
グランド・ブダペスト・ホテル(2014年)の考察と感想とあらすじは?
絵本に登場しそうな、ミニチュア模型のように可愛らしいグランド・ブダペスト・ホテルを舞台にした映画です。建築、風景、セット、色彩、構図・・・あらゆる要素が、物語られた世界を視覚化する方向に振られているのが特徴的です。背景や建物のライン、雪山、...
とても文学的な映画である。1985年のアカデミー賞で、作品賞をはじめ7部門を受賞している。面白い映画ではないが、退屈な映画でもない。退屈でないのは、カレンを演じるメリル・ストリープの演技力のおかげだと思う。原作は、1937年に出版されたアイザック・ディネーセンの小説「アフリカの日々」。アイザック・ディネーセンの本名はカレン・ブリクセン。彼女の半生を描いた自伝的小説。