神話の「戦場」
戦場ガ原の名前は、神話の「戦場」だったことに由来するそうだ。
下野国の二荒神と上野国の赤城神がそれぞれ大蛇(男体山)と大ムカデ(赤城山)に化けて戦った戦場であるというもの。
争いの原因は中禅寺湖を巡る領地争い。伝説で勝ったのは二荒神の孫で弓の名手であった小野猿丸を味方につけた二荒神とされる。
毛野国が上野国・下野国に分かれるのは古事記・日本書紀執筆以前のことで、有力な豪族が割拠したケヌの国の中心であるこの地で実際に戦乱があった可能性が指摘されている。
広い原野であることから「千畳が原」に由来するとする別説もあるそうだが、神話の説のほうがロマンがあっていい。