佐藤雅美の「物書同心居眠り紋蔵 第4巻 お尋者」を読んだ感想とあらすじ

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覚書/感想/コメント

紋蔵の興味のわくところ、事件の解決の香りがするらしい、と大竹金吾もようやく思い始めたようで、紋蔵が訪ねる質問には答えるようになってきている。

自身の勘所も悪くないのではないかと、紋蔵は思ってきているようにも感じる。そこはそこ、高くなった鼻はへし折られるもので、最後にはきっちりとオチをつけてくれる紋蔵。

さて、貰いっ子の文吉もすっかりなじみ、いろいろに活躍をする。仁義に篤い性格らしいのは話の端々から感じられる。大物になりそうな気配の文吉。今後どうなる事やら。

※小説の中に登場する東慶寺の紹介

内容/あらすじ/ネタバレ

まあ聞け、雛太夫

東海道筋を荒らす盗賊に通称を蜘蛛七と言われる男がいる。大竹金吾の手下が捕まえるが、間抜けなことに逃げられてしまう。

そんな話を聞いた別の日に、娘の麦と妙が習う三味線の師匠豊勝から、元弟子の雛太夫に男がいるらしいので、別れさせて欲しいと頼まれる。というのも、雛太夫が寄席に穴をあけたため、豊勝が心配したのである。

越後屋呉服物廻し通帳

捨吉を訪ねた紋蔵は、居合わせた次郎兵衛という隠居に質問を受ける。刀を買い取ったが、出所が怪しい場合どうなるのかと。後日、その刀に絡んで、次郎兵衛は捕まってしまう。やはり出所がよろしくなかったのだ。

お乳の女

捨子を育てたいという、殊勝なことを言う男がいる。役所かたはその殊勝な男に褒美を与えたが、紋蔵は何となく気になり、その後男が捨子をちゃんと育てているかを確かめに行くと…。

乗り逃げ

紋次郎の通う学塾に上方からきた若い学者の卵がいる。その若者が、銭湯で盗みにあって呆然としている所に、紋蔵は偶然居合わせていた。

役所では奇妙な捕物を命ぜられていた。上方の津田という大名から、出奔した家来を捕まえてくれと言うのだ。一大名の使いっ走りをするようで、定廻りの同心は面白くない。

お尋者

呉服太物屋のお内儀から紋蔵は相談を受けた。主人が欠落をして、息子が主人を殺したのではないかと疑われ、息子が牢にぶち込まれていた。

その息子が、一月後に刑を受けることになったのだが、何とかならないかというのだが。息子は本当に主人を殺したのか?

三行半

安藤覚左衛門から頼まれたのは、ある大店の先代の内儀と一緒に江ノ島くんだりまでご同行願いませんかというものだった。用心棒代わりということで、物見遊山にでもいくつもりの紋蔵だったが、一行は強行軍で鎌倉に向かう。

うん?と怪訝そうに首を傾げる紋蔵だが、一行は鎌倉の別名縁切寺として有名な東慶寺に向かうというのだ。

明石橋組合辻番

変わった事件で、用人が主人に金を貸し付け、利息を受け取ろうとしていたのだ。その用人は重追放となったが、その用人が舞い戻ってきているらしい。何故舞い戻ってきたのか?

左遷の噂

評判の生け簀料理屋で食事をしていたら、物騒な男が暴れ出した。紋蔵がその仲裁をしてその場を納めたはずだったが、納め方が十分でなかったようで…

本書について

佐藤雅美
お尋者 物書同心居眠り紋蔵4
講談社文庫 約三七〇頁
江戸時代

目次

まあ聞け、雛太夫
越後屋呉服物廻し通帳
お乳の女
乗り逃げ
お尋者
三行半
明石橋組合辻番
左遷の噂

登場人物

藤木紋蔵

紋次郎(次男)
麦(次女)
妙(三女)
文吉(養子)
六兵衛(義父)
お初(義母)
蜂屋鉄五郎…三番組の吟味方与力
蜂屋鉄哉…蜂屋鉄五郎の次男
大竹金吾…三番組に属する定廻り
安藤覚左衛門…年番与力で筆頭与力
沢田六平…年番与力
山崎喜平次…吟味方与力
捨吉…大座配の親分株
喜八…料理人

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