このアルバム
発売は「shadow of the earth」より早いのだが「shadow of the earth」の方がより初期のcalmの作品集であるので、この並びにしている。
さて、ジャズと和のミクスチャーがより一層進んだ感じなのが本作。特に2曲目の”Light Years”は美しい曲である。初めてこのアルバムを聴いたときには、日本人でこのレベルのものが作れる人がいるんだぁ、と衝撃を受けたのを憶えている。
本作は、発売当時すぐに店頭からなくなったと記憶している。あわせて、本作のあとに発売された「shadow of the earth」も店頭からなくなるのが早かった。
海外では早い段階から高い評価を受けて、様々なコンピレーションに収録されている。初期の作品はドイツのcompostレーベルのコンピレーションに収録されている。
※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。
曲目
calm
1999
Album title
“Moonage”
Label : Raft Music
1 Unseen Small Steps
2 Light Years
3 Noon At The Moon
4 The Other Side Of The Moon
5 Tsukiyo
6 Between Worlds
7 Anthenitc Love Song
8 Oasis
アルバムの評価
★★★★★★★★★☆
【評価の内訳】4.6
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.6
Aランク:2曲目
Bランク:3曲目、4曲目、7曲目
アーティストの紹介
Calm (カーム)プロフィール:
1969年、熊本県生まれ。 横浜の大学でのバンド経験を経てデビュー。初期においてはFarr名義の作品が多い。また、Chari ChariやJazztronikなどと並んで国内よりも海外のシーンで評価が高いアーティストの一人。大枠ではブレイク・ビーツに入るが、どちらかといえばアンビエントに近い曲の方に注目がいく。ジャズの影響を感じさせる曲が多く、また、和風を意識した曲も多い。このあたりが海外での高評価につながっているのだろう。別名義にOrgan Languageがある。