このアルバム
Enyaが有名になりすぎたために、”Enyaが在籍していた事でも知られているClannad”という表現がとられてしまうが、まずはClannadありきである。このClannadがなければEnyaは生まれなかっただろう。
本作はベスト・アルバムである。そのため、Clannadの軌跡を辿るのには最適の一枚であるといえる。本作を聞いてみれば分かるが、ケルト色の強い音楽から、ポップス、ロックと多彩な変遷を見せている。ケルト色の強いものを期待して聞くと、当てがはずれることになるが、バリエーションが豊かであることはClannadの音楽性の懐の深さを示しているようで面白いと思う。
さて、1曲目の”Theme from Harry’s Game”がお薦めである。 人によっては、この”Theme from Harry’s Game”にEnyaと同じ空気を感じる人がいるかも知れない。確かに似ているかも知れないが、聞き込むうちに別の空気をしっかりと感じ取れるようになると思う。
この”Theme from Harry’s Game”は、定期的にリミックスされるほどの名曲である。このアルバムを買うきっかけになったのが、この曲のリミックスを聞いたからである。一度オリジナルを聞いてみたいと思い、アルバムを買うことにしたのだ。
他に、U2のボノが参加している”In a Lifetime”やブルース・ホンズビーが参加している”Something to Believe In”が収録されている。
※「Theme from Harry’s Game」のリミックス
※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「美しき曲たち ワールドでファンタジックな音色」が多少なりとも参考になると思います。
曲目
Clannad
2000
Album title
“Greatest Hits”
Label:RCA
- Theme from Harry’s Game(1982年のバラード曲の一覧)
- Buachaill an Eirne
- Skelling
- Scarlet Inside
- I See Red
- Wild City
- Robin (The Hooded Man)
- Coinleach Ghlas an Fhomhair
- Lady Marian
- Caislean Oir
- Something to Believe In
- Ta Me ‘Mo Shui
- In a Lifetime
- Fairy Queen
- Turning Tide
- Almost Seems (Too Late to Turn)
- Now Is Here
- Many Roads
アルバムの評価
★★★★★☆☆☆☆☆
【評価の内訳】2.5
【構成・バランス】B=1.5
【飽きのこなさ】C=1
【曲の好み】Av.0.0
Aランク:1曲目
Bランク:-
Clannad(クラナド)プロフィール
1969年にアイルランド北部ドニゴールで結成された。”Clannad”はゲール語で家族を意味するらしい。
メンバーはMaire Brennan、Ciaran Brennan、Pol Brennanの3姉弟と、親戚のNoel Duggan、Padraig Dugganの兄弟を加えた5人である。1980年から2年程はBrennan家の妹であるEnyaも参加していた。1989年にPol Brennanがグループを離れた。
エンヤのアルバム
- Enya (1987) (reissued in 1992 as The Celts)
- Watermark (1988)
- Shepherd Moons (1991)
- The Memory of Trees (1995)
- A Day Without Rain (2000)
- Amarantine (2005)
- And Winter Came… (2008)
- Dark Sky Island (2015)