
映画「ヘブン・アンド・アース」(2003年)の観賞備忘録(感想とあらすじと情報を添えて)
「西遊記」で馴染みの玄奘三蔵をモチーフにした映画である。とはいっても、孫悟空も猪八戒も沙悟浄も登場しない。代わりに、玄奘三蔵を彷彿させる覚慧という若い坊様と、その護衛達の物語である。
「西遊記」で馴染みの玄奘三蔵をモチーフにした映画である。とはいっても、孫悟空も猪八戒も沙悟浄も登場しない。代わりに、玄奘三蔵を彷彿させる覚慧という若い坊様と、その護衛達の物語である。
世界各国で大ヒットした「HERO」のチャン・イーモウ監督が、金城武、チャン・ツィイー、アンディ・ラウというアジアのスターを起用した武侠アクション。
「さらば、わが愛/覇王別姫」でカンヌ映画祭のパルムドールを受賞し、オスカーにもノミネートされたチェン・カイコー監督による作品。無歓を演じるニコラス・ツェー。耽美的な、自己陶酔系の北の侯爵…。
色彩の美しさ、音楽の悲しさ、武術の華麗さ...美しいほどに悲しい映画である。謎の男、無名の語りが軸となり、何が真実なのかわからない複数の物語が入り乱れていく。そして、パズルの様に組み立てられていく物語。
映画が始まったばかりの、風火連城からやって来た、白塗り賞金稼ぎ軍団の登場は度肝を抜き、期待感を持たせてくれた。特に、インパクトの強い、十二門将・瓜哥洛はよかった。