(映画)劇場版ポケットモンスター キミにきめた!(2017年)の感想とあらすじは?

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テレビアニメ「ポケットモンスター」の映画20作目。

子供が最近ポケモン好きになったこともあり、映画館に連れて行きました。

自分はポケモン世代ではないので全然詳しくないのですが、無印編と言われる最初期の数話をモチーフにしています。

モチーフとなっているのは、第1話でのサトシとピカチュウの出会いをはじめとして、捨てられたヒトカゲの話、バタフリーとの別れや、伝説のポケモンとの出会いなどです。

いろんなキャラクターがカメオ出演しているようで、細かい演出が随所にちりばめられています。

キャッチコピーは「オレはこいつと旅に出る」。

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コメント

初心に帰る

20周年という記念もあり、初心に戻るということなのでしょうか。それに加えて、20年間で溜まった心残りを解消したかったのではないかとも思いました。

サトシとピカチュウの最初の出会いから描き、伝説のポケモンのホウオウとのバトルまで一気に描き切っています。

ホウオウは、アニメの第一話に登場しながらも、これまでアニメの中でサトシたちとバトルしていません。そのことへの思いがあるように感じました。

そして、この映画でホウオウとのバトルを描いたので、アニメではホウオウが再び登場することはないのではないかとも感じました。

また、20年間最大の心残りは、ピカチュウに喋らせることができなかったことなのではないかと思いました。ピカチュウの設定上、人の言葉をしゃべれないことになっているからです。

企画時点で、ピカチュウにしゃべらせるのかどうか、議論があったようなので、その心残りを解消したかったのではないでしょうか。

今回は、サトシにだけ聞こえる格好で、ピカチュウにしゃべらせています。反則技だとは思うが、感動的なシーンに仕上がっており、これはこれで良いのではないかと思います。

ところで、あれはニャースのように喋ったのか?それともボルケニオンのようなテレパシーだったのでしょうか?いずれにしても、ピカチュウがしゃべることは二度とないでしょう。

号泣

終盤、サトシとピカチュウが、ポケモンたちの一斉攻撃を受け、ピカチュウをかばったサトシがダメージの影響で徐々に消えていくシーンがあります。

4歳になるうちの子は号泣でした。サトシ~、えっぐ、サトシ~。ピカチュウが可哀想で仕方なかったらしいです。もらい泣きしてしまったシーンでした。

オラシオンのテーマ

今回の感動的なエンディング曲は「オラシオンのテーマ~共に歩こう~」。映画にぴったりなバラードです。

もともとは、劇場版第10作目「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ」の劇中BGMです。新たに歌詞が加わり、林明日香が歌っています。

歌詞は、サトシとピカチュウが、苦楽を共に乗り越え、いつまでも一緒にいようと、二人の友情を描いているのですが、そのままウェディング・ソングとして使える歌詞となっています。共に歩こう、から始まるのは、新たに夫婦となる二人の船出にふさわしい曲です。

我が家では無印編も見ている

リアルにはうちの子はサン&ムーン編になるのですが、無印編など初期のものも見ています。本人的にはリアルタイムで見ているのと変わりありません。便利な世になりました。

Amazonのプライム会員になっているので、プライム・ビデオが見放題なのですが、その中にポケモンがあり、かなりのシーズンを見ることができました。

そのため、我が家では過去のポケモンと、今のポケモン(サン&ムーン)をごちゃごちゃに見ているというわけです。

◎ポケットモンスター(いわゆる無印編。本作のモチーフとなっているシリーズ。)

◎ポケットモンスター サン&ムーン(本作公開時のポケモンシリーズ)

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あらすじ/ストーリー

サトシの寝坊

マサラタウン。

テレビでポケモンリーグ決勝戦を見ているサトシは、10歳になるのを楽しみしていた。10歳になるとポケモンをもらえるのだ。

だが、10歳の誕生日の日、サトシは寝坊してしまう。

寝間着姿のまま大慌てで町に住むポケモン研究者のオーキド博士の研究所に向かった。

マサラタウンではゼニガメ、フシギダネ、ヒトカゲの中から最初のポケモンがもらえることになっていた。そして旅立つのだ。

サトシが狙っていたのはゼニガメだったが、寝坊しないで時間通りにやってきた新米トレーナーにとられてしまった。

そして、フシギダネ、ヒトカゲも他の新米トレーナーが連れて行ってしまった。

ピカチュウ

すべていなくなってしまって、サトシは落ち込んだ。ポケモンなしで旅立ちをしなければならないのか…。

オーキド博士はもう一匹残っていると言った。だが、少々問題があるというのだ。

現れたのはピカチュウ。サトシは相棒となるピカチュウを、モンスターボールに入れようとしたが、入りたがらない。それに、サトシのことが気に入らないらしい。

ピカチュウに縄をまき、引きずるようにして旅立ったサトシ。

vs オニスズメ

最初に見つけたポケモンのポッポを捕まえようとて投げた石がオニスズメに当たり、大群がサトシとピカチュウを襲ってきた。

オニスズメは石を投げたのがピカチュウと勘違いして、群れでピカチュウを覆いかかった。傷つくピカチュウ。

サトシはピカチュウにモンスターボールに入るように促した。モンスターボールの中なら安全だからだ。だが、ピカチュウはモンスターボールに入ろうとしない。

そして、サトシはオニスズメからの攻撃からピカチュウを守るために身を挺して立ちはだかった。

その様子を見ていたピカチュウは、サトシの前に飛び出して渾身の力で電撃を放ち、オニスズメたちを追い払った。

二人は傷つきあいながらも、強い信頼関係を築いた。

そして、二人の前に伝説のポケモンであるホウオウが姿を現し、にじいろの羽根がサトシの手元に降りてきた。

二人は、いつかホウオウに会いに行くことを誓い、旅を続けた。

マコトとソウジ

ポケモンセンター。

サトシが母との電話が終わると、大ケガしたシャワーズが運び込まれた。

トレーナーは伝説のポケモンのエンテイにやられたと言った。

その場にいたトレーナーたちは、急いでエンテイを探しに言った。サトシとピカチュウも向かった。

エンティを見つけたサトシだったが、同じくマコトとソウジが追いつき、3人がそれぞれのポケモンでバトルを挑んだ。だが、全然歯が立たない。

マコトはサトシが邪魔したせいで逃がしたと言い、二人はバトルを始めた。サトシのピカチュウ対マコトのポッチャマ。

ポッチャマのハイドロポンプが野生のイワークにあたり、怒ったイワークがサトシとマコトを追いかけた。

何とかイワークの怒りを鎮めることに成功すると、嵐がやってきて雨が降り始めた。

ヒトカゲとクロス

サトシとマコトは雨宿りをする場所を探すために走っていた。その途中で弱ったヒトカゲを見つける。ヒトカゲは捨てられたのだった。

トレーナーのクロスが戻ってきた。サトシが問い詰めると、弱いから捨てたという。そんなのは許せない。

ヒトカゲのしっぽの炎が弱くなっている。サトシとマコトはヒトカゲを抱きかかえ、雨の当たらない洞穴に逃げ込んだ。ソウジと再会した。

ソウジはヒトカゲの様子を見て驚いた。ソウジはすぐに薬を調合してヒトカゲに飲ませた。ポケモン博士を目指しているソウジは薬の勉強もしていたのだ。

洞穴には他のポケモンも逃げ込んできた。さっきバトルをしたエンティもやってきた。

一晩を洞穴で過ごした一行。何者かが影のようにサトシに着いているようだった…。

にじいろの羽根

サトシはマコトとソウジに、にじいろの羽根を見せた。にじいろの羽根には、悪しき心に触れたとき、色を失うという言い伝えがある。

朝になると、ヒトカゲは元気になった。ヒトカゲはサトシに付いていくことになり、新たな旅の仲間が増えた。

ヒトカゲはバトルの中で進化してリザードになった。

そして、ヒトカゲを捨てたクロスとバトルすることになった。サトシのリザード対クロスのガオガエン。

サトシのリザードはクロスのガオガエンに負けた。サトシは納得がいかない。ポケモンを捨てるようなやつに負けるはずがない…。

サトシはピカチュウなら勝てたと口に出してしまう。頑張ったリザードを否定する発言だった。

勝つことにこだわりを見せるようになったサトシの姿はクロスと一緒だった。

サトシを心配してついてくるピカチュウにも、最初のポケモンがゼニガメかフシギダネだったら、と言ってしまう…。

ハッと我に返るも、ピカチュウの姿はなく、しゃがみこんでしまうサトシ。

サトシの夢の中

そのまま眠りについてしまった。そして、それと一緒にサトシのにじいろの羽根の色が褪せてきた。

サトシは夢の世界にいた。そこはポケモンのいない世界。マコト、ソウジと学校に通っているが、いつも一緒にいたはずの、ピカチュウさえ思い出せない。

だが、何とかピカチュウを思い出したサトシは夢から覚めて元の世界に戻ってきた。

側には心配そうに見ているピカチュウとマコト、ソウジの姿があった。サトシは夢で見たことを二人に話した。

バタフリーとの別れ

3人はにじいろの羽根に導かれ、旅を続けた。にじいろの羽根が発する虹はライゼン山脈を指している。

山脈までの旅の中で、バタフリーの群れに遭遇した。サトシたちは以前に助けた雌のバタフリーと再会した。そして、サトシのバタフリーがそのバタフリーに求愛のダンスをして受け入れられた。

バタフリーたちは繁殖の為に旅立つところだった。サトシは寂しさをこらえながら、バタフリーを送り出した。

ライゼン山脈の近くに着くと、ホウオウの研究者のボンジイに出会った。そして、ついに山頂近くまでたどり着いた。

vs クロス

そこに現れたのがヒトカゲを捨てたクロスだった。クロスがバトルを挑んできた。

クロスのガオガエン対サトシのリザード。バトルの中でリザードは進化してリザードンになった。そして、リザードンが勝った。

バトルに負けたクロスが突然サトシからにじいろの羽根を奪った。悪しき心を持つものがにじいろの羽根を握ったため、にじいろの羽根は色を失っていく。

そして、マーシャドーが姿を現した。マーシャドーは野生のポケモンたちを操り、サトシたちに攻撃してきた。

絶体絶命

サトシとピカチュウが崖に追い詰められた。

サトシはピカチュウにモンスターボールに入るように言った。モンスターボールの中なら安全だから助かるかもしれないからだ。そして、自分はポケモンたちに立ち向かった。

だが、ピカチュウはモンスターボールに入らない。

ポケモンたちの攻撃を受ける中でサトシはピカチュウの声を聴いた。

いつも、いっしょに、いたいから…。

声を聴いた瞬間にサトシはピカチュウをモンスターボールに入れ、同時にポケモンたちの一斉攻撃を受ける。

モンスターボールから出てきたピカチュウの前でサトシが消えていこうとしていた。

サトシの帽子をもって歩み寄るピカチュウ。

姿を消してしまったサトシ。

次の瞬間、光が集まりだし、ピカチュウはその光の中に飛び込んだ。そしてサトシと再会した。

戻ってきたサトシはにじいろの羽根でホウオウを呼び出した。そして、バトルを挑んだ。

別れと新たな旅立ち

ポケモンセンター。

ボロボロだが、なぜかうれしそうなサトシとピカチュウ。

ジョーイさんに理由を聞かれると、ホウオウとバトルしたと答えた。

そして、マコト、ソウジとの別れの時が来た。それぞれが違う道を歩み始めた。

いつか旅の中で出会えたら、バトルしようぜ。

映画情報(題名・監督・俳優など)

劇場版ポケットモンスター キミにきめた!(2017)

監督: / 湯山邦彦
エグゼクティブプロデューサー / 岡本順哉
プロデューサー / 宮原俊雄、下平聡士、松山進、知久敦、片上秀長
アニメーションプロデューサー / 加藤浩幸
原案 / 田尻智
脚本 / 米村正二
キャラクターデザイン / 一石小百合、松原徳弘
総作画監督 / 一石小百合
音響監督 / 三間雅文
音楽 / 宮崎慎二
ナレーション / 石塚運昇

声の出演
サトシ / 松本梨香
ピカチュウ / 大谷育江
ムサシ / 林原めぐみ
コジロウ / 三木眞一郎
ニャース / 犬山イヌコ
マコト / 佐藤栞里
ソウジ / 本郷奏多
ボンジイ / 古田新太
ジョーイ / 中川翔子
マーシャドー / 山寺宏一

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