このアルバム
カフェ・デル・マーの第11弾。
ジャケットが凄い。思わず「ゴア・トランス」系のCDかと思いました。ジャケット全体に千手観音(?)がドドーン!!!とアップで載っています。
このジャケットのもとネタはかつてIBIZAに行った無名の日本人が描いたものであるようです。ジャケットの絵は1979年6月20日に完成したらしいです。
こういうのを見ると、イビサにはヒッピー文化がまだ残っているんだなぁと感じてしまいます。
そして、Cafe del Marがそもそもヒッピー文化の影響を受けているのを再認識させてくれます。
このアルバムはCafe del Marの原点に立ち戻る姿勢、若しくは原点を忘れない姿勢を表明しているのかもしれません。
1曲目:さて、始まり方は、5枚目の感じによく似ています。ある意味、José Padillaの時の構成に戻った感じです。オリエンタルな感じの始まり方(ゴアっぽいといったら語弊があるでしょうか)。
2曲目:神聖な感じがします。ヨーロッパ中世の頃にたてられた大聖堂の中で聞いたら、背筋に電流が流れ、身震いするでしょう。
6曲目:エフェクトのかかった男性ボーカルがセクシー。これにサックスが加わり、リズムがグルーブし始めます。
別バージョンがBambuddha Grove – The Gatheringに収録されています。別バージョンの方はリズムがありません。リズムがないと、かなり物足りない感じがします。
7曲目:ピアノと笛の音がゆっくりと時を刻む。こういう曲は定期的に現れては、Cafe del Marシリーズに収録されるが、やっぱ、いいですね。
10曲目:日本人アーティスト。
13曲目:水族館の大水槽前で、巨大なジンベイザメやマンタが泳いでいるのを見ている時に聞きたいです。
14曲目:正直DabはCafe del Mar所属のアーティストというだけでシリーズに収録されてきていたのだと思っていました。
ですが、やはりシリーズに収録されるだけの曲を書けるアーティストであることを証明した一曲です。
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※この系統の音楽で他のアーティストを探したい場合は「チルアウトとラウンジとは」が多少なりとも参考になると思います。
曲目
Cafe del Mar 11
Cafe del Mar once
2004年
compiled by BRUNO
label : Cafe del Mar music
Artist / titile
1 Rhian Sheehan / Te Karanga
2 M-Seven / Invisible
3 Ludvig & Stelar / Signal (Ambient Mix)
4 Jens Gad / Art Nouveau
5 Ohm-g & Bruno / In’side
6 Adani & Wolf feat. Praful / Where Would I Be (Memoria Vermelha Mix)
7 Sonic Adventure Project / Waters In Motion
8 Miro / Holding On
9 Rue Du Soleil / Estonia
10 Jp Juice / Cette Planete
11 Digby Jones / Under The Sea
12 Tactful / No Fear
13 Henrik T / Sueno de la Montana
14 Dab / Dream on
アルバムの評価
★★★★★★★★★★☆
【評価の内訳】4.7
【構成・バランス】A=2
【飽きのこなさ】A=2
【曲の好み】Av.0.7
Aランク:14曲目
Bランク:1曲目、2曲目、3曲目、4曲目、6曲目、7曲目、9曲目、11曲目
〔参考〕
同年にCafe del MarでDJをしているPhil Mison, James Horrocks & Mark Meyerらが、”REAL IBIZA 7″を発表している。これを合わせて聞くと、この年のCafe del Marの音がより多く聞ける。あわせて聞いておきたい。
シリーズの前・後、同年
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同じ年の別シリーズ
・なし