(映画)プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂(2010年)の考察と感想とあらすじは?

舞台は神秘に満ちた古代ペルシャ。西欧から見ればオリエント(≒中東)は歴史的にも感覚的にももっとも身近な「異境」であろう。それは中国など東洋よりもよほど身近である。そこには一種の憧憬があるように思える。

(映画)BECK(2010年)の考察と感想とあらすじは?

ハロルド作石の人気コミックの映画化。映画化は1~10巻部分。BECKは音楽をテーマとしているため、映画の中では音楽が鳴り響く。BECKのバンドサウンドのモデルは、レッチリとオアシス。

(映画)タイタンの戦い(2010年)の考察と感想とあらすじは?

1981年のリメイク。ギリシャ神話をベースにした映画。ペルセウスは半神の英雄。ゼウスとダナエの子で、アンドロメダと結婚した。子供の一人ペルセウス(ペルセース)はペルシア王家の祖とされる。

(映画)ハリー・ポッター7-1/ハリー・ポッターと死の秘宝PART1(2010年)の考察と感想とあらすじは?

ハリー・ポッター・シリーズの第7弾前半。シリーズの最終章。最終章は2部構成となった。ヴォルデモートとの対決が軸となるが、ヴォルデモートを倒すためには「分霊箱」を破壊しなければならない。

(映画)英国王のスピーチ(2010年)の考察と感想とあらすじは?

2016年最高の映画だと思う。脚本も良く、音楽も良かった、俳優のキャスティングは素敵だったし、何よりも見ることで希望を感じる映画だった。「観てよかった」と思える映画だった。アカデミー賞作品賞の最有力候補だったが、残念なことに、栄冠に輝かなかった。ミュージカル映画の「主役」は音楽なので、オリジナル曲で勝負するということは極めて冒険である。

(映画)アリス・イン・ワンダーランド1(2010年)の考察と感想とあらすじは?

ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の後日談。19歳になったアリスが、以前のことをすっかり忘れてしまっているという設定。そのため、同じことをもう一回経験してしまう。

(ドラマ)SHERLOCK/シャーロック第3話 大いなるゲーム (シリーズ1第3話)の考察と感想とあらすじは?

ブルースパーティントン設計書 "The Adventure of the Bruce-Partington Plans"を下敷きにしている。この第3話でシャーロックの天敵・モリアーティが登場する。

(映画)Railways 49歳で電車の運転士になった男の物語(2010年)の考察と感想とあらすじは?

ノスタルジックな映画である。誰しも幼いころに「なりたかったもの」があるだろう。それへの挑戦と、壊れかけていた家族との絆の再生、長いこと果たせないでいる親孝行、スローライフ...。

(ドラマ)SHERLOCK/シャーロック第2話 死を呼ぶ暗号 (シリーズ1第2話)の考察と感想とあらすじは?

恐怖の谷 "The Valley of Fear", 踊る人形 "The Adventure of the Dancing Men"を下敷きとしている。恐怖の谷では、数字が羅列された暗号文が登場する。また、踊る人形では換字式暗号が登場する。

(映画)踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!(2010年)の考察と感想とあらすじは?

今回のキャッチフレーズは「ヤツらを解放せよ!」だ。ヤツらとは一体誰のことなんだ?えぇ、あの意外な!...っていうふうにしたかったのだろうけど、全然流行らなかったねぇ。

(映画)必死剣 鳥刺し(2010年)の考察と感想とあらすじは?
ほぼ原作通り。お見事です。「隠し剣」シリーズからの映画化です。「花のあと」に続く、豊川悦司主演の「必死剣鳥刺し」。この映画、殺陣を売りにしています。ラストの15分間に、今までにないくらい壮絶な殺陣を描き切ったと、自画自賛していますが・・・、まぁ、文字通り自画自賛でしかないです。
(映画)ロビン・フッド(2010年)の考察と感想とあらすじは?

ロビン・フッド誕生を描いた映画である。ロビン・フッドは中世イングランドの伝説上の義賊。弓の名手で、イギリスのノッティンガムのシャーウッドの森に住むアウトロー(法の保護外の者)集団の首領とされる。

(映画)悪人(2010年)の考察と感想とあらすじは?

芥川賞作家・吉田修一の同名ベストセラーの映画化。キャッチコピーは次のとおり。「なぜ、殺したのか。なぜ、愛したのか。ひとつの殺人事件。引き裂かれた家族。誰が本当の"悪人"なのか?」

(映画)借りぐらしのアリエッティ(2010年)の考察と感想とあらすじは?
監督は宮崎駿ではないですが、全体感はやはり宮崎アニメです。映画のメッセージもやはりそうです。宮崎アニメは年月を経るごとにシンプルなものへと昇華しつつある気がします。初期の頃のように、目まぐるしくストーリーが展開されていくわけではなく、ただ淡...
(映画)トワイライト・サーガ3エクリプス(2010年)の考察と感想とあらすじは?

シリーズ3作目。ベラとヴァンパイアのエドワード、オオカミ族のジェイコブの三角関係。とはいえ、ジェイコブのは片思いではあるが。

(映画)武士の家計簿(2010年)の考察と感想とあらすじは?

不況にあえぐ現代日本を幕末の一家族の中に凝縮させたような映画である。その分、地味な映画。江戸時代後期から末期の幕末にかけ、諸藩はおろか中央政府たる幕府自身も困窮に喘いだ。

タイトルとURLをコピーしました