感想/コメント
ジョフリーが王となります。最悪の王の誕生です。
外孫が王となることによって力を得るはずのタイウィン・ラニスターはスターク家との全面戦争を迎えようとしています。
政治的な掌握をすべき大事な時期に、戦争となり、ジョフリーの制御ができません。
いや、サーセイやジェイミーが抑えてくれると思っていたのかもしれません。
ですが、ジョフリーが最悪の王であるのは、母であるサーセイのいうことすら聞かなくなっていくからなのです。
もはやジョフリーの暴走は誰にも止められなくなるのです。
その一端がうかがえるのが7話~8話です。
あらすじ/ストーリー/ネタバレ
第7話 「勝つか死ぬか」
タイウィン・ラニスター
ジェイミーの報告を鹿を解体しながら聞くタイウィン・ラニスター。ジェイミーの父であり、ラニスター家の主だ。
エダードを刺したのは愚かだとさとすが、もしやるなら殺せという。
エダードはサーセイ・ラニスターに自分の考えを教えた。
それはジョフリーがロバード・バラシオンの子供ではなくジェイミーの子供だということ、そして、ブランを塔から落としたのはサーセイだということである。
この話にサーセイは危機感を覚える。
リトル・フィンガーことピーター・ベイリッシュ
ピーター・ベイリッシュはキャトリン・タリーを幼いころから愛していた。
だが、ブランドン・スタークとの決闘に敗れ、キャトリンはブランドンの弟エダード・スタークのもとにいってしまった。
しかしまだあきらめていない。
ロバート・バラシオン王の死
ロバート・バラシオンが狩りの中のけがで、死の床についた。
死の直前、ロバートはエダードを読んで、遺書を書きとめるように指示をする。
ロバートはジョフリーが成人するまでエダードに王国を治めよと。
エダードはジョフリーとはかかずに正統なる後継者と書いた。
ラニスター家の血しか引いていないジョフリーを王にするわけにはいかない。
ジョラー・モーモントへの恩赦
ジョラー・モーモントにヴァリスからの恩赦が届く。
デナーリスを殺すことで、ジョラーはスパイの任務を全うするのだ。だがジョラーはヴァリスを裏切った。
ジョン・スノウはレンジャーではなく、ジオー・モーモントの雑士を命じられた。
納得がいかない。一番の剣士なのに。
しかしサムウェル・ターリーに慰められ、共にナイツウォッチの宣誓をはたす。
次期王への思惑
次期王を巡る思惑が錯綜し始める。
ジョフリーを捕えて、レンリーは自分を王にしろとエダードに詰め寄る。
スタニス・バラシオンはロバートの弟でレンリーの兄だ。
エダードはジョフリーの正統性がなくなった今となっては、王座の権利はスタニス・バラシオンにあると考えていた。
ピーター・ベイリッシュはジョフリーとサンサを結婚させ、ラニスターとスタークで王国を支配しろと提言した。だが、エダードは受け入れなかった。
カール・ドロゴの約束
デナーリスの暗殺未遂を聞いたカール・ドロゴは七王国への進軍を決意した。
そして、生まれてくる息子に7王国の鉄の玉座を与えると宣言した。
ジョフリーが王座につくと告げられる。
エダードは王の間でロバートの遺書をサーセイに破り捨てられジョフリーに忠誠を誓えと言われる。
ジョフリーとサーセイの拘束を命じるエダードだったが、ピーター・ベイリッシュに裏切られた。
第8話 「進軍」
捕らわれたエダードがヴァリスに聞く。「君は誰に仕えている」「もちろん国家ですよ。誰かがそうせねば。」ヴァリスという人間の本質を現しているセリフである。
スターク家の子供たち
いつものようにシリオ・フォレルと剣術の練習をしているアリア。
ラニスター家のマーリン・トラントが捕縛に来る。
完全武装の5人に練習用の木剣で戦うシリオ・フォレル。その間にアリアを逃がす。
一方サンサは捕まってしまう。
キャトリン・スタークがティリオン・ラニスターを解放したと聞いてエダードは絶望した。
ヴァリスにお前は誰に仕えているのだと聞く。ヴァリス国家にとこたえた。
戦争の準備
偵察に出たベンジェン・スタークが行方不明になり、彼と一緒に出たオターの死体だけが見つかる。
ジオー・モーモントがジョン・スノウを自室に呼び、父エダードが謀反の罪で捕まったと知らされる。
サンサはロブにキングスランディングにきて忠誠を誓えという手紙を書かされる。
手紙を読んだロブは旗手の招集を命じた。
戦争の準備だ。
ヴェイルのアリン家に世話になっているキャトリンにもエダード捕縛の報が届く、しかし妹ライサは兵を出さないという。
ティリオンと山賊
キングスランディングでの騒動を知らないティリオン。
山賊の襲われるが、口先ひとつでうまく丸めこんだ。
ティリオンが約束したのはアリン家の領土すべてとアリンの谷間すべてだった。
ドスラク人の移動
3万騎の騎兵の船代稼ぎに各地を略奪しながら大陸を横断するカール・ドロゴ。
デナリースが奴隷を取るのを嫌がりあっさり奴隷をあきらめる。
ドロゴの方針転換に部下が反逆を試みるがあっさりと返り討ちにする。
しかしこの時かすり傷を負った。
ロブ・スターク起つ
ウィンターフェルではエダードを救うための決起集会が行われていた。
グレイト・ジョンことアンバー家の領主ジョン・アンバーがロブを軽視する発言をした。
この時ロブのダイアウルフのグレイウィンドが指を2本かみちぎった。
すっかりロブの支持者となった。
ティリオンは無事ラニスター陣営に戻った。
タイウィンは弟のケヴァンと共にスターク家との戦の準備中だ。
自分がいない間にすっかり世界が様変わりして驚いた。いつの間にか王は死に、王の手は捕虜になり、自分の甥っ子が王様になっている。
挙句の果てにはスターク家と戦争中だ。
フレイ家の双子城
双子城を持つフレイ家。
戦場となるリヴァーラン一帯はタリー家の領地で、タリー家はキャトリン・スタークの家でもある。
スターク家の仲間だ。
タリー家の旗手であるフレイ家もまた、スタークの味方のはずである。
だが、キャトリンはフレイ公のことを遅参公と呼ぶ。齢90を越える老フレイ公は非常に腹黒い人物だからだ。
鉄の玉座ではエダードを裏切ったシティウォッチの長官ジャノス・スリントがハレンホールの主に任命されていた。
ハレンホールは巨大な廃城でキングスランディングのはるか北で、さらにはタリー家の領土のはずだ。
新たな王の盾 ジェイミー・ラニスター
豪胆バリスタンこと生きる英雄サー・セルミー・バリスタンは首になった。
かわりにジェイミー・ラニスターが新たなる王の盾の総帥となった。
キングスランディングはラニスター一色となった。
サンサが父エダード・スタークの慈悲を乞う。
グランドメイスターパイセルは処罰せよというが、ジョフリーが仏心をみせ、エダードが改心し自らを王と認めれば許すという。
各シーズン紹介
シーズン1
- 第1話「冬来たる」、第2話「王の道」
- 第3話 「冥夜の守人」、第4話 「壊れたものたち」
- 第5話 「狼と獅子」、第6話 「黄金の冠」
- 第7話 「勝つか死ぬか」、第8話 「進軍」
- 第9話 「ベイラー大聖堂」、第10話 「炎と血」
シーズン2
- 第1話「王の乱立」、第2話「粛清」
- 第3話 「鉄の決意」、第4話 「光と影」
- 第5話 「ハレンの巨城」、第6話 「古今の神々」
- 第7話 「義なき男」、第8話 「決戦前夜」
- 第9話 「ブラックウォーターの戦い」、第10話 「勝者」
シーズン3
- 第1話「新たな時代」、第2話「三つ目の鴉」
- 第3話 「処罰の道」、第4話 「穢れなき軍団」
- 第5話 「炎の口づけ」、第6話 「登壁」
- 第7話 「女剣士と熊」、第8話 「次子-セカンドサンズ-」
- 第9話 「キャスタミアの雨」、第10話 「次なる戦いへ」
シーズン4
- 第1話「二本の剣」、第2話「獅子と薔薇」
- 第3話 「奴隷解放者」、第4話 「誓約を果たすもの」
- 第5話 「新王誕生」、第6話 「裁判」
- 第7話 「月の扉」、第8話 「山と毒蛇」
- 第9話 「黒の城の死闘」、第10話 「世継ぎたち」
シーズン5
- 第1話「新たな戦いの幕開け」、第2話「黒と白の館」
- 第3話 「雀聖下」、第4話 「ハーピーの息子たち」
- 第5話 「壁の決断」、第6話 「父の仇」
- 第7話 「贈り物」、第8話 「堅牢な家」
- 第9話 「竜の舞踏」、第10話 「慈母の慈悲」
シーズン6
- 第1話「紅の女」、第2話「故郷」
- 第3話 「背任者」、第4話 「異客の書」
- 第5話 「扉」、第6話 「血盟の血」
- 第7話 「砕かれし者」、第8話 「誰でもない者」
- 第9話 「落とし子の戦い」、第10話 「冬の狂風」
シーズン7
- 第1話「ドラゴンストーン」、第2話「嵐の申し子」
- 第3話 「女王の正義」、第4話 「戦利品」
- 第5話 「イーストウォッチ」、第6話 「壁の向こう」
- 第7話 「竜と狼」
情報(題名・監督・俳優など)
監督:ティモシー・ヴァン・パタン、ブライアン・カーク、ダニエル・ミナハン、アラン・テイラー
原作:ジョージ・R・R・マーティン
シーズン1主要人物
スターク家
- エダード・スターク / ショーン・ビーン (スターク家当主。通称ネッド。)
- ロブ・スターク / リチャード・マッデン (スターク家の長男。「北の王」)
- サンサ・スターク / ソフィー・ターナー (スターク家の長女)
- アリア・スターク / メイジー・ウィリアムズ (スターク家の次女)
- ジェンドリー / ジョー・デンプシー (アリア・スタークの友。ロバート王の落とし子。)
- ホット・パイ / ベン・ホーキー (アリア・スタークの道連れ。パン屋の息子。)
- ブラン・スターク / アイザック・ヘンプステッド=ライト (スターク家の次男。転落事故で下半身不随。)
- オシャ / ナタリア・テナ (スターク家の召使。元「野人」。)
- ホーダー / クリスチャン・ナイアン (スターク家の召使。)
- リコン・スターク / アート・パーキンソン (スターク家の末息子)
- キャトリン・タリー / ミシェル・フェアリー (エダード・スタークの妻。タリー家出身)
- ジョン・スノウ / キット・ハリントン (エダードの落とし子、「ナイツウォッチ」)
- ベンジェン・スターク / ジョゼフ・マウル (エダードの弟。「ナイツウォッチ」の哨士長。)
- リカード・カースターク / スティーブ・ブラント (スターク家の旗主カースターク家の長)
- ジョン・アンバー / クライブ・マントル (スターク家の旗主アンバー家の当主)
- グレイトジョン / クライブ・マントル (スターク家の旗主、ジョン・アンバー)
- グレイウィンド / (ロブのダイアウルフ)
- レディ / (サンサのダイアウルフ)
- ナイメリア / (アリアのダイアウルフ)
- サマー / (ブランのダイアウルフ)
- シャギードッグ / (リコンのダイアウルフ)
- ゴースト / (ジョン・スノウのダイアウルフ)
- シリオ・フォレル / ミルトス・イェロレムー (ブレーヴォス出身のアリアの剣の師)
- メイスター・ルーウィン / ドナルド・サンプター (スターク家に仕えるメイスター)
- ロドリック・カッセル / ロン・ドナキー (スターク家の武術師範)
グレイジョイ家
- シオン・グレイジョイ / アルフィー・アレン (グレイジョイ家の世継ぎ、スターク家の里子。「鉄諸島」)
アリン家
- ジョン・アリン / ジョン・スタンディング (前任の「王の手」)
- ロビン・アリン / リノ・ファシオリ (ジョン・アリンとライサの息子。)
ラニスター家
- タイウィン・ラニスター / チャールズ・ダンス (ラニスター家の当主、サーセイらの父)
- サーセイ・ラニスター / レナ・ヘディ (ロバート王の妃、ジェイミーと双子)
- ジェイミー・ラニスター / ニコライ・コスター=ワルドー (「王の盾」の騎士、サーセイと双子)
- ティリオン・ラニスター / ピーター・ディンクレイジ (サーセイとジェイミーの弟。小人。)
- ランセル・ラニスター / ユージーン・サイモン (ケヴァンの息子でサーセイらの従兄弟)
- ブロン / ジェローム・フリン (ティリオンの友人。傭兵。)
- サンダー・クレゲイン / ロリー・マッキャン (ラニスター家の家臣「ハウンド」。グレガーの弟)
- グレガー・クレゲイン / コナン・スティーブンス (ラニスター家の家臣 「マウンテン」。サンダーの兄)
- シェイ / シベル・ケキリ (ティリオンの愛人。エッソス出身の娼婦。)
- エイモリー・ローチ / フィンタン・マッキィーオン (ラニスター家の家臣)
- イリーン・ペイン / ウィルコ・ジョンソン (口のきけない首斬り役人)
- ケヴァン・ラニスター / イアン・ゲルダー (西部の領主タイウィン・ラニスターの弟)
- マーリン・トラント / イアン・ビーティー (「王の盾」の騎士)
- マンドン・ムーア / ジェームス・ドラン (「王の盾」の騎士。ティリオンを襲う)
タイレル家
- ロラス・タイレル / フィン・ジョーンズ (マージェリーの兄。「花の騎士」)
バラシオン家
- ロバート・バラシオン / マーク・アディ (七王国の王。エダードの親友。)
- ジョフリー・バラシオン / ジャック・グリーソン (王。ロバート王とサーセイの長男。)
- トメン・バラシオン / カラム・ワリー (王。ジョフリーとミアセラの弟。)
- ミアセラ・バラシオン / エイミー・リチャードソン (ジョフリーの妹、トメンの姉)
- レンリー・バラシオン / ゲシン・アンソニー (ロバート王の末弟)
タリー家
- ライサ・タリー / ケイト・ディッキー (キャトリンの妹。ジョン・アリンの妻)
- サムウェル・ターリー / ジョン・ブラッドリー (「ナイツウォッチ」。ジョン・スノウの太った友人)
- ウォルダー・フレイ / デイビッド・ブラッドリー (フレイ家当主。タリー家の旗主。)
- ジョノス・ブラッケン / ジェリー・オブライエン (タリー家の旗主)
ターガリエン家
- ヴィセーリス・ターガリエン / ハリー・ロイド (ターガリエン家の王子)
- デナーリス・ターガリエン / エミリア・クラーク (ターガリエン家の王女。ヴィセーリスの妹)
- ヴィセーリオン / (デナーリスのドラゴン)
- ドロゴン / (デナーリスの最大のドラゴン)
- レイガル / (デナーリスのドラゴン)
- ジョラー・モーモント / イアン・グレン (ジオーの息子、デナーリスの家臣)
- バリスタン・セルミー / イアン・マッケルヒニー (「王の盾」の元総帥でデナーリスの家臣)
- イリ / アムリタ・アチャリア (デナーリスの世話をする奴隷)
- ドリア / ロクサーヌ・マッキー (デナーリスの侍女)
- イリリオ・モパティス / ロジャー・アラム (ペントスの豪商、デナーリスの庇護者)
- エイモン / ピーター・ヴォーン (「壁」の盲目のメイスター、ターガリエン家出身)
ナイツウォッチ
- ジオー・モーモント / ジェームズ・コスモ (「ナイツウォッチ」の総帥。ジョラーの父)
- ジャノス・スリント / ドミニク・カーター (「王都の守人」総帥。後に「ナイツウォッチ」)
- グレン / マーク・スタンリー (「ナイツウォッチ」、ジョンの友)
- ピップ / ジョセフ・アルティン (「ナイツウォッチ」、ジョンの友)
- ヨーレン / フランシス・マギー (「ナイツウォッチ」の新兵募集係)
- ラスト / ルーク・バーンズ (「ナイツウォッチ」の反乱者)
ドスラク人
- カール・ドロゴ / ジェイソン・モモア (ドスラク人の族長でデナーリスの夫)
- ラカーロ / エリス・ガベル (デナーリスに仕えるドスラク人)
壁
- アリザー・ソーン / オーウェン・ティール (「壁」の武術師範)
- オセル・ヤーウィック / ブライアン・フォーチュン (「壁」の工士長)
旗印のない兄弟団
- ベリック・ドンダリオン / デイヴィッド・スコット (無法者集団「旗印のない兄弟団」の長)
小評議会
- ピーター・ベイリッシュ / エイダン・ギレン (蔵相、小貴族の出、”リトルフィンガー”)
- ロス / エスメ・ビアンコ (ベイリッシュのスパイの娼婦)
- ヴァリス / コンリース・ヒル (スパイの元締めの宦官)
- パイセル / ジュリアン・グローヴァー (王に仕えるグランド・メイスター)
その他
- ミリ・マズ・ドゥール / ミア・ソテリュー (ラザール人の治療者で妖女)