Chris Coco / Heavy Mellowの鑑賞録(曲目と感想と紹介を添えて)(おススメアルバム)

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このアルバム

Chris Coco
2005
Album Title:
“Heavy Mellow”
Label : Distinctive

全体的にはアンビエント色の強いアルバムである。

ミックスほどではないが、各曲が微妙に繋がっているのは、Chris Cocoがこのアルバム全体にストーリーを与えているためだろう。

このアルバム全体での出来は、前作に比べると格段によい。

※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。

※曲のリストをうまくご活用ください。きっとお目当ての曲が見つかると思います。良い音楽との出会いを楽しんでください。
※この年にリリースされたアルバムを下に方に載せておりますので、ご参考になさってください。

曲目

Disc1=CD
1 Outside Broadcast
2 Searching For The Balearic Heartbeat
3 Time To Love
4 Heavy Mellow
5 Drifting
6 Memory Of A Free Party
7 What Do You Do When The Dancing Stops ?
8 Rokka
9 Dreaming Of Shibuya In The Rain Again
10 Sad Song
11 Just Another Steamy Afternoon In Suburbia
12 The India
13 Summer Love

Disc1=DVD Region:0
1 Outside Broadcast
2 Searching For The Balearic Heartbeat
3 Drifting
4 Memory Of A Free Party
5 What Do You Do When The Dancing Stops ?
6 Dreaming Of Shibuya In The Rain Again
7 Just Another Steamy Afternoon In Suburbia
8 The India

3曲目:男性ボーカルが囁くように”Time to love”と謳う。この声が少しメランコリーなのが、またよいのだ。それあわせるように軽やかなパーカッションのリズムが流れ、ピアノが楽しげに流れ出す。おそらく2005年のチルアウト曲としては筆頭にあげられる曲である。メランコリーなものがありながらも、陽気なもので彩るのはチルアウトの十八番であり、これぞチルアウトという感じがする。やっぱりChris Cocoはすごい。

4曲目:タイトル曲。ボンヤリとした霧の中に、放り込まれた感じだろうか。それとも酩酊して、視界が定まらない感じだろうか。それが前半で、後半に人の声で起こされるのだ…

5曲目:一転して、スッキリとしてクリアな音に囲まれる幸せ。澄み切ったシンセの音色に、少しのノイズを入れ込んだアンビエント色の強い曲。チルアウト向けではないにしろ、お薦めの曲。

8曲目:Rokkaとは一体誰だろうか、若しくは何だろうか。それはどうでもよいのだが、曲のタイトルからは想像の出来ない、ごく普通のチルアウト向けの曲。

9曲目:サンプリングで駅のホームで流れるアナウンスが使われている。おそらく、JR山手線の渋谷駅だろうと思う。曲の方だが、海外の人間から見ると、渋谷という街は人の渦となっているにもかかわらず、無機質に感じるものらしい。人が多すぎると個々人の個性を殺してしまい、それぞれの存在が限りなくゼロに近づき、有機から無機へと変質するということなのか…

13曲目:最後の〆にチルアウト向けの曲を持ってくるところが憎い演出という感じか。

DISC2はボーナスDVD。(もしかしたら附属で付いていないバージョンもあるかも知れない)

合計8曲分のプロモーション・ビデオ。映像のつくりもBGVばりで、映像と音楽を切り離しても仕えるようなものになっている。特にVJに人には使える素材があるかもしれない。

映像自体はミニマルにシンプルに作られている。飾りっ気もなく、しゃれっ気もないのだが、音楽のイメージを上手く伝えている映像である。

アルバムの評価

★★★★★★★★☆☆
【評価の内訳】4.4
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.4
Aランク:3曲目
Bランク:4曲目、5曲目、8曲目、13曲目

アーティスト紹介

アルバム

チル・アウトの重鎮たち

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