感想/コメント
第1シーズンはそのすべてが序章ですが、序章の中であっても、いくつかの謎があり、そのそれぞれが少しずつ解きほぐされていきます。
そして、決定的に修復不能になっていくのがスターク家とラニスター家の関係です。
この2家の関係の中において、重要なのがティリオン・ラニスターですが、どこか超越しているところがあり、2家の関係の悪化にはそれほど頓着している様子がありません。
今後の展開が楽しみですが、この男には策謀・陰謀という世界が極めて似合います。
リトルフィンガーことピーター・ベイリッシュ公と宦官・ヴァリスは、それこそ策士ですが、ティリオンは策士ではありません。
策士ではありませんが、策謀・陰謀の世界が似合います。そして、その世界に溺れていかない冷静さと、冷めた目を持っています。
あらすじ/ストーリー/ネタバレ
第5話 「狼と獅子」
馬上試合
バリスタンが昔話を始めた。
ロバートの反乱のときはターガエリン側におり、エダードと戦場で会いまみえたが、戦後はロバート王の王の盾としてバラシオン家に仕えていている。
ロバート王の馬上試合で、王国最強騎士と名高い怪物グレガー・グレゲインとイレル家嫡男の騎士ロラス・タイレルが対決した。
ロラスが試合に勝つ。仕掛けがあり、ロラスは発情した牝馬に乗って試合にいどみ、相手の馬がいうことを効かなくしたのだ。勝つためにはぬかりがないのがタイレル家。
キャトリン・スタークが妹ライサ・アリンに会いにゆく
キャトリンは北ではなく東のアリン家のヴェイルに向かった。
アリンノヴェイルの居城アイリーには彼女の妹・ライサ・アリンがいる。
彼女はジョン・アリンが不審死を遂げてすぐにキングスランディングからアイリーへと戻り、引きこもった。
ティリオンはキャトリンに警告した。彼女は昔の彼女ではないと。
アリア・スタークが密談を目撃する
アリア・スタークが地下で密談を目撃した。
自由都市ペントスの商人でデナーリスをカール・ドロゴに紹介した男イリリオ・モパティスと宦官のヴァリスだ。
アリン家の居城、アイリーで妹ライサと久しぶりに対面したキャトリンだったが、あまりに様変わりした親子の様子に言葉を失う。
ティリオンはアイリーの天空の牢獄スカイセルに放り込まれる。
崖っぷちの傾斜のついた鉄格子のない牢獄だ。
レンリー・バラシオンとロラス・タイレル
薔薇の騎士ロラス・タイレルとレンリー・バラシオンは男色の仲だ。
そのロラスがレンリーをそそのかす。レンリーはロバートの末弟だ。
ロバートが生涯ただ一人愛したのは、リアナ・スタークだった。
だが、ロバートはその顔をもう思い出せないと語る。サーセイとの仲は完全に破綻している。
ジェイミー・ラニスターとエダード・スタークが対決する羽目になった。
ジェイミーは強い。エダードの護衛ジョリー・カッセルを一撃のもとに葬り去る。
ジェイミーはティリオンが捕えられたことをつかんでいた。
スターク家がラニスターの二男を誘拐し、ラニスター家の長男がスターク家の領主を襲い、両家の確執は修復不能となってしまった。
第6話 「黄金の冠」
エダードが襲われた後、アリアは剣の稽古に身が入らない。剣術の師匠シリオ・フォレルに迷いを指摘され、父が心配かと聞かれた時のセリフ。「神々に祈りを?」「もちろん捧げている。」「この世に神は一つ。…。そいつの名は死神だ。死神に言うことはただ一つ。…。まだ死なぬ。」
ラニスター家とスターク家
ジェイミー・ラニスターに急襲され、槍で脚を貫かれてしまったエダード・スターク。
サーセイ・ラニスターはエダードの軍勢に襲われたと主張する。一方で、キャトリンをかばうエダード。
ロバートはとにかく和解しろと、王の手のピンをエダードにつきかえす。
ティリオンから設計図をもらった馬具が完成し馬にのるブランを野人が襲った。
兵をあげろとロブをそそのかすシオン。シオンはスターク家の人間ではない。
馬の心臓を食べ、ドスラクの王女と認められたデナーリス。息子をレイゴと名付ける。
決闘裁判
決闘裁判が行われようとしている。決闘裁判とは自らの擁護者を双方が立て決闘させ、勝ったほうが正しいという裁判である。
ティリオンはなんとかスカイセルから出ることに成功した。
グレガー・クレゲインに焼き討ちされた村人からの陳情を聞くエダード。
ラニスター家の家臣であるグレガーの捕縛指令を出した。
ロバートの私生児
ジョフリー王子に恋をするサンサとそれをからかうアリアの会話を聞いてエダードはひらめいた。
ジョン・アリン公が何故ロバートの私生児を探していたのか。
黒髪のバラシオン家に金髪のジョフリー。ジョフリーはサーセイとジェイミーの子だとジョン・アリンは気づいたのだ。そこでロバードの本当の子孫を探していたのだった。
そして見つけたのが鍛冶屋のジェンドリー。ロバートの血筋である。私生児だが認められれば後継ぎになれる。
これを知ったからジョン・アリンは暗殺されたのか…。
各シーズン紹介
シーズン1
- 第1話「冬来たる」、第2話「王の道」
- 第3話 「冥夜の守人」、第4話 「壊れたものたち」
- 第5話 「狼と獅子」、第6話 「黄金の冠」
- 第7話 「勝つか死ぬか」、第8話 「進軍」
- 第9話 「ベイラー大聖堂」、第10話 「炎と血」
シーズン2
- 第1話「王の乱立」、第2話「粛清」
- 第3話 「鉄の決意」、第4話 「光と影」
- 第5話 「ハレンの巨城」、第6話 「古今の神々」
- 第7話 「義なき男」、第8話 「決戦前夜」
- 第9話 「ブラックウォーターの戦い」、第10話 「勝者」
シーズン3
- 第1話「新たな時代」、第2話「三つ目の鴉」
- 第3話 「処罰の道」、第4話 「穢れなき軍団」
- 第5話 「炎の口づけ」、第6話 「登壁」
- 第7話 「女剣士と熊」、第8話 「次子-セカンドサンズ-」
- 第9話 「キャスタミアの雨」、第10話 「次なる戦いへ」
シーズン4
- 第1話「二本の剣」、第2話「獅子と薔薇」
- 第3話 「奴隷解放者」、第4話 「誓約を果たすもの」
- 第5話 「新王誕生」、第6話 「裁判」
- 第7話 「月の扉」、第8話 「山と毒蛇」
- 第9話 「黒の城の死闘」、第10話 「世継ぎたち」
シーズン5
- 第1話「新たな戦いの幕開け」、第2話「黒と白の館」
- 第3話 「雀聖下」、第4話 「ハーピーの息子たち」
- 第5話 「壁の決断」、第6話 「父の仇」
- 第7話 「贈り物」、第8話 「堅牢な家」
- 第9話 「竜の舞踏」、第10話 「慈母の慈悲」
シーズン6
- 第1話「紅の女」、第2話「故郷」
- 第3話 「背任者」、第4話 「異客の書」
- 第5話 「扉」、第6話 「血盟の血」
- 第7話 「砕かれし者」、第8話 「誰でもない者」
- 第9話 「落とし子の戦い」、第10話 「冬の狂風」
シーズン7
- 第1話「ドラゴンストーン」、第2話「嵐の申し子」
- 第3話 「女王の正義」、第4話 「戦利品」
- 第5話 「イーストウォッチ」、第6話 「壁の向こう」
- 第7話 「竜と狼」
情報(題名・監督・俳優など)
監督:ティモシー・ヴァン・パタン、ブライアン・カーク、ダニエル・ミナハン、アラン・テイラー
原作:ジョージ・R・R・マーティン
シーズン1主要人物
スターク家
- エダード・スターク / ショーン・ビーン (スターク家当主。通称ネッド。)
- ロブ・スターク / リチャード・マッデン (スターク家の長男。「北の王」)
- サンサ・スターク / ソフィー・ターナー (スターク家の長女)
- アリア・スターク / メイジー・ウィリアムズ (スターク家の次女)
- ジェンドリー / ジョー・デンプシー (アリア・スタークの友。ロバート王の落とし子。)
- ホット・パイ / ベン・ホーキー (アリア・スタークの道連れ。パン屋の息子。)
- ブラン・スターク / アイザック・ヘンプステッド=ライト (スターク家の次男。転落事故で下半身不随。)
- オシャ / ナタリア・テナ (スターク家の召使。元「野人」。)
- ホーダー / クリスチャン・ナイアン (スターク家の召使。)
- リコン・スターク / アート・パーキンソン (スターク家の末息子)
- キャトリン・タリー / ミシェル・フェアリー (エダード・スタークの妻。タリー家出身)
- ジョン・スノウ / キット・ハリントン (エダードの落とし子、「ナイツウォッチ」)
- ベンジェン・スターク / ジョゼフ・マウル (エダードの弟。「ナイツウォッチ」の哨士長。)
- リカード・カースターク / スティーブ・ブラント (スターク家の旗主カースターク家の長)
- ジョン・アンバー / クライブ・マントル (スターク家の旗主アンバー家の当主)
- グレイトジョン / クライブ・マントル (スターク家の旗主、ジョン・アンバー)
- グレイウィンド / (ロブのダイアウルフ)
- レディ / (サンサのダイアウルフ)
- ナイメリア / (アリアのダイアウルフ)
- サマー / (ブランのダイアウルフ)
- シャギードッグ / (リコンのダイアウルフ)
- ゴースト / (ジョン・スノウのダイアウルフ)
- シリオ・フォレル / ミルトス・イェロレムー (ブレーヴォス出身のアリアの剣の師)
- メイスター・ルーウィン / ドナルド・サンプター (スターク家に仕えるメイスター)
- ロドリック・カッセル / ロン・ドナキー (スターク家の武術師範)
グレイジョイ家
- シオン・グレイジョイ / アルフィー・アレン (グレイジョイ家の世継ぎ、スターク家の里子。「鉄諸島」)
アリン家
- ジョン・アリン / ジョン・スタンディング (前任の「王の手」)
- ロビン・アリン / リノ・ファシオリ (ジョン・アリンとライサの息子。)
ラニスター家
- タイウィン・ラニスター / チャールズ・ダンス (ラニスター家の当主、サーセイらの父)
- サーセイ・ラニスター / レナ・ヘディ (ロバート王の妃、ジェイミーと双子)
- ジェイミー・ラニスター / ニコライ・コスター=ワルドー (「王の盾」の騎士、サーセイと双子)
- ティリオン・ラニスター / ピーター・ディンクレイジ (サーセイとジェイミーの弟。小人。)
- ランセル・ラニスター / ユージーン・サイモン (ケヴァンの息子でサーセイらの従兄弟)
- ブロン / ジェローム・フリン (ティリオンの友人。傭兵。)
- サンダー・クレゲイン / ロリー・マッキャン (ラニスター家の家臣「ハウンド」。グレガーの弟)
- グレガー・クレゲイン / コナン・スティーブンス (ラニスター家の家臣 「マウンテン」。サンダーの兄)
- シェイ / シベル・ケキリ (ティリオンの愛人。エッソス出身の娼婦。)
- エイモリー・ローチ / フィンタン・マッキィーオン (ラニスター家の家臣)
- イリーン・ペイン / ウィルコ・ジョンソン (口のきけない首斬り役人)
- ケヴァン・ラニスター / イアン・ゲルダー (西部の領主タイウィン・ラニスターの弟)
- マーリン・トラント / イアン・ビーティー (「王の盾」の騎士)
- マンドン・ムーア / ジェームス・ドラン (「王の盾」の騎士。ティリオンを襲う)
タイレル家
- ロラス・タイレル / フィン・ジョーンズ (マージェリーの兄。「花の騎士」)
バラシオン家
- ロバート・バラシオン / マーク・アディ (七王国の王。エダードの親友。)
- ジョフリー・バラシオン / ジャック・グリーソン (王。ロバート王とサーセイの長男。)
- トメン・バラシオン / カラム・ワリー (王。ジョフリーとミアセラの弟。)
- ミアセラ・バラシオン / エイミー・リチャードソン (ジョフリーの妹、トメンの姉)
- レンリー・バラシオン / ゲシン・アンソニー (ロバート王の末弟)
タリー家
- ライサ・タリー / ケイト・ディッキー (キャトリンの妹。ジョン・アリンの妻)
- サムウェル・ターリー / ジョン・ブラッドリー (「ナイツウォッチ」。ジョン・スノウの太った友人)
- ウォルダー・フレイ / デイビッド・ブラッドリー (フレイ家当主。タリー家の旗主。)
- ジョノス・ブラッケン / ジェリー・オブライエン (タリー家の旗主)
ターガリエン家
- ヴィセーリス・ターガリエン / ハリー・ロイド (ターガリエン家の王子)
- デナーリス・ターガリエン / エミリア・クラーク (ターガリエン家の王女。ヴィセーリスの妹)
- ヴィセーリオン / (デナーリスのドラゴン)
- ドロゴン / (デナーリスの最大のドラゴン)
- レイガル / (デナーリスのドラゴン)
- ジョラー・モーモント / イアン・グレン (ジオーの息子、デナーリスの家臣)
- バリスタン・セルミー / イアン・マッケルヒニー (「王の盾」の元総帥でデナーリスの家臣)
- イリ / アムリタ・アチャリア (デナーリスの世話をする奴隷)
- ドリア / ロクサーヌ・マッキー (デナーリスの侍女)
- イリリオ・モパティス / ロジャー・アラム (ペントスの豪商、デナーリスの庇護者)
- エイモン / ピーター・ヴォーン (「壁」の盲目のメイスター、ターガリエン家出身)
ナイツウォッチ
- ジオー・モーモント / ジェームズ・コスモ (「ナイツウォッチ」の総帥。ジョラーの父)
- ジャノス・スリント / ドミニク・カーター (「王都の守人」総帥。後に「ナイツウォッチ」)
- グレン / マーク・スタンリー (「ナイツウォッチ」、ジョンの友)
- ピップ / ジョセフ・アルティン (「ナイツウォッチ」、ジョンの友)
- ヨーレン / フランシス・マギー (「ナイツウォッチ」の新兵募集係)
- ラスト / ルーク・バーンズ (「ナイツウォッチ」の反乱者)
ドスラク人
- カール・ドロゴ / ジェイソン・モモア (ドスラク人の族長でデナーリスの夫)
- ラカーロ / エリス・ガベル (デナーリスに仕えるドスラク人)
壁
- アリザー・ソーン / オーウェン・ティール (「壁」の武術師範)
- オセル・ヤーウィック / ブライアン・フォーチュン (「壁」の工士長)
旗印のない兄弟団
- ベリック・ドンダリオン / デイヴィッド・スコット (無法者集団「旗印のない兄弟団」の長)
小評議会
- ピーター・ベイリッシュ / エイダン・ギレン (蔵相、小貴族の出、”リトルフィンガー”)
- ロス / エスメ・ビアンコ (ベイリッシュのスパイの娼婦)
- ヴァリス / コンリース・ヒル (スパイの元締めの宦官)
- パイセル / ジュリアン・グローヴァー (王に仕えるグランド・メイスター)
その他
- ミリ・マズ・ドゥール / ミア・ソテリュー (ラザール人の治療者で妖女)